くら寿司の決算の内容をチェックしましょう。2023年11月1日から2024年1月31日までの第1四半期の連結業績が発表されました。お寿司の人気も高く、売上高が561億10百万円と前年同期に比べ9.4%の増加となりました。また、経常利益も18億53百万円と大幅な増益となりました。
企業情報
企業名: くら寿司株式会社
証券コード: 26950
決算期: 10月31日
くら寿司株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
くら寿司株式会社の決算日は10月31日です。毎年12月に第4四半期決算、3月に年間の決算を発表しています。
主な事業
くら寿司株式会社は回転寿司店の運営が主な事業です。国内655店舗（うち無添蔵4店舗、くら天然魚市場1店舗）、米国54店舗、台湾54店舗、上海3店舗の合計666店舗を展開しています。独自の回転レーンや安心・安全への様々な取り組みなどにより、お客様に寿司の手軽さと楽しさを提供しています。
今期の業績と利益率は？
くら寿司の第1四半期の売上高は561億10百万円と前年同期比9.4%増となり、経常利益は18億53百万円と大幅な増益となりました。特に日本国内の業績が好調で、売上高は427億73百万円、経常利益は20億87百万円と過去最高となりました。
売上・利益の推移
くら寿司の売上高は2023年10月期は2,114億5百万円と前期比33.4%増と大幅な増収となりました。経常利益も28億82百万円と前期比73.4%の大幅な増益となりました。海外事業の成長や国内での売上回復、インバウンド需要の取り込みが業績に貢献しています。
四半期連結貸借対照表について
くら寿司の総資産は1,327億75百万円となり、前期末比26億55百万円増加しました。負債は616億43百万円で前期末比20億90百万円増加、純資産は711億31百万円で前期末比5億65百万円増加しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が184億15百万円、有形固定資産が869億40百万円となっています。店舗の新規出店や既存店の改装など、積極的な設備投資が行われています。
負債の部
負債の部では、買掛金が74億66百万円、リース債務が303億28百万円となっています。店舗の出店に伴うリース債務の増加が主な要因です。
純資産の部
純資産の部では、親会社株主に帰属する四半期純利益が12億64百万円となり、配当金の支払いが7億94百万円ありました。この結果、純資産は711億31百万円となりました。
ROAとROE
くら寿司のROA(総資産経常利益率)は1.4%、ROE(自己資本利益率)は1.8%となっています。前年同期と比べROAは上昇しているものの、ROEは低下しています。これは、主に純利益の増加よりも、株主資本の増加が大きかったためと考えられます。今後は、収益性の向上とともに資本効率も高めていく必要があるでしょう。
キャッシュフロー
くら寿司のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュ・フローが19億25百万円のプラスとなり、投資活動によるキャッシュ・フローが27億円のマイナスとなっています。店舗の新規出店や改装などの設備投資に資金を投下し、その一方で営業活動から順調に資金を生み出していると言えます。
配当の支払額
くら寿司は1株当たり20円の配当を実施しており、配当金の総額は7億94百万円となっています。株主還元にも積極的に取り組んでいます。
今後の展望
くら寿司は今後も国内外での積極的な店舗展開を行っていく予定です。特にインバウンド需要の取り込みに注力し、売上の拡大を目指していきます。加えて、原材料価格や人件費の高騰などのコスト増加にも注目が必要です。売上の伸びとコストコントロールのバランスを取りながら、収益力の向上に取り組んでいくことが課題となっています。
編集部のまとめ
くら寿司の第1四半期決算は、国内外での好調な業績とインバウンド需要の取り込みが評価された内容となりました。売上高と経常利益は過去最高を記録しており、順調に成長を続けていることがわかります。一方で、原材料価格や人件費の上昇など、収益を押し下げるリスクも存在するため、今後の動向にも注目が必要です。くら寿司が更なる飛躍を遂げるためには、売上拡大とコスト管理のバランスを取ることが重要になってくるでしょう。
くら寿司株式会社の決算日や配当についてまとめました。
くら寿司の決算日は10月31日で、毎年12月に第4四半期決算、3月に年間の決算を発表しています。配当は1株当たり20円で、配当金の総額は7億94百万円となっています。回転寿司店の大手企業として、安定した業績と株主還元に取り組んでいることがわかります。
