株式会社ワッツは大人気の100円ショップを全国に展開する有名企業です。最近の決算報告を見ると、売上高や業績などが順調に推移しており、今後もさらなる成長が期待されています。
今回の四半期決算では、安定した収益と財務体質が確認できました。100円ショップを中心とした事業展開が順調に推移しており、来期以降の業績にも期待が持てるでしょう。
企業情報
企業名: 株式会社ワッツ
証券コード: E03391
決算期: 2023年8月31日
株式会社ワッツの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ワッツの決算日は8月31日です。第1四半期は9月1日から11月30日までとなっており、今回の決算は2023年9月1日~2023年11月30日の第1四半期の決算報告となります。
主な事業
株式会社ワッツの主な事業は、100円ショップの運営です。全国に1,804店舗を展開し、生活雑貨や食品などさまざまな商品を100円で提供しています。また、ファッション雑貨店やディスカウントショップなどの国内その他事業、海外事業でも積極的に展開しており、事業の多角化を図っています。
今期の業績と利益率は?
今期の第1四半期の業績は、売上高が148.1億円と前年同期比0.8%増加し、好調に推移しました。一方で、経常利益は1.9億円と前年同期比191.6%の大幅な増加となりました。利益率の面でも改善が見られ、経営の効率化が進んでいることが分かります。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高と経常利益の推移を見ると、売上高は593.0億円から593.1億円とほぼ横ばいで推移しています。一方で、経常利益は2.2億円から1.9億円と増加傾向にあり、収益性の向上が図られています。100円ショップを中心とした既存事業の安定した業績に加え、新規事業の成長も寄与していると考えられます。
四半期連結貸借対照表について
株式会社ワッツの四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計が263.6億円と前期末から8.7億円増加しています。負債合計は146.4億円と11.2億円増加し、純資産合計は117.1億円と2.5億円減少しています。自己資本比率は44.4%と前期末の46.9%から低下しましたが、健全な財務体質を維持しています。
資産の部
資産の部では、流動資産が198.6億円と前期末から9.4億円増加し、固定資産が64.9億円と7.1億円減少しています。流動資産の増加は主に商品及び製品の増加によるものです。一方で固定資産の減少は、無形固定資産の減少などが要因となっています。
負債の部
負債の部では、流動負債が108.9億円と前期末から9.2億円増加し、固定負債が37.5億円と1.9億円増加しています。流動負債の増加は主に支払手形及び買掛金の増加によるものです。固定負債の増加は長期借入金の増加が主な要因です。
純資産の部
純資産の部では、純資産合計が117.1億円と前期末から2.5億円減少しています。これは主に利益剰余金の減少や自己株式の増加によるものです。自己資本比率は44.4%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
株式会社ワッツのROA(総資産経常利益率)は前期の0.9%から当期1.5%に上昇し、ROE(自己資本当期純利益率)も前期の1.8%から当期0.8%と低下しています。ROAの上昇は経常利益の増加により資産効率が改善されたことを示しています。一方、ROEの低下は自己資本の減少により自己資本利益率が低下したためです。今後は売上・利益の成長と財務体質の強化により、両指標の改善が期待されます。
キャッシュフロー
キャッシュフローの状況については、四半期連結キャッシュフロー計算書が開示されていないため詳細は不明です。しかし、財務体質が健全であることから、営業活動によるキャッシュ・フローは概ね良好と考えられます。今後の設備投資や配当などの資金需要に対しても、十分な手元流動性を確保できると推測されます。
配当の支払額
株式会社ワッツは、1株当たり15円の配当を実施しています。前期との比較では同額となっており、安定した配当政策を維持しています。今後も業績の成長に合わせて、株主還元の充実が期待されます。
今後の展望
株式会社ワッツは、100円ショップ事業を中心に収益力の強化に取り組むとともに、ファッション雑貨店やディスカウントショップなどの新規事業にも力を入れ、事業の多角化を図っています。今後も、新規出店と不採算店舗の整理を進め、更なる業績向上と財務体質の強化を目指していくと考えられます。消費者ニーズの変化への柔軟な対応とともに、多様化する販売チャネルの拡充によりさらなる成長が期待できそうです。
編集部のまとめ
株式会社ワッツの今回の決算報告では、100円ショップ事業を中心に順調な業績推移が確認できました。売上高は堅調に推移し、利益面でも大幅な改善が見られ、経営の効率化が進んでいることが分かりました。また、財務体質も健全で、今後の安定的な事業展開が期待できます。新規事業の取り組みも進めており、さらなる成長が望めそうです。株主還元面でも安定した配当を維持しており、今後の企業価値向上に期待が高まります。
株式会社ワッツの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ワッツの決算日は8月31日で、第1四半期は2023年9月1日~2023年11月30日の期間となります。また、1株当たりの配当金は15円と前期と同額を維持しており、株主還元を着実に実施しています。今後も安定的な経営と業績拡大が期待できる企業といえるでしょう。