この度、人気の スポーツ用品小売店 「株式会社アルペン」の決算について分析してみましょう。アルペンは、ゴルフやスポーツ、アウトドアなど幅広い分野の商品を取り扱う総合スポーツ用品店で、全国的な店舗展開を行っています。
企業情報
企業名: 株式会社アルペン
証券コード: E03475
決算期: 2023年6月期
株式会社アルペンの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社アルペンは、6月期決算を行っており、本決算は年1回の開示となります。また、四半期ごとの決算開示も行っています。
主な事業
株式会社アルペンは、スポーツ用品の小売業を主な事業としています。具体的には、ゴルフ用品、競技・一般スポーツ用品、スポーツライフスタイル用品、アウトドア用品、ウインター用品の5つの部門で幅広い商品を展開しています。また、リゾート施設やフィットネスクラブの運営事業、保険代理店事業なども行っています。
今期の業績と利益率は?
今期の決算では、売上高は122,401百万円と前年同期比で1.8%の増加となりました。一方、営業利益は1,502百万円と前年同期比で62.2%の減少となりました。利益率は低下しており、原材料高や人件費の上昇などが影響しています。
売上・利益の推移
アルペンの売上高は、コロナ禍の影響を受けて一時的に落ち込みましたが、その後は徐々に回復傾向にあります。利益面では、コスト増加の影響もあり、今期は減益となりました。今後は、新店舗の出店などによる売上拡大と、商品・販売管理費の効率化で利益率の改善が課題となっています。
四半期連結貸借対照表について
アルペンの四半期連結貸借対照表をみると、総資産は201,468百万円となっています。主な資産は、在庫を示す商品及び製品や店舗設備などの有形固定資産です。一方、負債は85,902百万円で、主なものは支払手形及び買掛金です。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が18,034百万円、商品及び製品が77,699百万円と大きな割合を占めています。また、店舗等の有形固定資産も46,877百万円と重要な資産です。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が24,515百万円、電子記録債務が34,400百万円と、仕入れに関する負債が大きな割合を占めています。
純資産の部
純資産は115,565百万円で、自己資本比率は57.4%となっています。堅実な財務体質を維持しています。
ROAとROE
ROAは前期の2.9%から今期1.1%に低下し、ROEも前期の4.7%から今期0.8%と大幅に減少しています。これは主に利益の減少によるものです。今後は、収益性の改善が課題となっています。
キャッシュフロー
アルペンのキャッシュフローをみると、営業活動によるキャッシュ・フローは10,299百万円の収入となり、前年同期比で73.6%増加しています。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは5,384百万円の支出で、有形固定資産の取得などに使われています。財務活動では2,346百万円の支出となっています。
配当の支払額
アルペンは、年2回(中間配当、期末配当)の配当を行っています。今期の配当金は1株当たり50円(中間25円、期末25円)の予定で、総額1,926百万円となる見込みです。
今後の展望
アルペンは、新店舗の積極的な出店や、EC事業の強化、店舗の「専門性」向上など、さまざまな施策を推進しています。また、経営効率化にも取り組むことで、収益性の改善を図っていく方針です。今後の業績回復に期待がかかっています。
編集部のまとめ
アルペンは、スポーツ用品小売業界の中で大手企業の1つです。今期は店舗の積極出店などで売上は増加したものの、利益面では厳しい状況となりました。今後は、収益性の改善に向けて各種施策に取り組むことが重要でしょう。株主還元も安定しており、中長期的な成長が期待できる企業といえるでしょう。
株式会社アルペンの決算日や配当についてまとめました。
株式会社アルペンは6月期決算を行っており、年2回の配当(中間配当、期末配当)を実施しています。今期の配当金は1株当たり50円を予定しており、株主還元も安定しているといえます。企業の方針としても、収益性の改善と持続的な成長を目指していく姿勢が伺えます。