株式会社カワサキ(証券コード:30450)の四半期決算報告書をお届けします。同社は服飾事業や賃貸・倉庫事業、ホテル事業を展開する総合商社です。第３四半期累計期間(2023年９月１日～2024年５月31日)の業績は好調で、売上高は1,647,867千円と前年同期に比べ32.8%増加しました。経常利益も310,782千円と35.0%の増加となりました。
企業情報
企業名: 株式会社カワサキ
証券コード: 30450
決算期: 2023年９月１日～2024年８月31日
株式会社カワサキの決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社カワサキの決算期は９月１日～８月31日の年１回です。四半期報告書は2024年７月10日に提出されています。
主な事業
株式会社カワサキは、服飾事業、賃貸・倉庫事業、ホテル事業の３つの事業を展開しています。服飾事業では服飾雑貨を中心に、賃貸・倉庫事業では自社の倉庫施設の賃貸や太陽光発電事業、ホテル事業ではホテルレイクアルスターの運営を行っています。
今期の業績と利益率は？
同社の当第３四半期累計期間の業績は好調で、売上高は1,647,867千円、営業利益は307,267千円と前年同期に比べそれぞれ32.8%、35.1%の増加となりました。利益率も営業利益率18.6%と高い水準を維持しています。
売上・利益の推移
同社の売上高と利益は過去３年間で順調に推移しています。売上高は2022年９月期1,241,128千円から2024年５月期の1,647,867千円まで32.8%の増加、経常利益も230,234千円から310,782千円と35.0%増加しています。安定した収益基盤を築いてきたと言えるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
同社の四半期連結貸借対照表を確認すると、総資産は8,058,748千円となっており、前事業年度末に比べ6.2%の増加となっています。
資産の部
資産の部では、固定資産が7,195,092千円と全体の89.3%を占めています。その中でも建物及び構築物が3,926,784千円と大きな割合を示しています。
負債の部
負債の部では、長期借入金が1,141,580千円、資産除去債務が439,006千円となっています。総負債は2,576,491千円で前事業年度末から16.9%の増加となりました。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が4,927,236千円となっています。自己資本比率は68.0%と高い水準を維持しています。
ROAとROE
同社のROA(総資産経常利益率)は3.9%、ROE(自己資本利益率)は4.1%となっています。前年同期と比較してROAは0.4ポイント、ROEは0.6ポイントそれぞれ上昇しており、収益性の向上が確認できます。
キャッシュフロー
同社の四半期キャッシュ・フロー計算書によると、営業活動によるキャッシュ・フローは380,786千円の収入となっています。一方で投資活動によるキャッシュ・フローは463,150千円の支出となっており、設備投資などに資金を充てているようです。財務活動によるキャッシュ・フローは利息の支払いなどにより143,586千円の支出となっています。
配当の支払額
同社では、第２四半期末および期末に年2回の配当を実施しています。当第３四半期累計期間における配当金の総額は94,544千円、１株当たりの配当金は44円00銭となっています。株主の皆様への利益還元に積極的に取り組んでいる企業といえるでしょう。
今後の展望
同社は、今後更なる成長を目指し、新倉庫の稼働やホテルのリニューアルなどに取り組んでいく方針です。また、ＥＳＧＡ経営の推進にも注力し、サステナブルな企業経営の実現を目指しています。業績の好調さや成長戦略を考えると、同社の将来性は高いと評価できます。
編集部のまとめ
株式会社カワサキの四半期決算は業績好調で、売上高、経常利益ともに前年同期を大きく上回りました。固定資産の増加により総資産も伸長し、自己資本比率も高水準を維持しています。今後も新設備の稼働やホテルのリニューアルなどにより更なる成長が期待されます。同社は服飾事業、賃貸・倉庫事業、ホテル事業と幅広い事業ポートフォリオを持ち、経営基盤も安定しているため、中長期的に高い業績と株主還元が期待できると考えられます。
株式会社カワサキの決算日や配当についてまとめました。
株式会社カワサキの決算期は９月１日～８月31日の年１回で、四半期報告書は2024年７月10日に提出されています。また、同社は年2回の配当(第２四半期末と期末)を実施しており、当第３四半期累計期間の配当金総額は94,544千円(1株当たり44円00銭)となっています。株主の皆様への利益還元にも積極的に取り組んでいる企業です。
