この度、株式会社ほくやく・竹山ホールディングス(証券コード:30550)の決算報告書を分析しました。医薬品卸売事業や医療機器卸売事業、薬局事業など多様な事業展開を行っている同社の決算状況をご紹介します。
企業情報
企業名: 株式会社ほくやく・竹山ホールディングス
証券コード: 30550
決算期: 2023年3月31日
株式会社ほくやく・竹山ホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ほくやく・竹山ホールディングスの決算日は3月31日です。決算発表は通常の年次決算では6月頃、四半期決算は2月、5月、8月、11月の年4回行われます。
主な事業
株式会社ほくやく・竹山ホールディングスは医薬品卸売事業、医療機器卸売事業、薬局事業、介護事業、ITCゴアート事業の5つの事業セグメントを展開しています。
医薬品やメディカル機器の卸売を中心に、調剤薬局の運営、介護サービスの提供、IT関連事業など、ヘルスケア分野を中心に事業範囲を広げています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間(2023年4月1日~12月31日)の業績は、売上高2,091億63百万円(前年同期比5.1%増)、営業利益23億76百万円(同11.5%減)、経常利益29億41百万円(同9.0%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益18億5百万円(同25.9%減)となりました。
利益率としては、営業利益率1.1%、経常利益率1.4%、当期純利益率0.9%となっています。
売上・利益の推移
直近3期の売上高と利益の推移を見ると、売上高は2021年3月期262,554百万円、2022年3月期199,071百万円、2023年3月期(第3四半期累計)209,163百万円と推移しています。
利益面では、経常利益は2021年3月期37,887百万円、2022年3月期32,232百万円、2023年3月期(第3四半期累計)29,418百万円と減少傾向にあります。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月31日時点の連結貸借対照表を見ると、総資産は1,518億78百万円となっています。前期末比では139億40百万円の増加となっています。
資産の部
流動資産は1,096億4百万円と前期末比で112億99百万円増加しています。現金及び預金が194億72百万円、受取手形及び売掛金が619億46百万円となっています。
固定資産は422億74百万円と前期末比で26億41百万円増加しています。
負債の部
負債合計は925億76百万円と前期末比で120億81百万円増加しています。支払手形及び買掛金、電子記録債務などの仕入債務が835億55百万円となっています。
純資産の部
純資産合計は593億1百万円と前期末比で18億58百万円増加しています。利益剰余金が426億増加しています。
ROAとROE
ROA(総資産経常利益率)は、2023年3月期が2.3%、2022年3月期が2.4%となっています。
ROE(自己資本当期純利益率)は、2023年3月期が4.8%、2022年3月期が4.3%となっています。
ROAは緩やかな減少傾向にあり、ROEは微増しているものの、低水準にとどまっています。今後の持続的な収益力向上が課題であると言えます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは45億26百万円の収入となっています。投資活動によるキャッシュ・フローは22億11百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは8億65百万円の支出となっています。
この結果、現金及び現金同等物の当第3四半期連結会計期間末残高は194億72百万円となりました。
配当の支払額
2023年3月期の年間配当金は22.50円、2024年3月期第2四半期の中間配当金は12.50円が支払われています。
当第3四半期では4億77百万円の配当金の支払いがありました。
今後の展望
今後は医薬品卸売事業や医療機器卸事業での販売強化、調剤薬局事業での収益改善などに注力していく方針です。
また、ヘルスケアロボット事業の強化やM&Aを通じた事業領域の拡大、経営の効率化にも取り組んでいきます。
編集部のまとめ
株式会社ほくやく・竹山ホールディングスは、医療関連事業を中心に堅調に推移しています。しかし、一部の事業では利益率が低下傾向にあるため、収益力の向上が課題となっています。
今後は、既存事業の強化とともに、新たなヘルスケア関連事業の開発や M&A を通じた事業領域の拡大により、企業価値の向上を目指していくと期待されます。
株式会社ほくやく・竹山ホールディングスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ほくやく・竹山ホールディングスの決算日は3月31日で、年4回の四半期決算を行っています。直近の配当金は、2023年3月期の年間配当金が22.50円、2024年3月期の中間配当金が12.50円となっています。安定的な配当を行っているものの、今後はさらなる収益力の向上が期待されます。