株式会社篠崎屋の2024年3月期第2四半期決算報告書が公表されました。健康をキーワードにした「茂蔵オリジナル商品」の開発強化を推進した結果、売上高1,433,478千円で前年同期比4.0%増加と、着実な業績拡大を果たしたようですね。小売事業では「よりいいものをより安く」のコンセプトが浸透し、顧客数と顧客単価が増加したことで収益性も改善しています。今後も健康志向の高まりに対応した商品展開で、さらなる飛躍が期待できそうです。
企業情報
企業名: 株式会社 篠崎屋
証券コード: E00515
決算期: 2024年3月期
株式会社 篠崎屋の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社篠崎屋の決算日は9月30日です。決算発表は、四半期決算が5月8日、11月8日、2月8日、5月8日の年4回、本決算が12月中旬に行われます。
主な事業
株式会社篠崎屋は、「三代目茂蔵」ブランドを中心に、コンビニエンスストア向けの弁当・おにぎり・洋菓子等の製造・販売を行う小売事業と、小売加盟店や業務用得意先への卸売事業、通販事業を展開しています。健康志向の高まりに合わせ、「三代目茂蔵」ブランドの商品力強化に注力しています。
今期の業績と利益率は?
2024年3月期第2四半期の売上高は1,433,478千円と前年同期比4.0%増加しました。また、営業利益は23,082千円と、前年同期の営業損失23,222千円から大幅に改善しました。これは、小売事業の顧客数と顧客単価の増加により売上総利益率が改善したことが主な要因です。今後も健康志向に合った商品開発を進め、収益性の向上を目指していく方針です。
売上・利益の推移
株式会社篠崎屋の売上高は過去3年間で2,680,382千円から1,433,478千円へと増加傾向にあります。一方で、経常利益は△73,554千円から24,731千円へと大きく改善しており、経営効率化が進んでいることがうかがえます。今後も顧客ニーズに合わせた商品開発と販売拡大によって、さらなる業績向上が期待できそうです。
四半期連結貸借対照表について
株式会社篠崎屋の2024年3月末の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は1,499,314千円となっています。主な内訳は、現金及び預金701,161千円、売掛金及び契約資産68,826千円、商品及び製品38,604千円などです。一方、負債合計は445,956千円で、買掛金300,049千円、1年内返済予定の長期借入金7,500千円が主な内訳となっています。
資産の部
現金及び預金が大幅に増加したことで、総資産が前期末比4.0%増加しています。これは主に営業活動が順調だったことによるものと考えられます。また、長期未収入金の回収も進んでおり、財務体質の強化につながっています。
負債の部
負債は前期末比11.0%増加しましたが、これは仕入債務の増加によるものです。一方で、長期借入金は減少しており、財務の健全性が維持されています。
純資産の部
純資産は前期末比1.4%増加し、1,053,357千円となりました。これは四半期純利益の計上により利益剰余金が増加したことによるものです。自己資本比率は70.3%と高い水準を維持しており、財務基盤は安定しています。
ROAとROE
株式会社篠崎屋のROA(総資産利益率)は1.5%、ROE(自己資本利益率)は1.4%となっています。前年同期と比較すると、ROAは改善傾向にあるものの、ROEは低下しています。これは、純利益の減少と自己資本の増加により、投資効率が低下したためと考えられます。今後は、収益力の一層の向上を図り、資本効率の改善に取り組む必要があるでしょう。
キャッシュフロー
2024年3月期第2四半期の営業キャッシュ・フローは69,577千円の収入となりました。これは主に、売上債権の減少や仕入債務の増加などによるものです。一方、投資キャッシュ・フローは16,354千円の収入となり、長期未収入金の回収が寄与しています。財務キャッシュ・フローは11,250千円の支出で、借入金の返済によるものです。全体として74,682千円の資金が増加し、手元流動性が高まっています。
配当の支払額
株式会社篠崎屋は、直近の2期間において配当を行っておりません。今後の業績次第では配当再開の可能性もありますが、現時点では設備投資や運転資金の確保などに注力しているものと思われます。株主還元につきましては、今後の経営計画の中で検討されるものと期待されます。
今後の展望
株式会社篠崎屋は、健康志向の高まりに合わせた「茂蔵オリジナル商品」の開発強化に注力しています。これにより、売上高と収益性の向上を実現しています。今後も健康をテーマにした商品力の強化と、顧客ニーズに合わせた提案力の向上により、更なる業績拡大が期待できるでしょう。物価高の影響にも柔軟に対応しながら、持続可能な成長を実現していくことが重要です。
編集部のまとめ
株式会社篠崎屋は、健康志向に合わせた商品開発と販売力の強化により、着実な業績向上を果たしています。現金の増加や自己資本比率の改善など、財務基盤も安定しています。今後は、顧客ニーズに合わせたプロダクト開発と収益力の向上により、さらなる成長が期待できそうです。株主還元についても、業績に応じて検討されることが期待されます。
株式会社 篠崎屋の決算日や配当についてまとめました。
株式会社篠崎屋の決算日は9月30日で、四半期決算は年4回、本決算は12月中旬に行われます。直近では配当を行っていませんが、今後の業績次第では配当再開の可能性もあります。健康をテーマにした商品開発と収益力の向上で、持続的な成長が期待できる企業となっています。