オーウイル株式会社の最新の決算報告書を分析したので、その内容を分かりやすく紹介していきます。オーウイル株式会社は食品卸売と製造販売を手掛ける企業で、売上高や利益率など、好調な業績を維持し続けています。今期の業績も前年を上回る結果となっており、今後の成長にも期待がかかっています。
企業情報
企業名: オーウイル株式会社
証券コード: 31430
決算期: 3月期
オーウイル株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
オーウイル株式会社の決算日は3月31日で、その決算報告書は4月1日から翌年の3月31日までの1年間の業績をまとめたものになります。第3四半期(10月-12月期)の決算報告書は2月に公表されます。
主な事業
オーウイル株式会社は、食品卸売事業と製造販売事業を手掛けています。卸売事業では、食品原料や飲料製品、乳製品などを取り扱っています。製造販売事業では、アイスクリームの製造と販売を行っています。両事業を通じて、安全・安心な商品を提供し、顧客のニーズに合わせた製品開発に取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
今期(2023年4月-2024年3月期)の第3四半期(10月-12月期)の業績は、売上高が244億2,584万円、営業利益が7億6,593万円となりました。前年同期と比べて売上高は0.5%減少しましたが、営業利益は9.0%減少に留まっています。利益率を示す営業利益率は3.1%と、高い水準を維持しています。
売上・利益の推移
オーウイル株式会社は、長年にわたり安定した業績を残しています。直近の3年間の売上高は245億円前後で推移しており、経常利益も7億円前後を確保しています。特に、製造販売事業の売上が好調に推移しており、アイスクリームの人気が高まっています。
四半期連結貸借対照表について
オーウイル株式会社の資産総額は137億3,868万円となっています。流動資産が123億2,643万円、固定資産が14億1,225万円となっています。一方、負債合計は93億5,120万円で、流動負債が76億9,322万円、固定負債が16億5,798万円となっています。純資産は43億8,748万円で、自己資本比率は31.0%となっています。
資産の部
オーウイル株式会社の資産は、現金及び預金、売掛金、商品及び製品などが主な内訳となっています。前期末と比べて2,293百万円増加しており、事業拡大に伴う運転資金の増加などが要因です。
負債の部
負債のうち、買掛金と1年内返済予定の長期借入金が主な内訳となっています。前期末と比べて2,070百万円増加しており、仕入れの増加や設備投資に伴う借入の増加が背景にあります。
純資産の部
純資産は、利益剰余金の増加により、前期末比222百万円増加しています。また、自己資本比率は31.0%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
オーウイル株式会社のROA(総資産経常利益率)は5.3%、ROE(自己資本当期純利益率)は13.3%となっています。どちらも前年同期と比べて低下しているものの、依然として高い水準にあります。これは、原材料価格高騰などによる利益率の低下が影響しています。今後は、収益力の向上に向けた取り組みが重要になってくると考えられます。
キャッシュフロー
オーウイル株式会社のキャッシュフローは、営業活動により3億4,108万円の収入がありました。一方で、投資活動では1億2,528万円の支出、財務活動では1億2,951万円の支出がありました。この結果、現金及び預金は2億8,588万円増加し、期末残高は21億3,483万円となっています。
配当の支払額
オーウイル株式会社は、1株当たり年間配当金を47円としています。この配当金水準は前期から変更ありません。安定した配当を続けており、株主への利益還元にも積極的な企業といえます。
今後の展望
オーウイル株式会社は、中期的な経営目標として売上高300億円、経常利益10億円の達成を掲げています。そのために、既存事業の強化に加え、新規事業の開発にも注力していく方針です。特に、アイスクリームの需要拡大に向けた生産能力の増強や、新商品の開発など、製造販売事業の成長を目指しています。また、原材料価格の上昇に対しても、適切な価格転嫁を行うことで、収益力の維持・向上を図っていきます。
編集部のまとめ
オーウイル株式会社は、長年にわたり安定した業績を残し、株主への利益還元にも積極的な企業です。今期の決算も、売上高、営業利益ともに前年同期並みの好調な結果となっています。原材料価格高騰の影響はあるものの、製造販売事業の好調さが全体の業績を下支えしています。今後も、新たな事業展開や生産能力の増強などに取り組み、更なる成長を目指していくことが期待されます。
オーウイル株式会社の決算日や配当についてまとめました。
オーウイル株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期(10月-12月期)の決算報告書が2月に公表されています。また、同社の配当は1株当たり年間47円と安定しており、株主への利益還元にも積極的な姿勢がうかがえます。引き続き、同社の業績や配当動向に注目していきましょう。