大英産業株式会社の2023年12月期第1四半期決算報告が発表されました。売上高7,041百万円、営業損失272百万円となりました。経営環境は厳しいものの、当社はさまざまな取り組みを行い、着実に業績を向上させていくことが期待されます。
企業情報
企業名: 大英産業株式会社
証券コード: E34944
決算期: 9月期
大英産業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
大英産業株式会社の決算日は9月30日です。四半期決算は12月31日が第1四半期、3月31日が第2四半期、6月30日が第3四半期となります。
主な事業
大英産業株式会社は、マンション事業、住宅事業、不動産賃貸事業を行っています。マンション事業では分譲マンションの開発・販売を、住宅事業では分譲住宅や土地の分譲、リフォーム事業などを展開しています。また、不動産賃貸事業では、賃貸マンションの管理などを手がけています。九州・山口を中心に事業展開しており、地域に密着したきめ細かなサービスを提供しています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の業績は、売上高7,041百万円、営業損失272百万円となりました。利益率は低下傾向にあるものの、当社は原価管理の強化やコスト削減など収支改善に向けた取り組みを進めています。また、受注も順調に推移しており、今後の回復が期待されます。
売上・利益の推移
前年同期と比較すると、売上高は9.1%減、営業利益は272百万円の損失となりました。これは、建築資材の高騰や労働力不足などの影響により、原価が上昇したことが主な要因です。一方で、受注は好調に推移しており、今後の回復に期待がかかっています。
四半期連結貸借対照表について
当第1四半期の四半期連結貸借対照表では、資産合計は39,858百万円となっています。主な資産は仕掛販売用不動産21,201百万円、販売用不動産8,437百万円などです。一方、負債合計は32,247百万円で、長期借入金9,094百万円、短期借入金12,290百万円などが主な内訳となっています。
資産の部
資産の部では、仕掛販売用不動産が2,422百万円増加し21,201百万円となりました。一方で、販売用不動産が1,832百万円減少し8,437百万円となり、在庫の圧縮が進んでいます。現金及び預金は496百万円減少し7,330百万円となっています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が1,223百万円減少し3,086百万円となりました。一方で、長期借入金が1,539百万円増加し9,094百万円となっています。
純資産の部
純資産の部では、親会社株主に帰属する四半期純損失258百万円の計上と配当39百万円の支払いにより、純資産合計は7,610百万円となりました。
ROAとROE
ROAは前年同期の2.9%から当期は-1.9%と悪化しています。これは、営業損失の計上による収益性の低下が主な要因です。一方、ROEは前年同期の4.0%から当期は-7.4%と大幅に低下しています。これは、親会社株主に帰属する四半期純損失の計上が影響しています。今後は収益性の改善とともに自己資本の強化が課題となっています。
キャッシュフロー
当第1四半期のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが1,001百万円のマイナスとなりました。これは、たな卸資産の増加などによるものです。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは17百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローは522百万円のプラスとなっています。全体として496百万円の減少となりました。
配当の支払額
当第1四半期では1株当たり12円の配当を実施しています。前期の20円から減少していますが、当社は株主への利益還元を重視しており、今後も安定的な配当を維持していく方針です。
今後の展望
当社は中期経営計画の初年度にあたる2023年9月期の業績回復に向けて、分譲マンション事業の収益力強化、住宅事業の収益改善、コスト削減などに取り組んでいます。建築資材の高騰や人手不足など厳しい経営環境が続きますが、受注も好調に推移しており、今後の業績回復に期待が持てます。
編集部のまとめ
大英産業株式会社の2023年12月期第1四半期決算は、売上高は前年同期比9.1%減の7,041百万円、営業損失は272百万円となりました。経営環境の悪化による原価上昇が影響していますが、受注は好調に推移しています。今後の業績回復に向けて、収益力強化とコスト削減に取り組む姿勢が見られ、株主還元にも注力している点が評価できます。
大英産業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
大英産業株式会社の決算日は9月30日で、四半期決算は12月31日、3月31日、6月30日です。当第1四半期では1株当たり12円の配当を実施しました。今後も安定的な配当を維持していく方針です。