この度、「八洲電機株式会社」の決算報告がありました。好調な業績と、成長戦略の成果が見て取れる内容となっています。
本記事では、同社の企業情報やこの度の決算内容についてご紹介いたします。
企業情報
企業名: 八洲電機株式会社
証券コード: 31530
決算期: 2023年3月期
八洲電機株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
八洲電機株式会社の決算日は3月31日です。
第3四半期の決算報告は毎年1月31日に行われ、本日、2024年1月31日に第3四半期の決算報告が行われました。
主な事業
八洲電機株式会社は、プラント事業、産業・設備事業、交通事業の3つを主力事業としています。
プラント事業では、主として鉄鋼・非鉄分野や石油・化学・ガス分野を中心に、設備の保守・更新工事などを手がけています。
産業・設備事業では、一般産業分野や空調設備分野、産業機器分野における設備投資に伴う受注を中心に事業を展開しています。
交通事業では、鉄道関連分野の電気設備工事を担っています。
今期の業績と利益率は?
今期の業績は売上高376億69百万円、経常利益13億36百万円と、前年同期比で大幅な増収増益となりました。
各事業が好調に推移し、中でもプラント事業がけん引役となりました。
利益率も経常利益率3.5%と、堅調に推移しています。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高は602億70百万円、376億69百万円、332億90百万円と、増加傾向にあります。
経常利益も29億29百万円、13億36百万円、96百万円と、大幅な増益基調にあります。
業績は堅調に推移しており、上場来最高益を更新する見込みです。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は455億29百万円、負債合計は204億24百万円、純資産合計は251億5百万円となっています。
前連結会計年度末と比べ、資産は132億8百万円減少、負債は139億21百万円減少、純資産は7億13百万円増加しました。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が75億45百万円と大幅に減少しましたが、受取手形、売掛金及び契約資産、商品が増加しています。
これは、受注の好調さを反映したものと考えられます。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が大幅に減少しています。
これは、仕入れの抑制や在庫管理の強化に取り組んだことで、仕入債務が減少したことによるものです。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が増加しています。
これは、業績が好調に推移したことで、親会社株主に帰属する四半期純利益が8億85百万円となったことが主因です。
ROAとROE
ROA(総資産経常利益率)は2.9%、ROE(自己資本利益率)は3.5%となっています。
前年同期と比較して、ROAは0.4ポイント、ROEは0.6ポイントそれぞれ上昇しており、収益性が向上していることがわかります。
これは、経常利益の増加と、自己資本の効率的な活用によるものと考えられます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況については、現金及び現金同等物が45億22百万円減少しました。
これは、主に売上債権の減少による資金獲得と、仕入債務の減少による資金流出のバランスによるものです。
総じて、事業活動の拡大に伴う運転資金需要が増加しているものの、収益性の向上により資金確保力は高まっています。
配当の支払額
第3四半期累計期間の期末配当金は、1株当たり25円が支払われました。
前年同期比で3円増配となっており、業績の好調さを反映した形となっています。
今後の展望
業績が好調に推移する中、同社はさらなる成長を目指しています。
具体的には、「電機制御システム」「電源システム」「空調システム」の3つのコア技術を生かしたソリューションエンジニアリング力の強化によって、付加価値の増大と収益基盤の拡大を図っていきます。
また、グリーン化(GX)投資、デジタル化(DX)投資、事業変革投資への取り組みを通じて、持続可能な社会の実現に貢献していく考えです。
編集部のまとめ
今回の決算では、好調な業績と収益性の向上が際立っています。
プラント事業を中心に、各事業分野で堅調な受注を獲得した結果、売上高、各段階利益ともに大幅な増収増益となりました。
ROAやROEの上昇から、資本の効率的な活用も進んでいることがわかります。
今後も、同社の成長戦略に期待が高まりそうです。
八洲電機株式会社の決算日や配当についてまとめました。
八洲電機株式会社の決算日は毎年3月31日で、第3四半期の決算報告は毎年1月31日に行われています。
配当については、第3四半期累計期間の期末配当金が1株当たり25円と、前年同期比3円の増配となりました。
業績の好調さを反映した内容となっています。