株式会社ハローズの2024年度第1四半期決算書が公開されました。売上高は前年同期比8.2%増の483億21百万円と好調な業績を示しています。同社は主力のスーパーマーケット事業を中心に、着実に売上を伸ばし続けています。経常利益も前年同期比20.5%増加し、29億52百万円と高い収益性を維持しています。
企業情報
企業名: 株式会社ハローズ
証券コード: E03395
決算期: 2月
株式会社ハローズの決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社ハローズの決算期は2月末日です。そのため、第1四半期決算は5月末日が基準日となります。今回の決算報告は、2024年3月1日から2024年5月31日までの第1四半期の業績を示したものです。
主な事業
株式会社ハローズは、中国地方を中心にスーパーマーケットを展開している企業です。青果、鮮魚、惣菜、精肉などの生鮮食品から、デイリー商品、一般食品、菓子、酒類、雑貨までを取り扱っています。店舗展開は主に中国地方に集中しており、「生活に密着した地域密着型の店舗作り」を目指しています。
今期の業績と利益率は？
当第1四半期の営業収益は49,736百万円と、前年同期比で8.1%増となりました。経常利益も2,952百万円と、前年同期比で20.5%増と大幅に伸びています。売上高の増加に加え、一定の収益性も維持できていることが分かります。
売上・利益の推移
株式会社ハローズは、過去3年間の業績を見ても堅調な売上成長と高い収益性を維持しています。売上高は195,444百万円、経常利益は10,896百万円と、安定した業績を上げ続けています。主力のスーパーマーケット事業が着実に成長しているためです。
四半期連結貸借対照表について
株式会社ハローズの四半期連結貸借対照表を見ると、全体として健全な財務体質を維持していることがわかります。総資産は1,059億64百万円と前期末から増加し、純資産は640億60百万円と、自己資本比率は60.3%と高水準を保っています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が140億62百万円と手元流動性が確保されているほか、有形固定資産が703億60百万円と設備投資も着実に行われています。商品在庫も44億36百万円と適正水準を維持しています。
負債の部
負債の部では、買掛金が118億58百万円、借入金が130億32百万円となっています。金融負債は一定水準に抑えられており、財務の健全性が保たれています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が531億18百万円と着実に積み上がっており、株主資本が638億44百万円となっています。配当性向も適正水準を維持しています。
ROAとROE
株式会社ハローズのROA（総資産利益率）は2.4%、ROE（自己資本利益率）は3.3%となっています。スーパーマーケット業界の中では比較的高い水準を保っており、総資産および自己資本の運用効率が良好であることがうかがえます。
キャッシュフロー
株式会社ハローズのキャッシュフローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは安定的な黒字を維持しています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローはマイナスとなっており、設備投資などに資金を投下していることがわかります。財務の健全性も保たれているため、今後の成長投資が順調に行えるものと期待されます。
配当の支払額
株式会社ハローズは、2024年2月期の期末配当を1株26円と発表しています。前期より4円増加しており、業績の伸びに応じて株主還元も高まっています。同社は着実な成長と株主還元のバランスを取れている企業だと評価できます。
今後の展望
株式会社ハローズは、主力のスーパーマーケット事業を中心に順調な成長を続けることが期待されます。中国地方を中心に店舗展開を進め、地域密着型の店づくりを推進することで、引き続き売上、収益ともに伸長していくと見られます。また、設備投資による生産性向上や、eCOM事業の強化など、中長期的な成長に向けた取り組みにも注目が集まります。
編集部のまとめ
株式会社ハローズの2024年度第1四半期決算は、売上高、経常利益ともに前年同期を大幅に上回る好業績となりました。主力のスーパーマーケット事業が地域に根差しながら着実に成長を続けており、収益性も高い水準を維持しています。財務体質も健全で、今後の設備投資や成長投資にも余力があると言えます。同社は中国地方を中心とした「生活に密着した地域密着型の店舗作り」を基軸に、今後も持続的な成長が期待できる企業だと評価できるでしょう。
株式会社ハローズの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ハローズの決算期は2月末日で、第1四半期決算の基準日は5月31日です。同社は着実な成長と株主還元の両立を図っており、2024年2月期の期末配当は1株26円と前期より増額されています。今後も順調な業績拡大と、株主への利益還元が期待できる企業だと言えるでしょう。
