株式会社カルラの2024年5月期第1四半期決算が発表されました。売上高は17億82百万円と、前年同期比5.4%増となっています。経常利益は1億11百万円で、前年同期比19.5%の増加となりました。外食産業の回復傾向を受けて、客数の増加等によりプラスの業績となっています。
企業情報
企業名: 株式会社カルラ
証券コード: E03422
決算期: 2月
株式会社カルラの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社カルラの決算日は2月末日で、第1四半期の決算期間は3月1日から5月31日までとなります。第1四半期の決算短信は7月に発表されます。
主な事業
株式会社カルラはレストラン事業を中心に展開しています。宮城県を中心に「まるまつ」や「神戸軒」など、複数の直営店舗で和食・洋食・中華料理などを提供しています。外食産業の競争が激しい中、独自のサービスやメニューの提供で差別化を図り、着実に事業を拡大してきました。
今期の業績と利益率は?
2024年5月期の第1四半期は、売上高17億82百万円、経常利益1億11百万円と前年同期比で増収増益となっています。高インフレや人手不足などの影響がある中でも、適切な価格設定と販促活動の強化により、売上総利益率は70.4%と良好な水準を維持できています。
売上・利益の推移
直近の2~3期では、売上高は6,840百万円、経常利益は437百万円と堅調に推移しています。客数の回復と適切な価格設定、コストコントロールにより、営業利益率は6%前後と一定の収益性を確保できている状況です。
四半期連結貸借対照表について
2024年5月末時点の貸借対照表をみると、総資産は57億78百万円と前期末から2億円以上増加しています。主な増加要因は現金及び預金の増加です。一方で、負債は40億31百万円と増加し、自己資本比率は30.1%となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が増加し、1,705百万円となっています。一方で、有形固定資産が減少傾向にあり、建物及び構築物が854百万円となっています。
負債の部
負債の部では、長期借入金が2,329百万円と前期末より増加しています。一方で、短期借入金が減少しており、総借入金は2,804百万円となっています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が470百万円と前期末から増加しています。これにより、純資産額は17億47百万円となり、自己資本比率は30.1%となっています。
ROAとROE
収益性を示すROA(総資産経常利益率)は、直近3期で4.4%、5.5%、7.8%と上昇傾向にあります。これは経常利益が増加傾向にあるためです。一方、ROE(自己資本当期純利益率)は、4.3%、6.5%、8.7%と好調に推移しており、株主への利益還元も適切に行われています。
キャッシュフロー
キャッシュ・フローについては、直近の有価証券報告書では現金及び現金同等物は15億58百万円となっています。営業活動によるキャッシュ・フローは利益の積み上げにより堅調に推移しており、投資活動によるキャッシュ・フローも店舗展開に伴う設備投資資金の支出などがあるものの概ね均衡が取れています。
配当の支払額
株式会社カルラは、2024年5月に1株当たり5円の期末配当を実施しました。この配当は前期より1円増額されており、連結配当性向は25.4%となっています。株主還元にも積極的に取り組んでいることがわかります。
今後の展望
株式会社カルラは、今後も主力業態の「まるまつ」を中心に出店を進めていく方針です。人手不足や原材料価格高騰など厳しい経営環境が続く中、独自のサービスやメニューの開発、ブランド力の向上により、更なる業績拡大を目指していくと期待されています。
編集部のまとめ
株式会社カルラの2024年5月期第1四半期決算は、売上高、経常利益ともに前年同期比増加と好調な滑り出しとなりました。外食産業の回復傾向を受けて客数が伸びており、適切な価格設定と販促活動の強化により、収益性も良好に推移しています。今後も店舗の出店と既存店の強化に取り組み、持続的な成長を目指していくでしょう。
株式会社カルラの決算日や配当についてまとめました。
株式会社カルラの決算日は2月末日で、第1四半期の決算期間は3月1日から5月31日までです。直近の配当金は1株当たり5円で、連結配当性向は25.4%となっています。今後も安定的な配当を維持しながら、事業拡大に向けた投資も行っていくことが期待されます。