今期の業績が好調だったホームポジション株式会社の決算を分析しましょう。売上高は前年同期比17.5%増となり、堅調な伸びを示しています。利益面でも改善に向かい、中期的な成長に期待が高まっています。今後の課題は、利益率の改善と新しい収益源の開拓にあるでしょう。
企業情報
企業名: ホームポジション株式会社
証券コード: 29990
決算期: 2024年8月期
ホームポジション株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ホームポジション株式会社は、8月31日を決算日とする企業です。第2四半期決算は2024年2月29日に発表されました。
主な事業
ホームポジション株式会社は、主に戸建分譲事業を展開しています。東海エリアと関東エリアを中心に、質の高い住宅を提供しています。設計やアフターサービスにも力を入れ、顧客満足度の向上に取り組んでいます。新たな地域への事業展開や、他業態の事業への参入等、更なる成長に向けた取り組みにも期待が高まっています。
今期の業績と利益率は?
今期の売上高は10,140,938千円と、前年同期比17.5%の増加となりました。一方で、営業損失は527,350千円となり、利益率が低下しています。これは、販売価格の調整などが影響しているようです。今後は、利益率の改善に向けた取り組みが課題となります。
売上・利益の推移
ホームポジション株式会社の売上高は、過去3期で19,849,019千円から10,140,938千円へと増加傾向にあります。利益面では、前年同期は93,706千円の経常利益でしたが、今期は632,231千円の経常損失となりました。これは、販売価格の調整などが影響したと考えられます。利益率の改善が今後の課題になるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
ホームポジション株式会社の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は13,808,275千円となっています。この内訳として、流動資産が13,288,908千円、固定資産が519,367千円となっています。
資産の部
資産の部では、仕掛販売用不動産が前期末比1,310,408千円減少しています。在庫の調整が進んでいることが分かります。一方で、現金及び預金は2,444,057千円と、手元流動性が確保されています。
負債の部
負債の部では、短期借入金が前期末比783,890千円減少しています。在庫の圧縮に伴い、有利子負債も減少しているようです。一方で、長期借入金は1,425,054千円と増加しており、財務体質の改善に向けた取り組みが進んでいます。
純資産の部
純資産合計は3,675,835千円となっています。自己資本比率は26.6%で、前期末比0.9ポイント低下しています。今後の利益確保と配当政策が、財務基盤の強化に重要になるでしょう。
ROAとROE
ホームポジション株式会社のROAは前期末の2.5%から当期-4.1%へと低下しています。また、ROEも前期末の14.1%から当期-10.8%へと大幅に悪化しています。これは、売上高の拡大に伴う粗利率の低下や、営業損失計上による自己資本の減少に起因するものと考えられます。今後の収益性の改善が重要な課題となります。
キャッシュフロー
ホームポジション株式会社のキャッシュフローを見ると、営業活動によるキャッシュフローが713,744千円の収入になっています。これは、在庫圧縮に伴う資金の回収によるものと考えられます。一方で、財務活動によるキャッシュフローは609,175千円の支出となっており、借入金の返済などが進んでいます。今後は、利益確保とキャッシュフローの安定化が重要です。
配当の支払額
ホームポジション株式会社は、当期に1株当たり5円の期末配当を実施しました。前期の25円から大幅に減少しており、利益水準の低下を反映しています。今後の復配に向けて、収益性の改善が課題となっています。
今後の展望
ホームポジション株式会社は、戸建分譲事業を中心に東海エリアと関東エリアでのシェア拡大を目指していきます。また、デザイン性と品質にこだわった住宅の提供を通じて、顧客ニーズへの対応を強化していく方針です。一方で、利益率の改善と新たな収益源の開拓が課題となっています。今後の業績動向に注目が集まるでしょう。
編集部のまとめ
ホームポジション株式会社は、戸建分譲事業で売上高17.5%増を達成するなど、堅調な業績を残しました。一方で、営業損失の計上やROA、ROEの悪化など、利益面での課題も浮き彫りになりました。今後は、収益性の改善と新たな収益源の開拓が重要になると考えられます。注目の企業です。
ホームポジション株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ホームポジション株式会社の決算日は8月31日です。当期は1株当たり5円の期末配当を実施しましたが、前期から大幅に減少しています。今後の収益性改善と配当政策には注目が集まるでしょう。