株式会社JBイレブンの2023年12月期第3四半期の決算が発表されました。このグループは、ラーメンや中華料理などの飲食事業を全国に展開しており、コロナ後の需要回復と事業の選択と集中により、売上高と営業利益が順調に伸びています。特に主力の「一刻魁堂」ブランドの売上が好調で、新業態の開発も順調に進んでいることがわかりました。
企業情報
企業名: 株式会社JBイレブン
証券コード: E03500
決算期: 3月期
株式会社JBイレブンの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社JBイレブンの決算は3月期で、第3四半期決算は2023年12月31日に発表されています。年間の決算は2024年3月31日に行われる予定です。
主な事業
株式会社JBイレブンは主にラーメンや中華料理などの外食事業を全国に展開しています。「一刻魁堂」「有楽家」などの自社ブランドを直営店で運営するほか、フランチャイズ事業や製造卸事業なども手がけています。近年は新業態の開発にも積極的に取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の業績は、売上高5,692百万円と前年同期比7.9%増と好調でした。また、営業利益102百万円と前年同期の営業損失から大幅に改善し、利益率も向上しました。主力の「一刻魁堂」ブランドの既存店売上が10.7%増と好調に推移したことが要因です。
売上・利益の推移
株式会社JBイレブンの売上高は、2022年3月期の7,117百万円から、2023年12月期第3四半期では5,692百万円と順調に推移しています。一方、利益面では、2022年3月期の経常損失290百万円から、2023年12月期第3四半期では経常利益111百万円と大幅に改善しました。これは、不採算店舗の整理や原価率の改善など、経営の効率化が功を奏したためです。
四半期連結貸借対照表について
株式会社JBイレブンの2023年12月期第3四半期の連結貸借対照表を見ると、総資産5,048百万円、負債3,906百万円、純資産1,142百万円となっています。前期末から総資産が240百万円減少し、負債が287百万円減少、純資産が47百万円増加しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が182百万円減少し、有形固定資産が30百万円増加しています。これは出店や改装などの設備投資によるものです。
負債の部
負債の部では、1年内返済予定の長期借入金が87百万円減少し、長期借入金が234百万円減少しています。これにより、財務体質の改善が進んでいることがわかります。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が252百万円増加しています。これは、当期の四半期純利益32百万円が計上されたためです。
ROAとROE
株式会社JBイレブンのROA(総資産利益率)は2023年12月期第3四半期で0.6%、ROE(自己資本利益率)は2.9%となっています。前期からROAは改善傾向にあり、ROEも上昇しています。これは、売上や利益の回復とともに、不採算店舗の整理や財務体質の改善が進んでいることが要因です。
キャッシュフロー
株式会社JBイレブンの当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況は開示されていませんが、前年同期は営業活動によるキャッシュ・フローがマイナス93百万円、投資活動によるキャッシュ・フローがマイナス73百万円、財務活動によるキャッシュ・フローがプラス64百万円となっています。今期はさらに改善が進んでいると考えられます。
配当の支払額
株式会社JBイレブンは、当第3四半期連結累計期間において配当を実施していません。前期の年間配当金は無配でしたが、今後の業績回復に合わせて配当再開を検討していくと見られます。
今後の展望
株式会社JBイレブンは、主力ブランドの強化と新業態の開発に注力しています。「一刻魁堂」や「有楽家」などの既存ブランドの売上回復と収益性の向上を図りつつ、「鯱ひげ」などの新業態の導入も進めています。また、フランチャイズ事業の拡大や物流改革など、収益基盤の強化にも取り組んでいます。今後の業績改善と株主還元の再開が期待されます。
編集部のまとめ
株式会社JBイレブンは、コロナ禍からの需要回復と自社ブランドの強化、不採算店舗の整理などにより、2023年12月期第3四半期の業績は大幅に改善しました。売上高、営業利益ともに過去最高水準を記録しています。借入金返済も進み、財務体質の改善も進んでいます。今後は更なる収益力の向上と株主還元の再開が期待されます。
株式会社JBイレブンの決算日や配当についてまとめました。
株式会社JBイレブンの決算日は3月31日で、第3四半期決算は12月31日に発表されています。直近の決算では、業績が順調に回復しており、株主還元の再開が期待されます。今後の成長に注目していきたいと思います。