日本の食品メーカー「佐藤食品工業株式会社」の直近の決算内容を分析してお届けします。佐藤食品工業は国内有数の天然調味料メーカーで、主力商品の茶エキスなどが好調に推移しました。売上高は前年同期比3.6%増の4,629百万円、利益面では経常利益が615百万円となっています。今後も新製品開発と原材料の安定調達に注力し、さらなる成長を目指していきます。
企業情報
企業名: 佐藤食品工業株式会社
証券コード: 28140
決算期: 2023年3月31日
佐藤食品工業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
佐藤食品工業の決算日は3月31日で、第3四半期会計期間は2023年10月1日~2023年12月31日となります。四半期決算を実施し、年間で1回の本決算を行っています。
主な事業
佐藤食品工業は、天然調味料の製造・販売を主な事業としています。主力商品は茶エキス、粉末天然調味料、植物エキス、液体天然調味料などの製品群で、食品メーカーや外食産業などに幅広く供給しています。近年は新技術開発にも注力し、高付加価値製品の開発に取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期累計期間の業績は、売上高4,629百万円(前年同期比3.6%増)、経常利益615百万円(同1.5%減)、四半期純利益482百万円(同5.8%増)となりました。利益率は経常利益率が13.3%、純利益率が10.4%と高水準を維持しています。
売上・利益の推移
直近3年の業績推移をみると、売上高は5,881百万円→4,469百万円→4,629百万円となっています。経常利益は764百万円→624百万円→615百万円、四半期純利益も382百万円→456百万円→482百万円と堅調に推移しています。新型コロナ影響を受けた前年度から回復基調にあります。
四半期連結貸借対照表について
佐藤食品工業の資産合計は21,736百万円で、前期末比1,244百万円増加しています。特に現金及び預金596百万円増、投資有価証券414百万円増といった資産の増加がみられます。
資産の部
流動資産は12,806百万円と1,038百万円増加し、固定資産は8,929百万円と206百万円増加しています。資産全体として1,244百万円増加しています。
負債の部
負債合計は2,084百万円で、前期末比634百万円増加しました。流動負債は1,891百万円、固定負債は193百万円となっています。
純資産の部
純資産合計は19,651百万円と、前期末比610百万円増加しました。四半期純利益の計上やその他有価証券評価差額金の増加などによるものです。
ROAとROE
ROAは2.8%、ROEは2.5%となっています。ともに高水準を維持しており、資産効率と自己資本効率が良好な状況です。高い収益性と財務健全性を示しています。
キャッシュフロー
当第3四半期累計期間のキャッシュ・フローは、営業CF+530百万円、投資CF-113百万円、財務CF-141百万円となっています。営業キャッシュ・フローの好調な確保により財務体質は安定しており、設備投資や配当にも積極的に取り組んでいます。
配当の支払額
佐藤食品工業の配当は、当期は中間配当18円、期末配当も同水準を見込んでいます。この結果、年間配当は35円の見通しです。自己資本比率が90%超と高水準であることから、堅実な配当政策を維持しています。
今後の展望
佐藤食品工業は、変化する消費者ニーズや顧客ニーズに的確に対応するため、新技術開発や新製法の確立に注力しています。また、原料の安定調達にも取り組むことで、持続的な成長を目指しています。今後も高付加価値製品の提供と収益力の向上につながるよう期待されます。
編集部のまとめ
佐藤食品工業は、国内有数の天然調味料メーカーとして高い収益性と財務健全性を維持しています。主力の茶エキスを中心に堅調な業績を継続し、新製品開発にも注力しています。今後の成長が期待できる企業といえるでしょう。
佐藤食品工業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
佐藤食品工業の決算日は3月31日で、第3四半期決算期間は10月1日~12月31日となります。配当は年間で35円の見通しで、堅実な配当政策を維持しています。今後も消費者ニーズに合った新製品開発と収益力の向上に期待が高まります。