こんにちは。今回は中堅100円ショップチェーンの株式会社ワッツの決算について紹介します。
ワッツは国内外で「ワッツ」や「こものや」など100円ショップを展開し、雑貨店やディスカウントショップの運営も行っています。
直近の決算では売上高30,255百万円、経常利益749百万円と堅調な結果を残しました。
出店や不採算店舗の整理などにも積極的に取り組み、収益性の改善を図っています。
企業情報
企業名: 株式会社ワッツ
証券コード: E03391
決算期: 2024年8月期第2四半期
株式会社ワッツの決算日・決算時期(スケジュール)は?
ワッツの決算期は8月31日です。
決算発表は4月10日に行われ、第2四半期決算報告書が公開されました。
主な事業
ワッツは主力事業として、100円ショップ「Watts」「Watts with」「meets.」「silk」の国内店舗展開を行っています。
また、ファッション雑貨店「Buona Vita」、ディスカウントショップ「リアル」などの国内その他事業や、海外でも「KOMONOYA」「小物家園」というブランドの100円ショップを展開しています。
コンセプトは生活に密着した様々な商品を100円で提供することで、お客様の生活に彩りと楽しさを届けることです。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期連結累計期間の売上高は30,255百万円と前年同期比2.4%増、営業利益は743百万円と大幅に増加しました。
出店や不採算店舗の整理などが奏功し、売上総利益率が改善されたことが利益増加の要因です。
前期の経常利益率は0.9%でしたが、当期は2.5%と大幅に改善しています。
売上・利益の推移
ワッツの売上高は過去3年で59,309百万円から30,255百万円と堅調に推移しています。
一方、経常利益は前期の277百万円から当期は749百万円と大幅に増加しました。
減損損失の減少や、不採算店舗の整理などにより収益性が改善されてきています。
四半期連結貸借対照表について
ワッツの直近の四半期連結貸借対照表を見ると、資産の部では19,412百万円の流動資産と6,302百万円の固定資産を保有しています。
負債の部では流動負債が10,149百万円、固定負債が3,550百万円となっています。
純資産は12,014百万円で、自己資本比率は46.7%となっています。
資産の部
資産の主な内訳は現金及び預金が5,996百万円、商品及び製品が10,416百万円となっています。
前期末と比べると現金及び預金が350百万円増加、商品及び製品が696百万円増加しています。
負債の部
負債の主な内訳は支払手形及び買掛金が3,771百万円、電子記録債務が4,138百万円となっています。
前期末と比べると電子記録債務が251百万円増加し、支払手形及び買掛金が203百万円減少しています。
純資産の部
純資産の主な内訳は利益剰余金が10,495百万円となっています。
前期末と比べると利益剰余金が234百万円増加しましたが、自己株式が48百万円減少したため、純資産合計は12,014百万円となっています。
ROAとROE
ワッツのROAは前期3.7%から当期4.2%に、ROEは前期3.9%から当期4.5%にそれぞれ改善しています。
収益性が向上したことで、資産効率も高まったと言えます。
今後も店舗展開の最適化やコスト削減に取り組むことで、ROAとROEのさらなる向上が期待できそうです。
キャッシュフロー
当期のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローが630百万円の収入超過となっています。
一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは254百万円の支出超過、財務活動によるキャッシュ・フローも40百万円の支出超過でした。
この結果、現金及び現金同等物の期末残高は前期末から350百万円増加し、5,996百万円となりました。
配当の支払額
ワッツは株主還元として、1株当たり15円の配当を行っています。
当期の配当金総額は202百万円となりました。
配当性向は36.7%となっており、安定した利益還元が行われています。
今後の展望
ワッツは今後も引き続き国内外での店舗展開を進めていく方針です。
特に国内では、精算業務の効率化や、オンラインショップとの連携強化などに取り組み、顧客利便性の向上を図ります。
また、業績面でも収益性の改善に努め、経常利益率5%以上の達成を目指しています。
編集部のまとめ
今回紹介した株式会社ワッツは、100円ショップを中心に展開する堅実な企業です。
直近の決算では増収増益と好調な業績を達成しており、今後の成長にも期待が高まっています。
店舗の最適化や収益性改善への取り組みを続けることで、さらなる企業価値の向上が期待できそうです。
株式会社ワッツの決算日や配当についてまとめました。
ワッツの決算日は毎年8月31日で、決算発表は4月10日に行われています。
配当については1株当たり15円を実施しており、安定した株主還元が行われています。
今後も収益性の向上とともに、株主還元の維持・拡大に期待が高まっています。