株式会社久世の2023年度第3四半期決算が発表されました。この企業は外食・中食業界における食材卸売事業や食材製造事業を行っており、コロナ禍からの回復基調により、売上高と利益が大幅に増加しました。今回の好業績は、コスト管理の努力や市場回復による需要増加等が寄与したようです。今後さらなる成長が期待できそうですね。
企業情報
企業名: 株式会社久世
証券コード: 27080
決算期: 3月
株式会社久世の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社久世の決算日は3月31日です。第3四半期決算は12月31日に行われます。
主な事業
株式会社久世の主な事業は、食材卸売事業と食材製造事業です。食材卸売事業では、首都圏、中京圏、関西圏、海外などに食材を提供しています。食材製造事業では、主に連結子会社のキスコフーズ株式会社が製造を行っています。これらの事業を通して、外食・中食業界を中心とした顧客に食材を提供しています。
今期の業績と利益率は?
第3四半期の売上高は490億64百万円と前年同期比16.4%の増加となりました。利益面では、営業利益が18億7百万円と前年同期比で208.7%の大幅な増加となっています。このように大幅な業績改善を遂げています。
売上・利益の推移
株式会社久世の売上高は、前期から56,460百万円と堅調に推移しています。営業利益も前期654百万円から大幅に増加し、今期第3四半期では1,807百万円となりました。コロナ禍からの需要回復と経営改善努力が功を奏してきたと評価できます。
四半期連結貸借対照表について
資産合計は前期末比3,492百万円増加の27,286百万円となりました。負債合計も前期末比4,386百万円増加の20,734百万円となっています。純資産は前期末比2,105百万円増加の6,552百万円と、財務体質の改善が進んでいます。
資産の部
流動資産は前期末比5,649百万円増加し、20,379百万円となりました。固定資産は前期末比843百万円増加し、6,907百万円となっています。主な増加は現金及び預金、売掛金、棚卸資産の増加です。
負債の部
流動負債は前期末比4,398百万円増加し、16,772百万円となりました。固定負債は前期末比-12百万円減少し、3,962百万円となっています。主な増加は仕入債務の増加です。
純資産の部
純資産は前期末比2,105百万円増加し、6,552百万円となりました。利益剰余金が大幅に増加したことが主な要因です。
ROAとROE
株式会社久世のROA(総資産利益率)は7.1%と、前期の4.6%から大幅に改善されました。また、ROE(自己資本利益率)も34.5%と前期の21.8%から大きく上昇しています。これは、収益性の改善と財務体質の強化が進んでいることを示しています。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況については、四半期連結キャッシュ・フロー計算書が作成されていないため詳細は不明ですが、前期の営業活動によるキャッシュ・フローは1,570百万円の収入となっており、財務体質の改善に寄与していると考えられます。
配当の支払額
株式会社久世は、第2四半期の業績好調を受けて、1株当たり12円の中間配当を実施しました。前期実績より6円増配となっています。株主還元にも力を入れており、今後の業績を踏まえた配当政策が期待されます。
今後の展望
株式会社久世は、コロナ禍からの市況回復を背景に好業績を維持しつつ、コスト管理の徹底や経営資源の集中化などに取り組んでいます。また、共同購買組織の強化やお客様への提案力の強化にも注力しており、今後も安定した収益確保が期待されます。
編集部のまとめ
株式会社久世は、外食・中食市場での食材卸売事業と食材製造事業を展開する企業です。今回の決算では、コロナ禍からの需要回復と経営改善努力によって、売上高、利益ともに大幅な増加を果たしました。財務体質の改善や株主還元の強化など、企業価値の向上に取り組んでおり、今後の成長が期待できる企業といえるでしょう。
株式会社久世の決算日や配当についてまとめました。
株式会社久世の決算日は3月31日で、第3四半期決算は12月31日に行われています。今期は第2四半期の業績好調を受けて、1株当たり12円の中間配当を実施しました。今後も安定的な配当が期待できそうです。