こんにちは、決算好きのブロガーKenjiです。今回は伊藤忠食品株式会社の四半期決算報告をご紹介します。伊藤忠食品は食品卸売りのリーディングカンパニーで、店頭や外食店、コンビニエンスストアなどに食品を提供しています。直近の業績は好調で、売上高は前年同期比4.3%増収、経常利益も12.3%増益と収益力が高まっています。
企業情報
企業名: 伊藤忠食品株式会社
証券コード: 26920
決算期: 2023年3月期
伊藤忠食品株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
伊藤忠食品の決算期は3月末日です。第3四半期の決算発表は2024年2月13日に行われています。
主な事業
伊藤忠食品の主な事業は、食品卸売業です。スーパーマーケット、コンビニエンスストア、外食産業などに幅広く食品を供給しています。特にコンビニや外食向けの取引が堅調で、近年の収益拡大に貢献しています。また、自社の物流網を活かしたデジタルサイネージの活用や冷凍食品市場への注力など、新しい取り組みにも力を入れています。
今期の業績と利益率は？
当第3四半期の売上高は523,562百万円と前年同期比4.3%増加しました。経常利益も9,516百万円と12.3%増益と好調な業績を上げています。一方で粗利益率については6.1%と前年同期から微増にとどまっています。
売上・利益の推移
伊藤忠食品の直近3年間の業績推移を見ると、売上高は2023年3月期に642,953百万円まで増加し、直近の第3四半期では既に523,562百万円と高水準となっています。利益面でも経常利益が2023年3月期に5,995百万円と過去最高を更新しており、今期も堅調に推移しています。
四半期連結貸借対照表について
伊藤忠食品の直近の四半期連結貸借対照表を見ると、資産総額は316,601百万円と前期末比69,984百万円増加しています。これは主に売掛金や商品及び製品が増加したことによるものです。一方、負債合計は209,699百万円と62,863百万円増加し、純資産は106,902百万円となっています。
資産の部
資産の部では、流動資産が前期末比68,948百万円増加の253,100百万円となっています。これは主に売掛金が増加したことによるものです。一方、固定資産は1,136百万円増加の63,501百万円となっています。
負債の部
負債の部では、流動負債が前期末比62,412百万円増加の199,484百万円となっています。これは主に買掛金が増加したことによるものです。固定負債は451百万円増加の10,215百万円となっています。
純資産の部
純資産の部では、株主資本が前期末比5,547百万円増加の94,833百万円となっています。また、その他の包括利益累計額も1,574百万円増加の12,049百万円となっています。この結果、純資産合計は前期末比7,121百万円増加の106,902百万円となりました。
ROAとROE
伊藤忠食品のROA（総資産利益率）は前年同期の3.4%から3.2%に若干低下しましたが、依然として高い水準を維持しています。一方でROE（自己資本利益率）は前年同期の6.0%から6.2%と上昇しており、自己資本の効率的な運用ができていることがわかります。この背景には、収益力の向上と資本効率の改善が寄与していると考えられます。
キャッシュフロー
当四半期の営業キャッシュ・フローは、売掛金の増加などにより前年同期比568百万円減少の7,837百万円となりました。一方で、投資キャッシュ・フローは固定資産取得に伴う支出により前年同期比308百万円減少の△1,328百万円となっています。この結果、フリー・キャッシュ・フローは前年同期比876百万円減少の6,509百万円となりました。
配当の支払額
伊藤忠食品は2023年6月に40円/株の期末配当を実施し、2023年10月には50円/株の中間配当を実施しました。これにより、当期の1株当たり配当金は90円となっています。配当性向は17.1%と、株主還元にも積極的に取り組んでいます。
今後の展望
伊藤忠食品は中期経営計画「Transform 2025」に基づき、デジタル化や新商品開発、物流効率化などに取り組んでおり、収益性の向上とサステナビリティの実現を目指しています。今後も食品卸売りのリーディングカンパニーとして、更なる成長が期待されます。
編集部のまとめ
伊藤忠食品は食品流通業界の中核企業として、着実な業績拡大を続けています。コロナ禍からの回復基調が続く中、新たな挑戦にも取り組み、収益力と資本効率の向上を図っています。今後も安定した業績と株主還元に期待が高まる企業といえるでしょう。
伊藤忠食品株式会社の決算日や配当についてまとめました。
伊藤忠食品の決算期は3月末日で、第3四半期決算は2月13日に発表されています。配当については年2回、6月と10月に実施しており、当期の1株当たり配当金は90円となっています。今後も安定した業績と株主還元が期待されます。
