くら寿司株式会社の第29期第2四半期決算報告がリリースされました。売上高が前年同期比14%増と非常に好調な業績を残しています。回転寿司の老舗企業として、安心安全への取り組みと人気キャラクターとのコラボなどで、売上高と利益の両面で大幅な改善が見られました。今後も新店出店と既存店の強化で、更なる成長が期待できそうです。
企業情報
企業名: くら寿司株式会社
証券コード: 26950
決算期: 2023年10月31日
くら寿司株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
くら寿司株式会社は年間決算を行っており、10月31日が決算日となっています。第2四半期決算は毎年6月11日に公表されています。
主な事業
くら寿司株式会社は、回転寿司店の経営を主な事業としています。国内では「くら寿司」ブランド、「無添蔵」「くら天然魚市場」などのブランドを展開。また、米国とアジアにも店舗を展開しており、グローバルな事業展開を行っています。特に回転寿司店のオペレーションノウハウと安全・衛生面での取り組みが強みとなっています。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高1,160億71百万円(前年同期比14.0%増)、経常利益59億96百万円(前年同期は経常損失11億41百万円)と、非常に好調な結果となりました。特に国内事業の売上高と利益が大幅に増加しています。人件費や原材料価格の上昇などコスト面での課題はあるものの、積極的な新店出店と人気商品の販売強化により、売上高と利益率の両面で大きな改善が見られました。
売上・利益の推移
過去3年の連結売上高の推移を見ると、2022年10月期211,405百万円、2023年10月期見込み220,000百万円と年々伸長しています。利益面では、経常利益が2022年10月期2,882百万円、2023年10月期見込み6,000百万円と大幅に改善する見通しです。特に2023年第2四半期は59億96百万円と非常に高い利益水準を記録しました。これは、新型コロナの影響が和らぎ、店舗運営の効率化が進んだことが主な要因です。
四半期連結貸借対照表について
当第2四半期連結会計期間末の財政状態を見ると、資産総額は1,399億65百万円と前期末より98億46百万円増加しています。これは主に現金預金や有形固定資産の増加によるものです。一方、負債合計は648億83百万円と前期末より53億30百万円増加しました。これは主にリース債務の増加によるものです。純資産は750億82百万円と前期末より45億16百万円増加し、自己資本比率は41.3%となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が218億1百万円と前期末より28億60百万円増加しました。また、有形固定資産が899億92百万円と前期末より55億99百万円増加しています。これは主に新店出店に伴う設備投資によるものです。
負債の部
負債の部では、買掛金が77億2百万円、未払法人税等が27億41百万円と前期末より増加しています。また、固定負債のリース債務が312億99百万円と前期末より20億69百万円増加しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が434億48百万円と前期末より31億54百万円増加しています。これは当期の親会社株主に帰属する四半期純利益39億48百万円を計上したことが主な要因です。自己資本比率は41.3%となっています。
ROAとROE
ROA(総資産経常利益率)は4.3%、ROE(自己資本利益率)は5.4%となっており、ともに前年同期と比べて大幅に改善しています。これは、業績の好調さと効率的な経営が反映された結果といえます。今後も安定的な収益性を維持しつつ、さらなる成長を目指していくことが期待されます。
キャッシュフロー
当第2四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが104億8百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが54億95百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが23億55百万円の支出となりました。この結果、当第2四半期連結会計期間末の現金及び現金同等物残高は218億1百万円となりました。新店出店に伴う設備投資を積極的に行いながら、堅調な業績により高水準のキャッシュを生み出せていることが確認できます。
配当の支払額
2023年12月19日開催の取締役会において、2023年10月期の期末配当を1株当たり20円と決定しました。この結果、年間配当金は1株当たり40円となる見通しです。配当性向は約40%となっており、株主還元にも積極的に取り組んでいます。
今後の展望
くら寿司株式会社は、国内店舗の出店加速と既存店の強化に加え、米国やアジアでの事業拡大に注力していく方針です。新型コロナの影響も徐々に収束し、さらなる業績拡大が期待されます。また、安全・衛生面での取り組みや人気キャラクターとのコラボなどにより、顧客基盤の拡大も目指しています。今後も業績の向上と株主還元の充実に努めていくと見られます。
編集部のまとめ
くら寿司株式会社の第29期第2四半期決算は、売上高、経常利益ともに過去最高を記録するなど非常に好調な結果となりました。国内事業の強化と海外展開の推進により、企業価値の向上が期待されます。また、株主還元にも積極的に取り組んでおり、今後の業績拡大と株主還元の継続に注目が集まります。
くら寿司株式会社の決算日や配当についてまとめました。
くら寿司株式会社の決算日は10月31日で、第2四半期決算は6月11日に公表されています。また、2023年10月期の年間配当は1株当たり40円と決定されており、株主還元にも力を入れています。今後も安定的な経営と成長が期待されます。