株式会社なとりの第76期第3四半期決算まとめ・決算の発表日はいつ?配当や決算日

四半期報告書
スポンサーリンク

弊サイトは各企業の決算情報を元に決算に関するまとめ情報をご紹介しております。
詳細・正確な情報は対象企業の報告書をご確認ください。

株式会社なとりの2023年度第3四半期決算報告書を分析しました。なとりは食品製造販売と不動産賃貸事業を手掛ける企業で、主力のお菓子やスナック、冷食などの販売が好調に推移しています。売上高は前年同期比5.8%増の368億円、営業利益は同193.4%増の22億円と大幅な増益となりました。原材料価格高騰の影響を価格改定などで吸収し、収益性が改善している様子が分かります。また、自己資本比率は55.7%と健全な財務体質を維持しており、今後の成長に期待がかかります。

スポンサーリンク

企業情報

企業名: 株式会社なとり
証券コード: 29220
決算期: 2023年4月1日~2024年3月31日

株式会社なとりの決算日・決算時期(スケジュール)は?

なとりの決算日は3月31日で、第3四半期決算は12月31日までの9ヶ月間の業績を報告しています。第2四半期決算は9月30日までの6ヶ月、通期決算は3月31日までの1年間の業績を公表します。

主な事業

なとりは食品製造販売事業と不動産賃貸事業の2つを主軸に展開しています。食品事業では水産加工品、畜肉加工品、酪農加工品、農産加工品、素材菓子製品などの製造・販売を行っています。また、東京都北区に本社を置き、自社所有の不動産の賃貸事業も手がけています。ナショナルブランドの「なとり」の商品展開とともに、業務用食材の提供も行っています。

今期の業績と利益率は?

なとりは第3四半期連結累計期間の売上高が368億円と前年同期比5.8%の増収となりました。利益面でも営業利益が22億円と大幅に増益(同193.4%増)を果たしています。主力商品の販売増や価格改定の効果で、営業利益率は6.0%と高水準を維持しています。また、親会社株主に帰属する四半期純利益は18億円と279.5%の大幅増益となりました。

売上・利益の推移

なとりの業績は通期で見ると2022年3月期は売上高が450億円、経常利益が10億円でしたが、2023年3月期の第3四半期累計では売上高が368億円、経常利益が22億円と大幅な増収増益となっています。原材料価格高騰の影響を吸収しつつ、主力商品の販売拡大や新製品投入、価格改定などが奏功した結果と言えます。

四半期連結貸借対照表について

なとりの直近の四半期連結貸借対照表を確認すると、総資産は453億円と前期末比53億円増加しています。これは受取手形及び売掛金の増加などにより流動資産が伸びたことが主な要因です。一方、負債合計は200億円と36億円増加しており、支払手形及び買掛金の増加などで有利子負債も増加しています。純資産は252億円と16億円増加し、自己資本比率は55.7%を維持しています。

資産の部

なとりの資産は、流動資産が247億円と増加した一方で、有形固定資産が171億円と減少しています。現金及び預金は39億円、受取手形及び売掛金が122億円となっています。

負債の部

負債では、支払手形及び買掛金が69億円、短期借入金が32億円となっています。有利子負債は18億円減少しつつ、その他の流動負債が45億円と増加しています。

純資産の部

純資産は252億円で、利益剰余金が225億円となっています。自己資本比率は55.7%と健全な財務体質を維持しています。

ROAとROE

なとりのROAは前期末の4.9%から当第3四半期は4.9%と横ばいとなっています。一方でROEは前期末の8.3%から当期は7.9%に若干低下しています。これは利益率の改善がある一方で、自己資本が増加したことで ROEが相対的に下がったものと考えられます。今後は収益性と資本効率性のバランスを取りながら、企業価値向上に努めていくことが重要です。

キャッシュフロー

なとりの第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローでは、営業活動によるキャッシュ・フローが38億円の収入となっています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローでは16億円の支出となりました。これは設備投資に伴う支出が主な要因です。財務活動では借入金の返済などにより、8億円の支出となりました。全体としては現金及び現金同等物は12億円増加しており、手元流動性は健全な状態を維持しています。

配当の支払額

なとりは年2回の配当を実施しています。第2四半期末には1株11円、期末にも1株11円の配当を支払う予定で、年間配当金は1株22円となる見込みです。前期の年間配当金は1株22円でしたので、今期も同水準の配当を継続する計画です。安定的な株主還元を行っています。

今後の展望

なとりは原材料価格上昇などのコストアップ要因に直面していますが、販売増加や製品の価格改定、コストコントロールなどで収益力を高めていると評価できます。今後はさらなる売上拡大と生産性向上に取り組み、経常利益率10%程度の水準を目指すとしています。また、設備投資に9月末時点で16億円を実施しており、生産能力の増強や品質向上を図っています。引き続き主力商品の育成と新製品開発を進め、安定した業績拡大を目指していきます。

編集部のまとめ

なとりは食品製造販売事業と不動産賃貸事業を手がける老舗企業で、この度の第3四半期決算では売上高が368億円、営業利益が22億円と大幅な増収増益を果たしました。主力商品の販売拡大や新製品の投入、価格改定などが奏功しています。また、財務面でも自己資本比率55.7%と健全な財務体質を維持しており、今後の成長が期待できる企業といえます。引き続き、消費者ニーズに合わせた商品開発と生産性向上に取り組み、企業価値の向上を目指していくことが重要でしょう。

株式会社なとりの決算日や配当についてまとめました。

なとりの決算日は3月31日で、第2四半期決算は9月30日、第3四半期決算は12月31日、通期決算は3月31日までの業績を公表しています。また、年間配当金は1株22円で安定的な株主還元を行っています。なとりはコストアップ要因に直面しつつも、販売増加や価格改定、コスト削減で収益力を高めており、今後の業績拡大が期待できる企業です。

タイトルとURLをコピーしました