フジッコ株式会社の2023年12月期第3四半期決算が発表されました。営業利益は16.61億円と前年同期比30.6%増で、売上高も前年同期比3.5%増加と好調な業績を上げています。第3四半期までの累計では、惣菜製品や昆布製品の販売が伸長し、非常に良い成績を収めています。
企業情報
企業名: フジッコ株式会社
証券コード: E00481
決算期: 3月31日
フジッコ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
フジッコ株式会社の決算期は3月31日となっています。第3四半期決算は12月31日時点の業績を発表しています。
主な事業
フジッコ株式会社は佃煮、レトルト惣菜、豆製品、ヨーグルト製品などの食品の製造・販売を主な事業としている企業です。主力商品の昆布製品や豆製品を中心に、健康志向の高まりを背景に、付加価値の高い製品の開発に取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の売上高は427.80億円と前年同期比3.5%増、経常利益は19.89億円と前年同期比27.8%増と好調な業績を示しています。親会社株主に帰属する四半期純利益は13.94億円と22.0%の増加となりました。
売上・利益の推移
フジッコ株式会社の売上高は年々拡大傾向にあり、当第3四半期までの累計では前年同期比3.5%増と好調です。経常利益も27.8%増と大幅な増益となっており、安定した利益率を維持できています。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月31日時点の総資産は809.21億円と前期末比20.59億円増加しました。流動資産は346.94億円、固定資産は462.27億円となっています。
資産の部
流動資産は346.94億円と前期末より13.83億円増加しました。これは年末にかけての売上高の増加や売掛金の増加などが要因です。一方、固定資産は462.27億円と6.75億円増加しており、有形固定資産の減価償却が進む一方で長期預金の預け入れや投資有価証券の評価が増えたことなどが原因です。
負債の部
負債合計は118.64億円と前期末比14.18億円増加しました。流動負債は98.26億円と14.18億円増加し、固定負債は19.38億円と横ばいでした。主な増加要因は、年末の繁忙期に向けて仕入れが増えたことによる買掛金の増加です。
純資産の部
純資産は691.56億円と前期末比6.42億円増加しました。自己資本比率は85.5%と高い水準を維持しています。
ROAとROE
フジッコ株式会社のROA(総資産経常利益率)は2.5%、ROE(自己資本当期純利益率)は2.0%となっています。ROAは前年同期比0.2ポイント上昇、ROEは0.2ポイントの上昇となっており、収益性の向上が続いています。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況は開示されていませんが、営業活動によるキャッシュ・フローが増加傾向にあり、投資活動及び財務活動によるキャッシュ・フローを賄えるだけの水準にあると考えられます。
配当の支払額
フジッコ株式会社は、2023年10月31日の取締役会で、1株当たり23円の中間配当を実施することを決議しました。この結果、年間配当金見込みは46円となります。
今後の展望
フジッコ株式会社は、健康志向の高まりを背景に、付加価値の高い昆布製品や豆製品の強化に取り組んでいます。また、惣菜製品の新規取引先開拓や製品ラインナップの拡充なども行っています。今後も更なる成長が期待されます。
編集部のまとめ
フジッコ株式会社の2023年12月期第3四半期決算は、売上高と利益ともに前年同期比で増加しており、業績は順調に推移しています。昆布製品やヨーグルト製品などの主力商品が好調で、経営の基盤は安定しています。今後も健康志向の高まりを捉えた新製品の開発や、取引先の開拓など、成長に向けた取り組みが期待されます。
フジッコ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
フジッコ株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期決算は12月31日時点のものです。また、同社は2023年10月31日の取締役会で1株当たり23円の中間配当を決議しており、年間配当金見込みは46円となっています。健全な財務基盤と安定した収益力を背景に、良好な株主還元を実施しています。