株式会社ヨシムラ・フード・ホールディングスの2024年3月期第1四半期決算が公表されました。同社は食品製造や販売を行う企業グループで、今回の決算では前年同期と比べて大幅な増収増益を達成しています。この決算報告を分析してご紹介します。
企業情報
企業名: 株式会社ヨシムラ・フード・ホールディングス
証券コード: 28840
決算期: 2月末
株式会社ヨシムラ・フード・ホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
同社の決算期は2月末となっています。第1四半期は3月1日から5月31日までの期間で、四半期決算の報告を行っています。
主な事業
同社グループは、食品製造事業、食品卸売販売事業、その他事業を展開しています。主力事業の食品製造では、国内外の関係会社28社が食品加工や調理食品の製造を手がけています。販売事業では、国内外の食品卸企業4社が食品の企画・販売を行っています。その他事業では不動産の賃貸やコンサルティングなども展開しています。
今期の業績と利益率は?
2024年3月期第1四半期の業績は、売上高が146億14百万円と前年同期比で26.2%の増収、営業利益は11億97百万円と137.9%の増益となりました。また経常利益は13億35百万円と118.1%の増益、親会社株主に帰属する四半期純利益は6億19百万円と57.2%の増益を達成しています。
売上・利益の推移
売上高は、既存企業の堅調な業績に加えて、2023年10月に連結子会社化したワイエスフーズグループの業績が大きく貢献したことで大幅な増収となりました。また利益面でも原価管理の徹底や販管費の抑制により、営業利益、経常利益、当期純利益ともに二桁成長を遂げています。
四半期連結貸借対照表について
2024年5月末時点の連結貸借対照表を見ると、総資産は542億76百万円となり、前期末から19億20百万円増加しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が114億54百万円と前期末から12億28百万円増加しています。また受取手形、売掛金及び契約資産が75億円と3億69百万円増加しています。棚卸資産も83億14百万円と1億44百万円増加しています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が35億77百万円と前期末から6億55百万円増加しています。また借入金は96億88百万円と前期末から4千2百万円増加しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が53億80百万円と6億19百万円増加し、非支配株主持分も42億45百万円と2億84百万円増加しています。この結果、純資産合計は137億94百万円となり、前期末から11億28百万円の増加となりました。
ROAとROE
同社のROA(総資産利益率)は前期末の16.63%から当第1四半期では26.11%と大幅に改善しています。また、ROE(自己資本利益率)も前期末の17.59%から26.05%と上昇しており、収益性の向上が見られます。これは、収益基盤の強化や資産効率の改善などにより、株主価値の向上につながっています。
キャッシュフロー
当第1四半期のキャッシュ・フローの状況は、営業活動によるキャッシュ・フローが15億88百万円のプラス、投資活動によるキャッシュ・フローが1億63百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローが4億46百万円のマイナスとなりました。この結果、現金及び現金同等物は前期末から12億28百万円増加し、114億54百万円となりました。
配当の支払額
同社は期末配当のみの年1回配当を実施しており、2024年2月期の配当予想は1株当たり10.00円となっています。直近の配当実績では、2023年2月期の年間配当金は1株当たり10.00円でした。
今後の展望
同社グループは、国内外の関係会社の業績向上やM&Aの検討・実行などに取り組み、企業価値の向上を目指しています。特に、連結子会社化したワイエスフーズグループの業績貢献が大きく期待されます。また、原材料価格の高騰など経営環境の悪化も懸念されますが、コスト管理の徹底などにより収益力の強化を図っていく方針です。
編集部のまとめ
株式会社ヨシムラ・フード・ホールディングスは、食品製造や卸売販売などを手がける企業グループで、2024年3月期第1四半期の業績は大幅な増収増益を達成しました。主力の製造事業や販売事業が好調に推移し、資産効率も大幅に改善しています。今後も企業価値の向上に向けた取り組みを加速させ、株主還元の強化にも期待が高まります。
株式会社ヨシムラ・フード・ホールディングスの決算日や配当についてまとめました。
同社の決算期は2月末で、第1四半期の決算報告を行っています。また、同社の配当は年1回の期末配当で、2024年2月期の1株当たり配当予想は10.00円となっています。今後も安定的な成長と株主還元の向上が期待されます。