ジェイフロンティア株式会社の2023年6月1日から2024年2月29日までの第3四半期決算が発表されました。医療・健康分野でのサービス拡充に注力し、オンライン診療やオンライン服薬指導などをワンストップで提供するプラットフォーム「SOKUYAKU」の利用者やサービス提携先が順調に増加しています。また、健康食品やサプリメントなどのD2C事業や、クライアント企業のマーケティング支援も好調に推移しています。
企業情報
企業名: ジェイフロンティア株式会社
証券コード: E33800
決算期: 2023年6月1日〜2024年5月31日
ジェイフロンティア株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ジェイフロンティア株式会社の決算日は5月31日で、決算期は6月1日から翌年5月31日までの1年間です。第3四半期の決算は2月末時点での結果が発表されます。
主な事業
ジェイフロンティア株式会社は、医療・健康分野を中心とした事業を展開しています。医薬品のD2C(EC・通販)事業や、オンライン診療・オンライン服薬指導・医薬品の宅配をワンストップで提供する「SOKUYAKU」プラットフォームの運営、健康食品・化粧品の企画・販売、ヘルスケア関連企業へのマーケティング支援など、人々の健康増進や生活の質向上に貢献するサービスを提供しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の業績は、売上高が12,883,930千円と前年同期比1.3%の増加となりました。一方で、営業損失は331,479千円と改善傾向にあります。事業拡大に伴う先行投資が続いているものの、収益性の向上に向けた取り組みが成果を上げつつあります。
売上・利益の推移
ジェイフロンティア株式会社は、過去3年連続で売上高が増加しています。一方で、積極的な先行投資により経常損失は継続していますが、その幅は縮小してきています。今後はさらにSOKUYAKUプラットフォームの利用者や提携先の拡大などにより、売上と収益性の両面での改善が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
ジェイフロンティア株式会社の四半期連結貸借対照表を見ると、資産総額は8,659,929千円と前期末より大きく増加しています。これは、株式会社ジャスティや株式会社ONESTなどの子会社化に伴い、のれんなどの無形固定資産が大きく増加したためです。一方、負債総額も5,655,263千円と増加しており、事業拡大に向けた借入の増加が主な要因です。
資産の部
資産の部では、流動資産が5,386,638千円と前期末より714,476千円増加しています。売掛金や商品及び製品が大幅に増加しているほか、現金及び預金も1,183,105千円と高水準を維持しています。固定資産は3,273,291千円と704,905千円増加しており、のれんなどの無形固定資産が中心的な伸びを示しています。
負債の部
負債の部では、流動負債が3,896,230千円、固定負債が1,759,032千円と、合計で5,655,263千円と大幅に増加しています。これは主に、事業拡大に向けた借入の増加と買掛金の増加によるものです。一方で、未払金は大幅に減少しており、負債構成の改善が進んでいます。
純資産の部
純資産の部は3,004,666千円と前期末比289,872千円の増加となっています。資本金と資本剰余金がそれぞれ351,121千円増加したことが主な要因です。一方で、親会社株主に帰属する四半期純損失414,549千円の計上により、利益剰余金は減少しています。
ROAとROE
ジェイフロンティア株式会社のROA(総資産経常利益率)は、当第3四半期で−3.9%となっています。一方、ROE(自己資本当期純利益率)は−13.8%となっています。事業拡大に向けた先行投資が続いているため、短期的には収益性が低下しているものの、SOKUYAKU事業の利用者拡大などにより、中長期的な収益性の改善が期待されます。
キャッシュフロー
キャッシュ・フロー計算書の情報は開示されていませんが、現金及び預金残高は1,183,105千円と前期末より465,255千円減少しています。事業拡大に向けた先行投資や子会社取得などに充てられているものと推察されます。今後は、各事業の収益力向上とキャッシュ・フローの改善が重要な経営課題となっています。
配当の支払額
ジェイフロンティア株式会社は、現在のところ配当を実施していません。事業拡大に向けた先行投資を優先し、内部留保の確保に注力しているためです。今後、収益基盤が確立されれば、株主還元の検討も行われるものと期待されます。
今後の展望
ジェイフロンティア株式会社は、医療・健康分野における「ヘルスケアサイクル」をカバーするサービスの拡充に注力しています。「SOKUYAKU」プラットフォームの利用者や提携医療機関の拡大、健康食品・化粧品事業の強化、マーケティング支援サービスの深耕など、事業領域の拡大と収益性の向上に向けた取り組みを加速させています。今後も、超高齢化社会に対応した健康関連サービスの提供を通じて、企業価値の向上が期待されます。
編集部のまとめ
ジェイフロンティア株式会社は、医療・健康分野において、オンラインを活用したサービス基盤の拡大や、健康食品・化粧品事業、マーケティング支援など、様々な取り組みを展開しています。短期的には先行投資の影響で収益性が低下しているものの、中長期的には、「ヘルスケアサイクル」全体をカバーするサービスの拡充により、企業価値の向上が期待できる銘柄だと言えます。今後の業績推移に注目が集まります。
ジェイフロンティア株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ジェイフロンティア株式会社の決算日は5月31日で、第3四半期決算は2月末時点の業績が発表されます。現在のところ配当は実施されていませんが、収益基盤の確立に向けた取り組みを続けており、今後の株主還元に期待が高まっています。