株式会社永谷園ホールディングスの2023年度第3四半期決算が公開されました。永谷園グループは惣菜や調理食品、シュークリームなどの製造・販売を手掛ける食品企業で、コロナ禍の影響から徐々に回復しつつあるようです。営業利益は前年同期比18.7%増と好調な業績となりました。今後も新商品の投入や海外事業の拡大、中食需要の取り込みなどで成長が期待できそうです。
企業情報
企業名: 株式会社永谷園ホールディングス
証券コード: E00469
決算期: 3月期
株式会社永谷園ホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社永谷園ホールディングスの決算日は3月31日です。決算発表は5月と2月の年2回行われています。
主な事業
株式会社永谷園ホールディングスは、食料品事業を中心に国内外で事業展開しています。主な事業には、国内食料品事業、海外食料品事業、中食その他事業があり、レトルト食品、インスタント食品、冷凍食品、シュークリームなどの製造・販売を行っています。永谷園ブランドの他、Chaucerグループ、MAIN ON FOODSグループなども展開しています。
今期の業績と利益率は?
2023年度第3四半期の売上高は85,992百万円と前年同期比3.8%増加しました。営業利益は5,832百万円と18.7%増加し、経常利益も6,050百万円と18.6%の増益となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は3,762百万円と15.4%の増益と好調な業績となっています。
売上・利益の推移
2023年度第3四半期の売上高は85,992百万円と前年同期比3.8%の増加となりました。営業利益は5,832百万円と18.7%増、経常利益は6,050百万円と18.6%の増益となりました。2023年3月期通期の業績予想は、売上高110,449百万円、営業利益5,346百万円、経常利益5,346百万円と前期実績を上回る計画となっています。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月31日時点の総資産は101,180百万円で、前期末比4,565百万円増加しました。これは主に受取手形及び売掛金の増加によるものです。一方、負債は54,912百万円と前期末比1,636百万円減少しました。これは1年内償還予定の社債の減少によるものです。
資産の部
資産の部では、受取手形及び売掛金が18,684百万円と前期末より2,716百万円増加しています。また、商品及び製品が7,955百万円、原材料及び貯蔵品が6,266百万円となっています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が7,985百万円、短期借入金が10,500百万円となっています。また、1年内償還予定の社債が減少し、社債残高は10,060百万円となっています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が35,916百万円と前期末より3,226百万円増加しました。自己資本比率は42.5%と前期末比3.6ポイント上昇しています。
ROAとROE
株式会社永谷園ホールディングスのROA(総資産利益率)は5.9%、ROE(自己資本利益率)は8.7%となっています。前期と比べROAは0.6ポイント、ROEは0.8ポイント上昇しており、収益性が改善されていることがわかります。今後も売上高と利益の増加により、この指標の向上が期待されます。
キャッシュフロー
キャッシュ・フロー計算書の情報は四半期報告書には記載されていませんが、営業活動によるキャッシュ・フローは前年同期比増加しています。設備投資や借入金返済などの財務活動によるキャッシュ・フローも改善され、現金及び預金残高は前期末比297百万円増加しています。
配当の支払額
株式会社永谷園ホールディングスは、2023年6月29日開催の定時株主総会において、1株当たり15.5円の期末配当を決議しました。また、2023年11月10日開催の取締役会において、1株当たり15.5円の中間配当を決議しています。
今後の展望
株式会社永谷園ホールディングスは、「企業戦略の充実」と「新価値提案力の更なるアップ」を経営課題として掲げています。電子レンジ調理商品の販売促進や、海外事業の拡大、中食需要の取り込みなどに取り組むことで、今後の業績拡大が期待できそうです。また、ROAやROEの向上にも注力し、企業価値の向上を目指しています。
編集部のまとめ
株式会社永谷園ホールディングスは、2023年度第3四半期の業績が好調に推移しています。売上高、営業利益、経常利益、四半期純利益のいずれも前年同期比で増加しており、収益性の改善が顕著です。今後も新商品の投入や海外事業の拡大、中食需要の取り込みなどに注力し、持続的な成長が期待できる企業といえます。
株式会社永谷園ホールディングスの決算日や配当についてまとめました。
永谷園グループの決算日は3月31日で、年2回(5月と2月)の決算発表を行っています。直近の2023年度第3四半期では、売上高85,992百万円、営業利益5,832百万円、経常利益6,050百万円、純利益3,762百万円と好業績を収めています。また、2023年度の期末配当は1株当たり15.5円、中間配当も1株当たり15.5円と、株主還元も積極的に行っています。今後の成長に期待が高まる企業といえるでしょう。