株式会社ランドネットは、首都圏を中心とした不動産売買・管理事業を展開する企業です。この度、同社が発表した2024年4月期第3四半期決算報告書について、ご紹介いたします。
企業情報
企業名: 株式会社ランドネット
証券コード: E35614
決算期: 7月31日
株式会社ランドネットの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ランドネットの決算日は7月31日です。第3四半期決算は2024年4月30日時点の決算となります。
主な事業
株式会社ランドネットは、中古不動産の仕入れ・リフォーム・販売を主軸とした不動産売買事業と、賃貸管理を行う不動産賃貸管理事業を展開しています。首都圏の中古マンション市場を中心に事業を展開し、積極的な仕入れと販売に注力しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の売上高は55,212百万円(前年同期比19.1%増)と好調に推移しました。営業利益は1,546百万円(同37.4%増)、経常利益は1,331百万円(同29.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は872百万円(同26.9%増)と、各段階の利益も増加しています。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高は増加傾向にあり、2023年7月期は63,647百万円を記録しています。利益面では、営業利益は2022年8月期から2023年8月期にかけて1,126百万円から1,546百万円と37.4%増加しています。このように、売上高、各段階の利益ともに着実に伸長しているのが特徴です。
四半期連結貸借対照表について
2024年4月30日時点の総資産は24,274百万円となっています。前期末比21.6%の増加です。この増加の主な要因は、不動産仕入れ強化に伴う販売用不動産の増加によるものです。
資産の部
資産の部では、流動資産が18,772百万円、固定資産が5,501百万円となっています。流動資産の増加は販売用不動産の増加が主な要因です。一方で、固定資産も賃貸用不動産の取得などにより増加しています。
負債の部
負債の部では、流動負債が12,434百万円、固定負債が3,933百万円となっています。流動負債の増加は販売用不動産の仕入れに伴う短期借入金の増加が主な要因です。
純資産の部
純資産は7,905百万円で、前期末比10.8%の増加となっています。利益剰余金の増加が主な要因です。
ROAとROE
ROAは前期から5.6%から5.5%と微減しています。これは総資産が増加したことによるものです。一方でROEは、前期の12.2%から11.0%へと減少しています。これは自己資本が増加したものの、主要な利益指標である当期純利益の伸び率が相対的に低かったためです。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況は開示されていません。ただし、前連結会計年度では営業活動によるキャッシュ・フローが1,426百万円の収入となっています。これは販売用不動産の減少による影響が大きいと考えられます。
配当の支払額
2023年10月27日開催の定時株主総会において、1株当たり18.50円の期末配当が決議されました。前期の32.25円と比べると減額されましたが、業績の伸びに合わせた適正な水準と言えるでしょう。
今後の展望
今後は、不動産投資クラウドファンディング「LSEED」の展開など、新規事業にも注力していくとしています。また、積極的な採用活動による人員増強にも力を入れ、事業拡大に備えています。中古不動産市場の好調さを活かし、さらなる成長が期待されます。
編集部のまとめ
株式会社ランドネットは、中古不動産市場のニーズを的確に捉え、高い収益性を維持し続けている企業と言えます。過去3年間の業績推移を見ても、増収増益が続いており、収益力の高さが特徴です。今後は新規事業への取り組みや人材投資にも注力し、持続的な成長を目指していくことが期待されます。
株式会社ランドネットの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ランドネットの決算日は7月31日、配当は1株当たり18.50円と発表されました。今期の業績は好調で、売上高、各段階の利益ともに増加しています。今後の事業拡大に向けて、新規事業への取り組みや人材投資にも注力していくことが期待されます。