日清食品ホールディングスの最新の決算報告は注目の的です。売上収益は前年同期比9.5%増加の5,489億22百万円と順調に推移しています。利益面でも、既存事業コア営業利益は前年同期比41.8%増の728億1百万円と大幅な伸びを記録しました。需要の回復と価格改定効果が寄与したようですね。
企業情報
企業名: 日清食品ホールディングス株式会社
証券コード: E00457
決算期: 3月31日
日清食品ホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
日清食品ホールディングスの決算は、3月31日を期末日とする年1回の決算です。四半期決算は毎年4月、7月、10月、1月に発表されます。
主な事業
日清食品ホールディングスは即席めん、低温・飲料、菓子事業を展開している食品メーカーです。代表的な商品には「カップヌードル」「チキンラーメン」「ピルクル」などがあり、国内外で幅広く事業を展開しています。持株会社制を採用しており、国内8つの事業会社と海外4地域の戦略プラットフォームによって事業を推進しています。
今期の業績と利益率は?
今期(2023年3月期第3四半期)の業績は売上収益が前年同期比9.5%増の5,489億22百万円、営業利益が同40.8%増の685億59百万円と大幅な増収増益となりました。利益率も高水準を維持しており、既存事業コア営業利益率は13.2%と前年同期から大幅に改善しています。価格改定効果やコスト抑制など、収益性の向上に取り組んでいる成果が出ているようです。
売上・利益の推移
直近3期の実績を見ると、売上収益は毎期増加しており、前期から9.5%増加の5,489億22百万円となっています。利益面でも営業利益は前期比40.8%増の685億59百万円と伸長しています。成長力と収益力の維持・向上に取り組んでいる様子が窺えます。
四半期連結貸借対照表について
直近の四半期連結貸借対照表では、資産合計が前期末比825億64百万円増加の7,909億38百万円となっています。主な増加要因は有形固定資産、営業債権及びその他の債権、棚卸資産の増加です。一方、負債合計は294億11百万円増加の2,698億35百万円となっており、営業債務及びその他の債務、未払法人所得税の増加が主な要因です。
資産の部
資産の部では、有形固定資産が201億87百万円増加したことが目立ちます。また、営業債権及びその他の債権が191億67百万円、棚卸資産が102億51百万円増加しており、事業拡大に向けた設備投資や、売上の増加による運転資本の積み上がりが見られます。
負債の部
負債の部では、営業債務及びその他の債務が104億19百万円、未払法人所得税が81億17百万円増加しています。事業拡大に伴う仕入れや税金の支払いなどで負債が増加したものと考えられます。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が302億14百万円、その他の資本の構成要素が193億25百万円増加しています。順調な収益計上により内部留保が積み上がっていることがわかります。
ROAとROE
直近の数値では、ROAは7.9%、ROEは12.1%となっています。事業基盤の強化と収益力の向上により、資産効率や自己資本効率が改善傾向にあると言えます。今後も持続的な成長と収益性の向上に期待できそうです。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは658億95百万円の収入となっており、前年同期比で210億92百万円の増加となっています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは392億77百万円の支出で、前年同期比139億4百万円の増加となりました。設備投資などに資金を投入しているようです。財務活動によるキャッシュ・フローは210億43百万円の支出となっています。
配当の支払額
直近の配当実績を見ると、1株当たりの年間配当金は150円となっています。前期から10円増配しており、着実な増配を続けています。また、配当性向は42.8%と、一定の水準を維持しています。株主還元にも力を入れている様子がうかがえます。
今後の展望
日清食品ホールディングスでは、2030年に向けた「中長期成長戦略2030」に基づき、持続的な成長に向けた取り組みを進めています。既存事業のキャッシュ創出力強化、EARTH FOOD CHALLENGE 2030、新規事業の推進に注力しており、中長期的な企業価値の向上が期待できます。
編集部のまとめ
日清食品ホールディングスの直近の決算は大変良好な内容でした。売上収益、各利益指標ともに前年同期を大きく上回り、収益力の向上が顕著です。設備投資や運転資本の増加など、成長に向けた取り組みも活発に行われています。株主還元面でも着実に実績を積み重ねており、総じて健全な経営と言えるでしょう。今後も持続的な成長への期待が高まっています。
日清食品ホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
日清食品ホールディングスは3月31日を決算日としており、年1回の本決算に加えて、毎四半期の決算発表も行っています。直近の配当は1株当たり年間150円と、前期から10円増配となっています。配当性向も42.8%と株主還元にも力を入れています。業績の好調さを反映し、今後も安定的な配当が期待できそうです。