株式会社IKホールディングスの第3四半期決算が発表されました。同社は日本を代表するダイレクトマーケティング企業で、CMなどを通じて幅広い消費者にアプローチしている注目の企業です。今期の業績は概ね良好で、売上高は前年同期比3.5%減の103.76億円、営業利益は183百万円と大幅に改善しました。消費者ニーズに合わせた商品展開やTVショッピングの効率化などが奏功し、収益性が向上しているようです。
企業情報
企業名: 株式会社IKホールディングス
証券コード: 27220
決算期: 5月
株式会社IKホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社IKホールディングスの決算期は5月になります。 第3四半期決算の発表は2024年4月11日に行われました。
主な事業
株式会社IKホールディングスは、ダイレクトマーケティング事業、セールスマーケティング事業、ITソリューション事業の3つの事業を展開しています。 ダイレクトマーケティング事業では、TVショッピングや通販サイトなどを通じて家庭用品やコスメ、健康関連商品などを販売しています。セールスマーケティング事業では、生協や小売店などに商品を卸す卸売事業を展開しています。また、ITソリューション事業では、企業向けのチャットシステムの提供などを行っています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高が103.76億円と前年同期比3.5%減となりましたが、営業利益は1.83億円と大幅に改善しています。販売費及び一般管理費の抑制や、収益性の高い重点商品の拡大などにより、営業利益率は1.8%まで向上しました。
売上・利益の推移
ダイレクトマーケティング事業では、引き続き収益性の高い商品への絞り込みを行った結果、売上高は前年同期比19.2%減の24.80億円となりましたが、営業利益は50百万円まで改善しました。一方、セールスマーケティング事業では、主力の韓国コスメ商品の好調な販売により、売上高が前年同期比3.3%増の75.36億円となりました。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は60.72億円となり、前期末比7.16億円減少しました。負債合計は40.25億円と、前期末比7.93億円減少しています。純資産は20.47億円と前期末比0.76億円増加しました。
資産の部
流動資産は50.76億円と前期末比6.52億円減少しました。商品及び製品が減少したことなどが主な要因です。一方、固定資産は9.96億円と前期末比0.64億円減少しています。
負債の部
流動負債は27.84億円と前期末比9.81億円減少しました。主な要因は短期借入金が減少したことです。固定負債は12.40億円と前期末比1.88億円増加しています。
純資産の部
純資産は20.47億円と前期末比0.76億円増加しました。利益剰余金が増加したことが主な要因です。自己資本比率は32.6%となっています。
ROAとROE
ROAは2.3%、ROEは2.5%となっています。前年同期と比べ大幅に改善しており、収益性の向上が見られます。これは、販売費及び一般管理費の抑制や、収益性の高い商品の拡大などに取り組んだ結果だと考えられます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況については、四半期連結キャッシュ・フロー計算書が作成されていないため詳細は不明です。ただし、営業活動によるキャッシュ・フローの改善や、有利子負債の削減などに取り組んだことがうかがえます。
配当の支払額
当第3四半期連結累計期間においては配当の支払いはありませんでした。前期は1株当たり12円の配当を実施しています。今後の業績動向を見ながら、株主還元策の検討が期待されます。
今後の展望
株式会社IKホールディングスは、2023年7月に公表した新中期経営計画「IK WAY to 2026」に基づき、重点商品の拡大や収益性の改善に取り組んでいます。ダイレクトマーケティング事業では、収益性の高い商品の投入を強化し、セールスマーケティング事業では韓国コスメの拡販に注力する方針です。今後も業績の回復基調が続くと期待されます。
編集部のまとめ
株式会社IKホールディングスの第3四半期決算は、収益性の改善が進んでいる好調な内容となりました。TVショッピングや通販での販売効率化、韓国コスメの好調な販売などが奏功し、大幅な営業増益を達成しました。今後も新中期経営計画に基づき、収益力の向上に取り組んでいくことが期待されます。
株式会社IKホールディングスの決算日や配当についてまとめました。
同社の決算期は5月で、第3四半期決算は2024年4月11日に発表されました。また、当第3四半期連結累計期間においては配当の支払いはありませんでしたが、前期は1株当たり12円の配当を実施していました。今後の業績次第で、株主還元の検討が期待されます。