イフジ産業株式会社の2023年度第3四半期決算報告が発表されました。売上高は前年同期比33.4%増の19,506百万円と過去最高を記録しました。また、経常利益も45.2%増の1,679百万円と大幅に増加しています。鶏卵相場が高水準で推移したことや、販売価格の改定などによる好業績となりました。今後も安定的な成長が期待できる同社の決算内容をご紹介いたします。
企業情報
企業名: イフジ産業株式会社
証券コード: 29240
決算期: 4月1日~3月31日
イフジ産業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
イフジ産業株式会社の決算期は4月1日~3月31日です。今回発表された決算は2023年度第3四半期(2023年4月1日~2023年12月31日)の業績報告となります。
主な事業
イフジ産業株式会社は液卵関連事業と調味料関連事業を展開しています。液卵関連事業では液卵や凍結卵、卵加工品などの製造・販売を行い、調味料関連事業では各種調味料の製造・販売を手掛けています。また、太陽光発電事業なども行っています。
今期の業績と利益率は?
同社の2023年度第3四半期の連結業績は、売上高が前年同期比33.4%増の19,506百万円、経常利益が同45.2%増の1,679百万円と大幅な増加となりました。これは主に鶏卵相場が高水準で推移したことに加え、販売価格の改定を進めたことなどが要因です。利益率は、営業利益率が8.4%、経常利益率が8.6%と高水準を維持しています。
売上・利益の推移
同社の2023年度第3四半期の売上高は19,506百万円と前年同期比33.4%の大幅増加となりました。また、経常利益は1,679百万円と前年同期比45.2%増加しており、いずれも同社の第3四半期連結累計期間の過去最高となっています。業績は着実に拡大しており、今後も高い成長が期待できるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
同社の2023年12月31日現在の四半期連結貸借対照表は、資産合計は15,391百万円となっています。内訳として、流動資産は10,324百万円、固定資産は5,066百万円となっています。一方、負債合計は5,833百万円、純資産合計は9,557百万円となっています。
資産の部
同社の資産は前期末から1,721百万円増加しています。流動資産は商品及び製品が2,189百万円増加したことなどにより、前期末比1,803百万円増加しました。一方、固定資産は前期末比82百万円減少しています。
負債の部
負債合計は前期末比594百万円増加しました。流動負債は短期借入金が1,769百万円増加したことなどにより、1,423百万円増加しています。一方、固定負債は829百万円減少しています。
純資産の部
純資産合計は前期末比1,127百万円増加し、9,557百万円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益1,469百万円の計上により利益剰余金が1,081百万円増加したことによるものです。
ROAとROE
同社のROA(総資産経常利益率)は10.9%と高水準を維持しています。また、ROE(自己資本利益率)も17.3%と優れた水準にあります。これらの指標が高水準を保っていることから、同社の収益力と効率的な経営が評価できる結果となっています。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況については開示されていません。ただし、業績が好調であることから、営業活動によるキャッシュ・フローは前年同期比で増加していると考えられます。また、財務活動によるキャッシュ・フローでは、配当金の支払いが行われていると推察されます。
配当の支払額
同社は期末配当と中間配当の年2回の配当を実施しています。2023年度の中間配当金は1株当たり26円が支払われました。期末配当については現時点では未発表ですが、業績好調を背景に増配が期待されます。
今後の展望
今後の見通しについて、同社は鳥インフルエンザの影響や原材料価格上昇など不透明な要因はあるものの、引き続き販売価格の改定や生産効率の向上など、収益性の維持に努める方針です。また、付加価値の高い製品の開発など、新たな収益源の確保にも取り組んでいくとしています。
編集部のまとめ
イフジ産業株式会社の2023年度第3四半期決算は、売上高と利益がともに過去最高を記録する好決算となりました。鶏卵相場の高値推移と販売価格の改定が奏功した結果です。今後も業績拡大が期待されており、配当の増額も見込まれます。同社は液卵関連事業と調味料関連事業を柱とする安定した収益基盤を有していることから、引き続き注目していく企業です。
イフジ産業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
イフジ産業株式会社の決算期は4月1日~3月31日で、今回発表されたのは2023年度第3四半期(2023年4月1日~2023年12月31日)の決算です。好調な業績を背景に、同社は年2回の配当(中間配当26円、期末配当未発表)を行っています。今後も安定的な配当が期待できそうです。