株式会社アマガサの第35期第1四半期決算報告書が公開されました。売上高240,677千円で前年同期比4.9%減と減少したものの、営業損失123,406千円、親会社株主に帰属する四半期純損失96,595千円と着実に収支の改善が見られました。今期は新型コロナウイルス影響の収束と共に業績回復に期待が高まる決算報告となりました。
企業情報
企業名: 株式会社アマガサ
証券コード: E03004
決算期: 毎年1月
株式会社アマガサの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社アマガサの決算日は毎年1月31日です。決算発表は翌6月頃に行われる予定で、今回の第35期第1四半期決算は2024年6月11日に発表されました。
主な事業
株式会社アマガサは主に婦人靴の製造・販売を行っている企業です。直営店舗やECサイト、百貨店での販売を展開しています。近年は婦人靴事業以外にも美術品販売やSDGs関連商品の販売などにも取り組んでおり、事業領域の拡大を図っています。
今期の業績と利益率は?
今期第1四半期の業績は、売上高240,677千円、営業損失123,406千円、親会社株主に帰属する四半期純損失96,595千円と前年同期と比べ減収ながらも収支の改善が見られました。利益率についても前年同期の営業損失率37.1%から51.3%に改善しています。
売上・利益の推移
過去3年の売上高と利益の推移をみると、売上高は2024年1月期に596,433千円と6期連続の減少となっていますが、営業損失は2024年1月期に596,311千円と前期から改善しつつあります。親会社株主に帰属する当期純損失についても2024年1月期は594,246千円と、大幅な赤字幅の縮小が見られます。
四半期連結貸借対照表について
株式会社アマガサの直近の四半期連結貸借対照表をみると、総資産は前期末から64,939千円減少し531,494千円となっています。一方で負債は2,356千円増加し485,319千円となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が310,055千円から262,073千円に減少したことが主な要因です。一方で、受取手形及び売掛金が86,290千円から101,171千円に増加しています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が16,741千円から39,404千円に増加したことや、電子記録債務が1,834千円から13,594千円に増加したことが主な要因です。
純資産の部
純資産の部では、資本金が1,635,635千円から1,651,835千円に、資本剰余金が1,558,135千円から1,574,335千円に増加していますが、利益剰余金が△3,038,596千円から△3,135,191千円と減少しています。その結果、純資産は前期末から67,295千円減少し46,174千円となっています。
ROAとROE
株式会社アマガサのROAとROEを見ると、ROAは△99.6%、ROEは△528.4%と高い水準にあります。これは、過去の累積損失が大きく、資本効率が低下していることが要因です。今後は収益力の改善と自己資本の充実が課題となっています。
キャッシュフロー
キャッシュ・フローについては、営業活動によるキャッシュ・フローがマイナス123,406千円と前年同期からは改善しつつも、依然としてマイナスが続いています。一方で、投資活動及び財務活動によるキャッシュ・フローはプラスとなっていますが、全体としては現金及び現金同等物が減少傾向にあります。
配当の支払額
株式会社アマガサは過去3期連続で当期純損失を計上しており、配当の支払いは行われていません。財務体質の改善に向けた取り組みが必要な状況にあります。
今後の展望
株式会社アマガサは事業再生のための基盤整備と事業モデルの変革に注力しており、直営店舗や百貨店店舗の効率化、ECサイトの強化、新たな事業領域の拡大などに取り組んでいます。また、継続した資金調達による財務基盤の安定化にも努めています。業績回復には一定の時間を要するものの、着実な改善が期待できる決算報告となっています。
編集部のまとめ
株式会社アマガサは長期にわたる業績不振からの脱却を目指し、事業モデルの抜本的な見直しに取り組んでいます。第35期第1四半期決算では、売上高は減少したものの収支の改善が見られ、今後の業績回復に期待が高まっています。引き続き、事業の効率化とECサイトの強化、新事業の展開などに注力することで、持続的な成長を実現していくことが重要といえるでしょう。
株式会社アマガサの決算日や配当についてまとめました。
株式会社アマガサの決算日は毎年1月31日で、決算発表は翌6月頃に行われます。過去3期連続で当期純損失を計上しており、配当の支払いは行われていません。今後は財務体質の改善と、新しい事業モデルの構築によるさらなる業績回復が期待されています。