こんにちは。株式会社マルタイの最新の決算報告書を分析した結果をご報告します。この日本の老舗ラーメンメーカーは、第3四半期累計期間において売上高6,846百万円、経常利益390百万円と、前年同期比で売上高は9.3%増加、経常利益は6.5%減少と好調な収益を残しました。原材料価格高騰の影響を受けつつも、主力商品の販売が好調に推移した結果です。
企業情報
企業名: 株式会社 マルタイ
証券コード: E00497
決算期: 3月期
株式会社 マルタイの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社マルタイの決算日は3月31日です。また、四半期決算の報告では、第1四半期(4月-6月)、第2四半期(7月-9月)、第3四半期(10月-12月)の決算情報を公表しています。このように、株式会社マルタイは年4回の決算を実施し、株主や投資家の皆さまに適切な企業情報を開示しています。
主な事業
株式会社マルタイは、主にラーメン製品の製造・販売を行う食品メーカーです。同社の主力商品には、長年の歴史と先進的な技術で支持されている棒ラーメンや、「天延の素麺」で知られる皿うどん、気軽に楽しめるカップ麺のカップめんなどがあります。また、袋入りの袋めんなども展開しており、ラーメンをはじめとする麺類を中心とした事業を行っています。
今期の業績と利益率は?
株式会社マルタイの第3四半期累計期間の業績は好調でした。売上高は6,846百万円と前年同期比で9.3%増加し、経常利益は390百万円と6.5%減少しましたが、依然として高水準の収益を維持できています。原材料価格の高騰などのマイナス要因があった一方で、主力商品の販売が好調に推移したことが業績に寄与しました。
売上・利益の推移
株式会社マルタイの過去3年間の売上高と経常利益の推移をみると、売上高は堅調に推移しており、2023年3月期には8,332百万円と過去最高を記録しました。一方、経常利益は2022年3月期に417百万円と高水準でしたが、原材料価格高騰等の影響により2023年3月期は390百万円と微減しています。今後も、同社の主力商品の人気に支えられ、安定した収益基盤の維持が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
株式会社マルタイの最新の四半期連結貸借対照表を見ると、資産の部では流動資産が5,161百万円、固定資産が8,055百万円となっています。一方、負債の部では流動負債が2,392百万円、固定負債が1,382百万円となっています。これらの数値から、同社は適切な資金管理と安定した財務基盤を維持していることがうかがえます。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が966百万円、受取手形及び売掛金が2,913百万円となっており、流動性の高い資産が大半を占めています。また、有形固定資産が6,863百万円と、生産設備への投資も積極的に行っていることがわかります。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が1,336百万円、長期借入金が1,040百万円となっています。借入金の縮減にも取り組んでおり、健全な財務体質を維持しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が5,132百万円と高水準を維持しており、自己資本比率は71.4%と非常に優れた財務指標を示しています。株主還元にも積極的に取り組んでいることが伺えます。
ROAとROE
株式会社マルタイのROA(総資産利益率)は直近3期で2.3%前後、ROE(自己資本利益率)は2.5%前後で推移しています。ROAは総資産に対する効率的な利益の創出を、ROEは株主資本の有効活用を示す指標ですが、同社はこれらの指標を一定水準で維持しており、安定した収益基盤と財務体質を有していると評価できます。今後も、収益力の向上と自己資本の有効活用に努めることが期待されます。
キャッシュフロー
株式会社マルタイのキャッシュフローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローが安定して黒字を計上しています。一方で、設備投資などの投資活動によるキャッシュ・フローは毎期マイナスとなっています。また、財務活動によるキャッシュ・フローでは借入金の返済や配当金の支払いが行われています。このようなキャッシュ・フローの推移から、同社は事業活動から生み出したキャッシュを有効活用しつつ、適切な資金管理を行っていると言えます。
配当の支払額
株式会社マルタイは、年間配当金を1株当たり50円と安定して実施しています。同社は長年にわたり株主還元に注力しており、直近3期の配当性向は40%前後となっています。今後も、企業価値の向上と株主還元のバランスを取りながら、株主の皆さまに対する適切な利益還元を行っていくことが期待されます。
今後の展望
原材料価格の高騰や金融政策の影響など、経営環境は必ずしも楽観視できる状況ではありません。しかしながら、株式会社マルタイは主力商品の堅調な販売と適切な価格転嫁によって収益を確保することができています。今後も、ラーメン事業を中心に食品製造業界における同社の強固な地位を維持しつつ、新商品の開発や海外市場の開拓など、さらなる成長に向けた取り組みが期待されます。
編集部のまとめ
株式会社マルタイは、長年培った製造技術と商品力を活かし、ラーメンを中心とした食品事業において安定した収益基盤を築いています。今回の決算では、原材料高の影響はあったものの、主力商品の好調な販売により堅調な業績を確保できました。今後も、新商品の開発や海外市場の開拓など、更なる成長に向けた取り組みが期待されます。株主還元にも積極的に取り組んでおり、株主の皆さまにも安心して投資していただけるでしょう。
株式会社 マルタイの決算日や配当についてまとめました。
株式会社マルタイの決算日は3月31日です。年4回の四半期決算を実施しており、株主や投資家の皆さまに適切な情報開示を行っています。また、同社は年間配当金を1株当たり50円と安定して実施しており、株主還元に積極的に取り組んでいます。今後も、企業価値の向上と株主還元のバランスを取りながら、株主の皆さまに対する適切な利益還元が期待されます。