株式会社SANKO MARKETING FOODS(27620)の決算報告書が公開されました。水産資源の国内調達力とこれまでの飲食事業のノウハウを活かし、成長著しい特定の海外市場に事業展開を開始するなど、魅力的な取り組みが目立ちます。今後の業績に期待がかかります。
企業情報
企業名: 株式会社SANKO MARKETING FOODS
証券コード: 27620
決算期: 2024年6月期
株式会社SANKO MARKETING FOODSの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社SANKO MARKETING FOODSの決算日は6月30日で、第2四半期の決算期間は2023年7月1日から12月31日までとなっています。
主な事業
株式会社SANKO MARKETING FOODSは、飲食事業を中心に事業を展開しています。「とる うる つくる 全部、SANKO」をスローガンに、生産者とともに歩む「産地活性化プラットフォーマー」として「価値ある食文化の提案」を行う水産の6次産業化に注力しています。また、店舗事業では「アカマル屋」「アカマル屋鮮魚店」などの直営店舗の出店や受託店舗の運営なども手がけています。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期連結累計期間の売上高は44億16百万円と前年同期比で51.6%と大幅な増収となりました。しかし、事業再構築の進捗を確実に進めるために先行投資コストも増加したため、経常損失は3億8百万円となりました。利益率は低めですが、収益改善に向けた施策に着手しており、今後の業績に期待がかかります。
売上・利益の推移
前事業年度まで6期連続の営業損失を計上していた同社ですが、コロナ禍の影響が徐々に薄れ、飲食事業部門では緩やかな売上回復と事業ユニットとしての黒字転換を果たしています。また、水産事業の6次産業化に取り組むなど、収益基盤の拡大を目指しています。
四半期連結貸借対照表について
総資産は前連結会計年度末に比べ1億34百万円増加の26億8百万円となりました。主な内訳は、現金及び預金の減少1億52百万円、売掛金の増加1億34百万円、有形固定資産の増加1億11百万円です。一方、負債は前連結会計年度末から9百万円増加の21億7百万円、純資産は1億25百万円増加の5億円となりました。
資産の部
主な変動は、現金及び預金の減少、売掛金の増加、有形固定資産の増加などです。これは、先行投資による資金の使用と水産事業の拡大に伴うものです。
負債の部
長期借入金の返済などにより負債が微増しましたが、おおむね横ばいに推移しています。
純資産の部
第5回新株予約権の行使により資本金と資本剰余金が増加しましたが、親会社株主に帰属する四半期純損失の計上により利益剰余金は減少しています。
ROAとROE
ROAは現時点で開示されていませんが、損失計上が続いているため低水準にとどまっていると推測されます。一方でROEは、株主資本の増加により改善傾向にあると見られます。今後の収益性と資本効率の改善に注目が集まります。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローはマイナスで、新規出店や事業拡大に伴う先行投資の影響が見られます。一方で、新株予約権の行使による資金調達により財務活動によるキャッシュ・フローはプラスとなっています。今後の収益改善と投資効率の向上に期待が高まっています。
配当の支払額
現時点では配当の支払いはありません。収益力の改善と財務基盤の強化を優先しているものと推察されます。今後の業績動向に応じて、株主還元の検討が期待されます。
今後の展望
水産資源の国内調達力とこれまでの飲食事業のノウハウを活かし、ベトナム進出や貿易事業の展開など、事業領域の拡大を図っています。また、「アカマル屋」のブランド強化や新業態「アカマル屋鮮魚店」の出店など、収益改善にも注力しています。今後の成長と収益力の向上が期待されます。
編集部のまとめ
株式会社SANKO MARKETING FOODSは、飲食事業と水産事業の連携による事業構造の変革に取り組んでおり、収益改善と成長への期待が高まっています。新株予約権の行使により財務基盤も強化されたことから、今後の業績動向に注目が集まります。
株式会社SANKO MARKETING FOODSの決算日や配当についてまとめました。
株式会社SANKO MARKETING FOODSの決算日は6月30日です。直近の第2四半期決算では、売上高は大幅に増加しましたが、先行投資により経常損失となっています。配当については現時点では実施されていませんが、今後の収益力の向上と財務基盤の安定化に期待が寄せられています。