株式会社三洋堂ホールディングスは、書店やホビーショップを全国に展開する小売企業です。この度、同社の2023年4月1日から2023年12月31日までの第3四半期決算が発表されました。全体として増収ながらも利益は赤字の厳しい決算結果でした。
企業情報
企業名: 株式会社三洋堂ホールディングス
証券コード: 30580
決算期: 3月
株式会社三洋堂ホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社三洋堂ホールディングスの決算日は3月31日です。主な決算スケジュールは、第1四半期決算:8月、第2四半期決算:11月、第3四半期決算:2月、本決算:6月となっています。
主な事業
株式会社三洋堂ホールディングスは、書店やホビーショップの運営を中心とした小売業を展開しています。主な事業内容としては、書店部門、文具・雑貨・食品部門、トレカ部門、TVゲーム部門、セルAV部門、古本部門、レンタル部門、新規事業部門、サービス販売部門などがあります。これらの部門を通じて、地域に密着したサービスを提供しています。
今期の業績と利益率は?
今期第3四半期の業績は、売上高128億4600万円(前年同期比3.2%減)、営業損失14百万円(前年同期は営業損失2億6百万円)、経常利益29百万円(前年同期は経常損失1億80百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益22百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失1億85百万円)となりました。利益率は厳しい状況ですが、赤字から黒字に転換した点が注目されます。
売上・利益の推移
同社の売上高は前年同期比3.2%減となっています。一方で、経常利益は前年同期の経常損失から29百万円の黒字に改善しています。これは、新規事業部門と中古トレカ事業の好調を背景とした売上増加などが寄与したためです。また、経費の削減にも取り組んだ結果、収支が改善されてきたと言えるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
同社の四半期連結貸借対照表をみると、総資産は122億8300万円と前期末比6億9500万円減少しました。その一方で、負債は96億3300万円と前期末比7億4100万円減少、純資産は26億5000万円と前期末比45百万円増加しています。これにより自己資本比率は21.6%となりました。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が10億5800万円減少した一方で、売掛金が1億1500万円、商品が1億5100万円増加しました。固定資産は減価償却などにより11百万円減少しましたが、投資有価証券の評価替えなどにより27百万円増加しています。
負債の部
負債の部では、仕入債務が2億7500万円減少するなど、全体として負債が減少しています。これは、売上減少に伴う仕入の減少が主な要因です。また、長期借入金の返済も進んでいます。
純資産の部
純資産の部では、親会社株主に帰属する四半期純利益22百万円を計上したことなどから、前期末比45百万円増加しています。この結果、自己資本比率は21.6%となりました。
ROAとROE
同社のROAは前期末の0.2%から当第3四半期末では0.2%と横ばいに推移しています。一方でROEは前期末の-18.8%から当第3四半期末では0.8%と改善傾向にあります。これは、前期の赤字から当期は黒字転換したことが主な要因です。今後の業績次第ですが、ROAとROEの改善が期待できるでしょう。
キャッシュフロー
キャッシュフローでは、営業活動によるキャッシュ・フローが2億8300万円のプラスとなりました。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは1億9600万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローは3億3700万円のマイナスとなっています。これにより、現金及び預金は10億5800万円減少しました。
配当の支払額
同社は2023年3月期まで配当を行っていませんでしたが、2024年3月期からの配当再開を検討中とのことです。具体的な配当額は明らかになっていませんが、今後の業績次第で配当再開に期待が高まっています。
今後の展望
同社は、新本と古本を併売するハイブリッド型書店を核に、様々な販売部門やサービス部門を併設した「スマート・ブックバラエティストア」を展開しています。今後はeコマースと店舗の融合を進め、顧客ニーズに合わせたサービスを提供していくことで、収益性の向上を目指していきます。また、中古トレカ事業やプラモデル専門店などの新規事業の拡大にも注力する方針です。
編集部のまとめ
株式会社三洋堂ホールディングスは、書店やホビーショップを中心とした小売事業を展開しています。今期第3四半期の業績は減収ながらも赤字から黒字に転換しており、中古トレカ事業や新規事業の好調などが貢献しています。今後は、eコマースと店舗の融合によるサービス提供の強化や新規事業の拡大に期待が寄せられています。また、配当再開の可能性にも注目が集まっています。
株式会社三洋堂ホールディングスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社三洋堂ホールディングスの決算日は3月31日で、主な決算スケジュールは第1四半期8月、第2四半期11月、第3四半期2月、本決算6月となっています。同社は2023年3月期まで配当を行っておらず、2024年3月期からの配当再開を検討中です。具体的な配当額は明らかになっていませんが、今後の業績次第で配当再開に期待が高まっています。