株式会社エディオンの決算報告をご覧いただき、ありがとうございます。家電量販店大手の同社は、新型コロナ禍の影響が徐々に和らぐ中、売上は前年並みを維持し、利益も概ね健闘しました。経営資源の適切な再配分や企業価値の向上にも取り組んでおり、今後の更なる飛躍に期待が高まっています。
企業情報
企業名: 株式会社エディオン
証券コード: 27300
決算期: 2023年3月31日
株式会社エディオンの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社エディオンの決算日は3月31日です。上場企業の多くと同様、年に4回四半期決算を行っており、今回は第3四半期決算(2023年4月1日~12月31日)の報告となります。
主な事業
株式会社エディオンは、家電製品や情報機器、衣料品などを取り扱う大手家電量販店です。全国に1,200店舗以上を展開し、フランチャイズ店舗も多数運営しています。最近では、ゲームやスポーツ、健康・美容など、生活に密接したサービスの提供にも力を入れています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の売上高は5,376億円で、前年同期並みを維持しました。利益面では、経常利益が125億円と前年同期比で約90%となりましたが、依然として高水準の収益性を確保できています。
売上・利益の推移
過去3年間の業績をみると、2022年3月期は売上高7,206億円、経常利益192億円と好業績を記録しました。2023年3月期は若干減収減益となりましたが、前期並みの収益を維持できています。直近の第3四半期も堅調な推移となっており、段階的な業績回復が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末時点の総資産は4,461億円と、前期末から768億円増加しました。主な要因は、新規出店などに伴う商品在庫の増加と固定資産の取得です。負債も698億円増加し、2,375億円となりましたが、自己資本比率は46.7%を維持しており、財務状況は健全です。
資産の部
流動資産が1,807億円増加し、2,038億円となりました。現金及び預金は不変ながら、商品在庫が219億円増加しています。固定資産は587億円増加し、2,423億円となりました。主な要因は、建物・土地の取得によるものです。
負債の部
流動負債が605億円増加し、1,684億円となりました。支払手形・買掛金が200億円、短期借入金が490億円増加しています。固定負債は92億円増加し、690億円となりました。
純資産の部
純資産は、前期末より69億円増加し2,086億円となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益80億円の計上と、自己株式の減少による効果が主な要因です。
ROAとROE
株式会社エディオンの収益性を示す指標であるROA(総資産利益率)は、前期末の5.6%から当第3四半期で4.5%に低下しました。一方、ROE(自己資本利益率)は前期末の8.7%から8.0%となっています。これは、固定資産の増加による総資産の拡大と、利益率の低下が主な要因です。今後の収益力の向上が課題となっています。
キャッシュフロー
当第3四半期の営業キャッシュ・フローは、114億円のプラスとなりました。一方、投資キャッシュ・フローは652億円のマイナスとなり、主に固定資産の取得によるものです。財務キャッシュ・フローは541億円のプラスで、短期借入金の増加が寄与しています。
配当の支払額
株式会社エディオンは、年2回の中間配当と期末配当を実施しています。当期の1株当たり配当金は年間44円を予定しており、前期と同額の水準を維持する方針です。安定的な配当の実施により、株主還元に努めています。
今後の展望
株式会社エディオンは、4つの成長戦略「店舗の質的向上」「EC事業の強化」「生活密着型ビジネスの拡大」「企業価値向上」に取り組んでいます。新店舗の出店や、物流網の整備など、ますます顧客の生活に密着したサービスを提供していく方針です。経営基盤の安定化と収益力の向上により、中長期的な企業価値の向上が期待されます。
編集部のまとめ
株式会社エディオンは、新型コロナ禍からの業績回復基調にあり、全国の店舗網を活かしながら、生活密着型サービスの拡大にも力を入れています。収益性は若干の低下がみられるものの、財務基盤は健全に維持されていると評価できます。今後の更なる成長に期待が高まる企業といえるでしょう。
株式会社エディオンの決算日や配当についてまとめました。
株式会社エディオンの決算日は3月31日です。年2回、中間配当と期末配当を実施しており、1株当たりの年間配当金は44円を予定しています。安定的な配当を行い、株主還元に努めている企業と言えるでしょう。