ディーブイエックス株式会社の決算書を分析してみましょう。同社は医療機器を中心に事業展開しており、特に心臓の不整脈治療に強みを持っています。今期の業績は新型コロナの影響により前年同期比で減収減益となりましたが、収益力の高い不整脈事業が下支えしています。また、自己資本比率は40%と健全な財務体質を維持しており、今後の成長への期待が持てる企業だと言えるでしょう。
企業情報
企業名: ディーブイエックス株式会社
証券コード: 30790
決算期: 3月期
ディーブイエックス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ディーブイエックス株式会社の決算日は3月31日です。3月期の決算報告は、5月中旬に行われます。第1四半期(4月~6月)、第2四半期(7月~9月)、第3四半期(10月~12月)の決算は2、5、11月に行われます。
主な事業
ディーブイエックス株式会社は、医療機器を中心に事業展開しています。主力事業は不整脈治療機器の販売で、ペースメーカーや植込型除細動器などの製品を取り扱っています。
さらに、心筋梗塞などの虚血性心疾患の治療機器や、脳外科、消化器外科向けの医療機器も手掛けています。
今期の業績と利益率は?
今期(2023年3月期第3四半期)の業績は、売上高が34,243百万円と前年同期比3.6%の減収となりました。営業利益は450百万円と52.4%の減益を記録しています。
しかし、同社の主力事業である不整脈事業の利益率は9.9%と高水準を維持しており、収益性の高い企業だと言えます。
売上・利益の推移
ディーブイエックス株式会社の売上高は過去5年間で微増してきました。一方、経常利益は2019年3月期をピークに減少傾向にあります。
2023年3月期第3四半期は、新型コロナの影響もあり前年同期比で売上高は減少したものの、主力の不整脈事業が下支えとなり、収益性は高水準を維持しています。
四半期連結貸借対照表について
ディーブイエックス株式会社の2023年12月末時点の総資産は22,768百万円となっています。そのうち、流動資産が21,188百万円、固定資産が1,580百万円となっています。
一方、負債合計は13,628百万円で、内訳は流動負債が13,104百万円、固定負債が523百万円です。純資産は9,139百万円を計上しています。
資産の部
同社の資産の特徴としては、売掛金や商品在庫が多いことが挙げられます。これは医療機器販売という同社の事業特性によるものです。また、投資有価証券も一定規模を持っていますが、直近では234百万円の減少が見られました。
負債の部
負債の中心は買掛金や電子記録債務などの仕入先への支払債務です。また、未払法人税等の減少も大きな要因となっています。
純資産の部
純資産は前期末から172百万円減少し、9,139百万円となりました。これは主に配当金の支払いによる利益剰余金の減少が要因です。一方で、自己資本比率は40.1%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
ディーブイエックス株式会社のROA(総資産利益率)は5%前後で推移しています。一方、ROE(自己資本利益率)は8%前後で推移しており、一定の収益性を維持していると評価できます。
ただし、今期は新型コロナの影響もあり、両指標とも低下傾向にあるため、今後の業績回復が期待されます。
キャッシュフロー
同社のキャッシュフローは、営業活動から安定的にキャッシュを創出しています。一方で、投資活動によるキャッシュの流出もあり、フリーキャッシュフローは前年同期比で減少しています。
また、財務活動では配当金の支払いがあり、現金残高は減少傾向にあります。今後の設備投資や研究開発への投資、M&Aなどにどのように活用していくか注目されます。
配当の支払額
ディーブイエックス株式会社は、年間30円の配当を行っています。
直近の第3四半期(2023年3月期)では、1株当たり30円の配当を実施しました。同社は安定的な配当政策を維持しており、投資家にとってもポジティブな要因といえるでしょう。
今後の展望
ディーブイエックス株式会社は、医療の安全と安心の提供を使命とし、持続可能な医療環境の整備に貢献することを目指しています。新型コロナ禍の影響で一時的に業績が落ち込んでいますが、主力の不整脈事業が収益の柱となっており、中長期的には成長が期待できる企業だと考えられます。
今後は、医療現場のニーズに合った製品・サービスの提案や、さらなる生産性向上への取り組みなど、経営基盤の強化に注力していくことが重要になってくるでしょう。
編集部のまとめ
ディーブイエックス株式会社は、医療機器を中心に事業展開する企業です。特に、不整脈治療機器の販売が主力事業となっています。直近の業績は新型コロナの影響で減収減益となりましたが、収益性の高い不整脈事業が下支えとなっています。
また、同社は健全な財務体質を維持しており、今後の成長に期待できる企業だと言えるでしょう。引き続き、医療現場のニーズに合った製品・サービスの提供を通じて、持続可能な医療環境の実現に貢献していくことが期待されます。
ディーブイエックス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ディーブイエックス株式会社の決算日は3月31日で、3月期の決算報告は5月中旬に行われます。また、同社は年間30円の配当を実施しており、投資家にとってもポジティブな要因といえます。今後の同社の動向に注目していきましょう。