倉敷紡績株式会社の最新の決算報告書が公表されました。高収益事業の拡大と持続可能な成長に向けた基盤事業の強化を目指す同社は、こうした取り組みのもと、前年同期に比べ減収減益となったものの、堅調な業績を維持しています。また、将来の成長に向けた重要な動きもありましたので、ここでご報告します。
企業情報
企業名: 倉敷紡績株式会社
証券コード: 31060
決算期: 2023年4月1日~2024年3月31日
倉敷紡績株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
倉敷紡績株式会社の決算日は3月31日です。 決算報告書は年に4回発表しており、第3四半期(2023年10月1日~2023年12月31日)のものが今回公表されました。
主な事業
倉敷紡績株式会社は、繊維事業、化成品事業、環境メカトロニクス事業、食品・サービス事業、不動産事業の5つのセグメントで事業を展開しています。 特に、半導体製造関連や機能フィルムなどの成長・注力事業と繊維や軟質ウレタンなどの基盤事業の強化に取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高が1,129億円、営業利益が63億円、経常利益が74億3,000万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が46億9,000万円となりました。売上高、各利益ともに前年同期比で減少しましたが、堅調な業績を維持しています。
売上・利益の推移
直近3期の業績をみると、売上高は153,522百万円、112,974百万円、113,876百万円と推移しています。 利益面では、経常利益が10,024百万円、7,431百万円、8,097百万円と推移しており、安定した収益基盤を維持しています。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の財務状況は、総資産が1,912億78百万円となり、前連結会計年度末に比べ171億92百万円増加しました。 負債は796億89百万円と85億10百万円増加、純資産は1,115億89百万円と86億82百万円増加しています。
資産の部
当第3四半期連結会計期間末の資産は、投資有価証券や受取手形、売掛金及び契約資産が増加したことなどにより前連結会計年度末に比べ増加しています。 特に投資有価証券が大きく増加しています。
負債の部
負債は、固定負債の「その他」に含まれている繰延税金負債や短期借入金が増加したことなどから、前連結会計年度末に比べ増加しています。
純資産の部
純資産は、その他有価証券評価差額金や利益剰余金が増加したことから、前連結会計年度末に比べ増加しています。 自己資本比率は57.7%となっています。
ROAとROE
ROA(総資産営業利益率)は3.3%、ROE(自己資本当期純利益率)は4.3%となっています。 前年同期と比較するとROAは0.1ポイント低下、ROEは0.9ポイント低下しましたが、依然として高い水準を維持しています。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは公表されていませんが、前年同期には営業活動によるキャッシュ・フロー9,208百万円、投資活動によるキャッシュ・フロー△4,506百万円、財務活動によるキャッシュ・フロー△5,100百万円となりました。 財務の健全性が保たれていることが分かります。
配当の支払額
当社は年2回の配当を行っており、直近の中間配当では1株当たり40円の配当を実施しました。 前期の年間配当金は1株当たり105円でしたので、今期も安定した配当が期待できそうです。
今後の展望
倉敷紡績株式会社は、中期経営計画「Progress’24」に基づき、高収益事業の拡大と持続可能な成長に向けた基盤事業の強化に取り組んでいきます。 特に、半導体製造関連や機能フィルムなどの成長事業と繊維や軟質ウレタンなどの基盤事業の強化に注力し、企業価値の向上を目指します。
編集部のまとめ
倉敷紡績株式会社は、中期経営計画に基づき、高収益事業の拡大と基盤事業の強化に取り組み、全体としては前年同期比で減収減益となったものの、堅調な業績を維持しています。 また、将来の成長に向けた重要な動きとして、連結子会社の倉敷機械株式会社の株式譲渡を行いました。 今後も、企業価値向上に向けた取り組みに注目が集まりそうです。
倉敷紡績株式会社の決算日や配当についてまとめました。
倉敷紡績株式会社の決算日は3月31日で、年4回決算報告書を発表しています。 また、同社は年2回の配当を行っており、直近の中間配当は1株当たり40円でした。 前期の年間配当金は1株当たり105円でしたので、今期も安定した配当が期待できそうです。