神栄株式会社の第3四半期決算報告が公開されました。 この決算では、売上高が前年同期比2.5%増加し、経常利益も67.8%増加するなど、堅調な業績を残しています。特に同社の主力事業である食品関連が大きく伸長し、利益率の回復を果たしたことが大きな要因といえますね。
企業情報
企業名: 神栄株式会社
証券コード: 02542
決算期: 2023年3月期
神栄株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
神栄株式会社の決算日は3月31日です。 今回公表された2023年3月期第3四半期の決算は、2023年4月1日から12月31日までの9ヶ月間の業績となります。 通常、3月決算の企業は5月下旬に本決算、11月下旬に第2四半期決算を発表しています。
主な事業
神栄株式会社は、食品、物資、繊維、電子の4つのセグメントで事業を展開しています。 食品関連事業では冷凍食品や農産品の販売を、物資関連事業では機械・金属製品やガラス製品の販売を、繊維関連事業ではテレビショッピング向けの商品販売を、電子関連事業ではセンサやコンデンサなどの電子部品の製造・販売を行っています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高31,071百万円(前年同期比2.5%増)、経常利益1,593百万円(前年同期比67.8%増)と大幅な増収増益となりました。 特に食品関連事業の業績が好調で、セグメント利益は前年同期比63.6%増と大幅な伸びを示しています。
売上・利益の推移
売上高は前年同期に比べて2.5%の増加、経常利益は67.8%の大幅な増加となりました。 食品関連事業の売上・利益が好調で、電子関連事業も一定の収益を確保できています。 一方で、繊維関連事業は一部事業からの撤退により減収となったものの、コスト削減効果で損失が縮小しています。
四半期連結貸借対照表について
神栄株式会社の2023年12月末時点の四半期連結貸借対照表では、総資産26,196百万円、負債19,695百万円、純資産6,501百万円となっています。 前期末と比べて、総資産は2,037百万円増加し、純資産は1,849百万円増加しています。
資産の部
資産の部では、受取手形・売掛金が1,403百万円増加し、投資有価証券が970百万円増加しています。 一方で、棚卸資産が152百万円、有形固定資産が124百万円それぞれ減少しています。
負債の部
負債の部では、仕入債務が467百万円増加した一方で、短期借入金が143百万円、賞与引当金が168百万円それぞれ減少しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が1,117百万円増加し、その他有価証券評価差額金が714百万円増加しています。 これにより、自己資本比率は前期末の19.3%から24.8%に改善しました。
ROAとROE
神栄株式会社のROA(総資本経常利益率)は前年同期の3.2%から5.4%に上昇しています。 また、ROE(自己資本当期純利益率)は前年同期の9.8%から19.7%と大幅に改善しています。 これは、売上高や経常利益の増加、資産効率の向上などが寄与したためと考えられます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況については開示されていませんが、営業活動によるキャッシュ・フローは前年同期比で増加していると推測されます。 これは、売上高や利益の増加により、運転資金需要が増加したものの、営業キャッシュ・フローが増加したことを示唆しています。
配当の支払額
神栄株式会社は第2四半期末に1株当たり40円の配当を実施しました。 この結果、当期の配当性向は約13%となっています。 今後も安定的な配当を続けていくことが期待されます。
今後の展望
神栄株式会社は中期経営計画「神栄チャレンジプロジェクト2023」の最終年度にあたる2024年3月期を「安定的に連結経常利益10億円を創出できる企業・収益体質を構築する」ための年度と位置付けています。 今後は人材投資の強化など、持続的な成長に向けた取り組みを進めていくことが重要と考えられます。
編集部のまとめ
神栄株式会社の第3四半期決算は、食品関連事業の好調な業績が全体の業績を牽引し、増収増益を達成しました。 特に同社の主力事業である食品関連の収益力改善が顕著であり、経営の健全性も改善されています。 今後は中期経営計画の最終年度に向けて、人材育成など持続的な成長に向けた取り組みに期待が集まります。
神栄株式会社の決算日や配当についてまとめました。
神栄株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期決算は2023年12月31日までの9ヶ月間の業績を公表しました。 また、第2四半期末に1株当たり40円の配当を実施し、今期の配当性向は約13%となっています。 今後も安定的な配当が期待されます。