株式会社オカムラ食品工業の決算報告書から見えてきたのは、同社が当期において堅調な業績を達成している点です。業界を牽引する主力事業が順調に推移し、売上高や利益率など主要指標は良好な水準で推移しています。特に海外事業の拡大などが売上増加に寄与しており、今後の更なる成長が期待できそうです。
企業情報
企業名: 株式会社オカムラ食品工業
証券コード: 29380
決算期: 2023年6月30日
株式会社オカムラ食品工業の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社オカムラ食品工業の決算期は6月30日です。通期決算は年1回、四半期決算は年4回の発表となります。
主な事業
株式会社オカムラ食品工業は、養殖事業、国内加工事業、海外加工事業、海外卸売事業の4つのセグメントを展開しています。主力商品はサーモンやいくらなどの水産加工品で、国内外の消費者に向けて販売しています。特に海外事業の拡大が注目されており、東南アジアを中心に事業基盤を強化しています。
今期の業績と利益率は?
今期の株式会社オカムラ食品工業の業績は堅調に推移しており、売上高は15,366百万円、営業利益は1,254百万円、経常利益は1,325百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は895百万円となりました。また、営業利益率は8.1%と良好な水準を維持しています。
売上・利益の推移
株式会社オカムラ食品工業の売上高は、前年同期に比べ増加しています。利益面では、前年同期の好調な業績を下回りましたが、依然として高い水準にあります。これは、主力商品であるサーモンの相場高騰の影響により収益性が一時的に低下したためと考えられます。しかし、世界的な需要の回復に伴い、今後の業績回復が期待できそうです。
四半期連結貸借対照表について
株式会社オカムラ食品工業の四半期連結貸借対照表を見ると、資産の部では流動資産が大幅に増加しており、主に現金及び預金の増加と棚卸資産の増加が要因となっています。一方、負債の部では短期借入金が大幅に増加していますが、自己資本比率は29.6%と健全な水準を維持しています。
資産の部
株式会社オカムラ食品工業の資産は44,070百万円と大幅に増加しています。これは主に、現金及び預金の増加と棚卸資産の増加によるものです。流動資産が35,118百万円と大幅に増加しており、また、固定資産も8,952百万円と増加しています。
負債の部
株式会社オカムラ食品工業の負債は31,043百万円と増加しています。これは主に、短期借入金の増加によるものです。流動負債が25,817百万円と大幅に増加しており、固定負債も5,225百万円と増加しています。
純資産の部
株式会社オカムラ食品工業の純資産は13,027百万円と増加しています。これは主に、増資による資本金及び資本剰余金の増加と親会社株主に帰属する四半期純利益の計上によるものです。自己資本比率は29.6%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
株式会社オカムラ食品工業のROAは現時点で開示されていませんが、同業他社の動向から5%前後と推定されます。一方、ROEは6.9%と比較的低い水準にありますが、これは増資による資本の増加の影響によるものと考えられます。今後は事業の成長と収益性の向上により、ROEの改善が期待できるでしょう。
キャッシュフロー
株式会社オカムラ食品工業のキャッシュ・フローでは、営業活動によるキャッシュ・フローがマイナスとなっています。これは、主に棚卸資産の増加が大きかったことによるものです。一方、財務活動によるキャッシュ・フローはプラスとなっており、主に増資による収入が寄与しています。今後は営業活動によるキャッシュ・フローの改善が課題となりそうです。
配当の支払額
株式会社オカムラ食品工業は、年2回の配当を行っています。今期の中間配当は1株当たり17円と、前期と同水準を維持しました。今後も安定配当の継続が期待されます。
今後の展望
株式会社オカムラ食品工業は、国内外における事業基盤の強化に注力しています。特に海外事業の拡大に力を入れており、東南アジアを中心とした需要取り込みに期待が高まっています。また、新商品の開発や M&A などによる事業領域の拡大にも取り組んでおり、今後の業績拡大が期待できそうです。
編集部のまとめ
株式会社オカムラ食品工業の決算報告からは、同社の堅調な業績と事業基盤の強化が読み取れます。海外事業の拡大や新商品開発などにより、今後も持続的な成長が期待されます。また、安定配当の継続も投資家の関心を集めるでしょう。同社の今後の動向にも注目が集まりそうです。
株式会社オカムラ食品工業の決算日や配当についてまとめました。
株式会社オカムラ食品工業の決算日は6月30日、年2回の配当を実施しています。今期の中間配当は1株当たり17円と、前期から水準を維持しました。同社は海外事業の強化や新商品開発などにも注力しており、今後の更なる業績拡大が期待されます。