株式会社ワッツの決算報告書をお届けします。同社は、人気の100円ショップ「Watts」を全国に展開する総合ディスカウントストアチェーンです。今期の業績は、食品アイテムの品揃え強化やフルセルフレジの導入など、積極的な施策が功を奏し、大幅な増収増益を達成しました。
企業情報
企業名: 株式会社ワッツ
証券コード: 27350
決算期: 2024年8月期
株式会社ワッツの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ワッツの決算日は8月31日です。例年、11月に第4四半期の決算発表、翌年7月に第3四半期決算報告書の提出を行っています。
主な事業
株式会社ワッツは、100円ショップ「Watts」「Watts with」「meets.」「silk」などを主力事業とする総合ディスカウントストアチェーンです。100円ショップ事業のほか、ファッション雑貨店やディスカウントショップの運営などにも取り組んでいます。海外事業では東南アジアを中心に「KOMONOYA」、中国で「小物家園」といった均一ショップを展開しています。
今期の業績と利益率は?
当期の業績は増収増益となりました。売上高は45,604百万円と前年同期比2.6%の増加、営業利益は1,054百万円と大幅な増益となりました。外部環境の悪化にもかかわらず、食品アイテムの品揃え強化や100円以外の商品販売比率の上昇などにより、売上総利益率が改善したことが主な要因です。
売上・利益の推移
株式会社ワッツの最近の業績は、売上高が2023年8月期45,604百万円と堅調に推移しています。利益面でも、2023年8月期の営業利益は1,054百万円と前年同期比で大幅な増益となりました。外部環境の悪化に対して、商品政策の見直しを行うなど、収益力の改善に努めた結果が表れています。
四半期連結貸借対照表について
株式会社ワッツの2024年5月31日現在の四半期連結貸借対照表を確認すると、総資産は27,183百万円となっています。前連結会計年度末と比較して1,694百万円の増加となっています。
資産の部
流動資産は21,037百万円と前連結会計年度末から2,117百万円増加しました。これは主に、商品及び製品が1,370百万円、現金及び預金が1,004百万円それぞれ増加したことによるものです。一方、固定資産は6,146百万円と423百万円減少しています。
負債の部
負債合計は14,825百万円と前連結会計年度末から1,300百万円増加しました。流動負債が11,162百万円、固定負債が3,662百万円となっています。主な増加要因は、支払手形及び買掛金、電子記録債務の増加です。
純資産の部
純資産合計は12,358百万円となり、前連結会計年度末から393百万円増加しています。利益剰余金が10,820百万円と前期末から558百万円増加したことが主な要因です。自己資本比率は45.4%となっています。
ROAとROE
株式会社ワッツのROA(総資産利益率)は前期から改善し、当期は3.4%となっています。また、ROE(自己資本利益率)も前期から上昇し、6.3%を記録しています。外部環境の悪化にもかかわらず、収益力の改善に努めた結果、収益性指標の改善が見られます。
キャッシュフロー
株式会社ワッツのキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュ・フローがプラスを維持しており、設備投資などの投資活動によるキャッシュ・フローはマイナスとなっています。また、財務活動によるキャッシュ・フローも借入金の返済などによりマイナスとなっています。全体としては、現金及び現金同等物の残高が増加する状況です。
配当の支払額
株式会社ワッツは、2023年11月に1株当たり15円の期末配当を実施しました。この配当は前期と同額となっています。株主還元を着実に実施し、株主の皆様への利益還元に努めています。
今後の展望
株式会社ワッツは、国内100円ショップ事業の基盤強化に加え、ファッション雑貨店やディスカウントショップなどの国内その他事業、東南アジアや中国での海外事業の拡大にも注力しています。食品アイテムの品揃え強化やオムニチャネル化の推進など、収益力の向上に向けた取り組みを続けており、今後の業績拡大が期待されます。
編集部のまとめ
株式会社ワッツの2024年8月期第3四半期決算は、売上高、営業利益ともに前年同期を上回る増収増益となりました。外部環境の悪化にもかかわらず、商品政策の見直しや収益力改善策が奏功し、収益性指標も改善傾向にあります。今後は、国内外での事業展開を一層加速させ、持続的な成長に向けて取り組んでいくことが期待されます。
株式会社ワッツの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ワッツの決算日は8月31日で、年に4回の決算発表を行っています。直近では2023年11月に1株当たり15円の期末配当を実施しました。引き続き、株主の皆様への利益還元にも注力していく方針です。