ユニチカ株式会社の第214期第3四半期決算まとめ・決算の発表日はいつ?配当や決算日

四半期報告書
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ユニチカ株式会社(証券コード:31030)は、高分子製品、機能材料、繊維などの幅広い事業を手掛ける企業です。この度の決算報告によると、売上高が86,505百万円、営業損失が2,618百万円と前年同期比で減収・減益となりました。原材料価格の高騰やインフレの影響もあり、厳しい経営環境が続いているようです。ただし、製品の価格改定などにより採算性の改善が進んでいるほか、海外での販売も好調だったことから、今後の業績回復に期待が持てそうですね。

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企業情報

企業名: ユニチカ株式会社
証券コード: 31030
決算期: 3月31日

ユニチカ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?

ユニチカ株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期決算の発表は2024年2月13日に行われています。株主総会は例年6月下旬に開催されており、年間の業績と次期の見通しが報告されます。

主な事業

ユニチカ株式会社は、高分子製品、機能材料、繊維の3つを主力事業としています。高分子製品事業では、フィルムやプラスチック、接着剤などを手がけ、機能材料事業では活性炭繊維、ガラス繊維、ガラスビーズ、不織布などを製造しています。また、繊維事業では衣料用途やユニフォームなどの製品を提供しています。

今期の業績と利益率は?

2023年4月から12月までの第3四半期の業績は、売上高が86,505百万円と前年同期比で1.9%の減収となりました。一方、営業損失は2,618百万円となりました。原材料価格の高騰やインフレの影響により、収益が悪化しているようです。ただし、価格改定などによる採算性の改善」が進んでいるとのことで、今後の回復に期待がかかっています。

売上・利益の推移

過去3年間の業績を見ると、売上高は2021年3月期に117,942百万円、2022年3月期に118,125百万円、2023年3月期第3四半期までが86,505百万円と推移しています。一方、利益面では2021年3月期に1,069百万円の経常利益、2022年3月期に1,242百万円の経常利益を計上したものの、2023年3月期第3四半期までは2,114百万円の経常損失となりました。原材料高や円安の影響で収益性が悪化していることがわかります。

四半期連結貸借対照表について

2023年12月末時点の総資産は191,802百万円となり、前期末から1,798百万円増加しました。そのうち、有形固定資産が110,610百万円と、前期末から2,297百万円増加しているのが特徴的です。一方、負債合計は149,922百万円で、前期末から3,837百万円増加しました。特に支払手形及び買掛金が増加しているようです。純資産は41,880百万円と、前期末から2,038百万円減少しました。

資産の部

資産の部では、現金及び預金が11,691百万円と前期末から1,143百万円増加しています。一方、受取手形、売掛金及び契約資産が22,991百万円と前期末から113百万円減少しました。また、棚卸資産は35,075百万円と前期末から664百万円減少しています。

負債の部

負債の部では、支払手形及び買掛金が17,964百万円と前期末から2,694百万円増加しました。一方で、短期借入金は3,095百万円と前期末から1,029百万円減少しています。長期借入金は86,710百万円と前期末から39百万円増加しています。

純資産の部

純資産の部では、利益剰余金が24,324百万円と前期末から3,143百万円減少しています。一方、その他の包括利益累計額は4,316百万円と前期末から1,193百万円増加しました。

ROAとROE

ユニチカ株式会社のROA(総資産経常利益率)は-1.1%ROE(自己資本当期純利益率)は-6.7%となっています。前年同期比ではROAが3.6ポイント、ROEが8.1ポイント低下しているため、収益性の悪化が明らかです。今後はコスト管理の強化や新製品の開発などで、収益性の改善に取り組むことが課題となりそうです。

キャッシュフロー

第3四半期までのキャッシュフローは公表されていませんが、前期の状況をみると、営業キャッシュフローが10,755百万円の収入、投資キャッシュフローが7,227百万円の支出、財務キャッシュフローが520百万円の支出となっています。営業活動で一定の資金を生み出しており、設備投資にもキャッシュを振り向けているようですね。今期も安定的なキャッシュフローが期待できそうです。

配当の支払額

ユニチカ株式会社は、2023年6月にA種種類株式1株当たり12,000円、B種種類株式1株当たり23,740円の配当を支払っています。配当性向は高くないものの、今後の業績次第では配当水準の検討も必要かもしれません。株主還元の強化も課題の一つといえるでしょう。

今後の展望

ユニチカ株式会社は、2023年5月に新中期経営計画「G-STEP30 2nd」を発表しています。この中で、事業ポートフォリオの再構築、グローバル化の推進、事業基盤の整備」を掲げ、収益性の改善と持続的な成長を目指しています。足元の厳しい経営環境に負けることなく、中長期的な視点から企業価値の向上に取り組むことが期待されます。

編集部のまとめ

ユニチカ株式会社は、高分子製品、機能材料、繊維といった幅広い事業分野を手がける企業ですが、外部環境の悪化により収益性が大幅に低下しています。しかし、価格改定などによる採算性の改善や海外での販売好調など、明るい兆しも見られます。今後の中期経営計画の進捗にも注目していきたいですね。株主還元や財務体質の強化など、課題も少なくないものの、ユニチカ株式会社の持続的な成長に期待がかかっています。

ユニチカ株式会社の決算日や配当についてまとめました。

ユニチカ株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期決算は2024年2月13日に発表されました。また、2023年6月に1株当たりA種12,000円、B種23,740円の配当を行っています。収益性の改善が課題となっているものの、新中期経営計画への期待も高まっており、今後の動向に注目が集まっています。

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