株式会社ヴィレッジヴァンガードコーポレーションの決算報告書を見てみましょう。ヴィレッジヴァンガードは、お客様に新しい発見や驚き、楽しさを体感してもらえるよう、独創的な店舗空間づくりに力を入れている企業です。今回の決算では、売上高は減少したものの、引き続き事業拡大に向けた積極的な投資を行っていることがわかりました。今後の企業の成長に期待が高まりそうですね。
企業情報
企業名: 株式会社ヴィレッジヴァンガードコーポレーション
証券コード: 27690
決算期: 2023年5月期
株式会社ヴィレッジヴァンガードコーポレーションの決算日・決算時期(スケジュール）は？
ヴィレッジヴァンガードコーポレーションの決算期は5月末で、第2四半期は11月末となります。決算発表は、2023年8月25日の定時株主総会で行われ、その後四半期報告書を提出しています。
主な事業
ヴィレッジヴァンガードは、書籍やCD、雑貨など、様々なジャンルの商品を融合させた独自の雑貨店を展開しています。また、ウェブ販売や期間限定の出店イベントなど、多角的な事業を展開しています。このようなユニークな店舗づくりが同社の特徴で、お客様に新しい体験を提供しています。
今期の業績と利益率は？
当期の売上高は11,073百万円で、前年同期と比べて5.3%減少しました。一方で、経常損失は769百万円となりました。利益率は低下しているものの、積極的な店舗出店などの先行投資を行っていることがうかがえます。
売上・利益の推移
ヴィレッジヴァンガードの売上高は、ここ数年ほぼ横ばいで推移しています。一方で、利益については、コロナ禍の影響もあり、2022年5月期には大幅な減益となりました。しかし、当期の経常損失も前年同期より改善しており、収益性の回復に向けて努力が感じられます。
四半期連結貸借対照表について
ヴィレッジヴァンガードの財務状況は健全です。総資産は24,574百万円で、前期末から4.0%増加しました。一方、負債は17,918百万円と11.9%増加し、自己資本比率は27.0%となっています。借入金の増加があるものの、全体としては安定した財務基盤が維持されていると評価できます。
資産の部
流動資産は21,605百万円で、前期末から4.3%増加しました。現金及び預金が4,302百万円、商品が15,629百万円となっています。固定資産は2,969百万円と、前期末から1.8%増加しました。
負債の部
流動負債は8,275百万円、固定負債は9,642百万円と、前期末から増加しています。有利子負債が増加していることから、設備投資などに充てているものと推察されます。
純資産の部
純資産は6,656百万円となり、前期末から955百万円減少しました。これは主に利益剰余金の減少によるものです。自己資本比率は27.0%となっています。
ROAとROE
ヴィレッジヴァンガードのROAは前期3.4%から今期△3.4%と大幅に低下しています。これは経常損失の計上により、収益性が悪化したことが原因と考えられます。一方、ROEは前期△3.6%から今期△11.9%と、さらに低下しています。これは自己資本の減少に加え、収益性の悪化が影響しているものと推察されます。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは676百万円の支出となりました。これは主に棚卸資産の増加によるものです。投資活動によるキャッシュ・フローは274百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは1,262百万円の収入となっています。この結果、現金及び現金同等物は前期末比311百万円増加し、4,302百万円となりました。
配当の支払額
ヴィレッジヴァンガードはＡ種優先株式に対して、1株当たり80,000円の配当を行っています。この配当総額は120百万円となっています。一方、普通株式の配当は行っていません。
今後の展望
ヴィレッジヴァンガードは、今後も新店舗の出店やオンラインビジネスの強化など、積極的な事業投資を行っていく方針のようです。短期的には先行投資により業績は下振れするものの、中長期的には新しい価値提供による収益力の向上が期待できます。今後の展開にも注目が集まりそうです。
編集部のまとめ
ヴィレッジヴァンガードの決算では、売上高は減少したものの、積極的な店舗展開やオンライン事業の強化など、企業の成長に向けた投資が続けられていることがわかりました。短期的には業績が下振れしているものの、中長期的に見れば、同社の独自性を活かした新しい価値提案により、収益の改善が期待できそうです。引き続き注目していきたいと思います。
株式会社ヴィレッジヴァンガードコーポレーションの決算日や配当についてまとめました。
ヴィレッジヴァンガードコーポレーションの決算日は5月末で、Ａ種優先株式に対して年80,000円の配当を行っています。一方、普通株式への配当は行っていませんが、今後の企業成長に向けた積極的な投資に注目が集まっています。同社の独自性を活かした新しい取り組みに期待が高まるところです。
