黒谷株式会社は非鉄金属やアクセサリーなどを手がける老舗の企業です。直近の決算では、海外需要の拡大などによって増収増益となり、業績は順調に推移しています。これからも健全な財務基盤を維持しながら、新しい分野への挑戦を続けることで、さらなる成長が期待されます。
企業情報
企業名: 黒谷株式会社
証券コード: 31680
決算期: 2023年9月1日から2024年8月31日まで
黒谷株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
黒谷株式会社の決算期は9月1日から翌年8月31日までの1年間となっています。第2四半期の決算は2024年2月29日に行われています。
主な事業
黒谷株式会社は非鉄金属事業とアクセサリーなどを手がける美術工芸事業の2つを主要な事業としています。非鉄金属事業では、インゴットやリサイクル原料の販売を行っており、国内外の顧客に商品を提供しています。また、美術工芸事業では、金製品やキャラクター製品の製造・販売を行っています。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期の連結業績では、売上高が354億8百万円と前年同期比で14.7%の減収となりましたが、営業利益は4億33百万円と大幅に増益となりました。利益率も第2四半期時点で12.2%と高い水準で推移しています。
売上・利益の推移
過去3年間の業績をみると、黒谷株式会社は2023年8月期に227百万円の経常利益を計上するなど、着実に業績を向上させてきました。売上高も2023年8月期に845億94百万円と高水準を維持しており、非鉄金属事業を中心に堅調な推移が続いています。
四半期連結貸借対照表について
黒谷株式会社の直近の四半期連結貸借対照表では、総資産が226億50百万円と前期末比で減少しています。これは主に、短期借入金の減少と売上債権の減少によるものです。一方で、純資産は90億42百万円と健全な水準を維持しており、自己資本比率も39.9%となっています。
資産の部
資産の部では、流動資産が195億88百万円と前期末比で減少しています。これは主に、現金及び預金や受取手形及び売掛金の減少によるものです。一方で、固定資産は30億62百万円と微減となっています。
負債の部
負債の部では、流動負債が117億60百万円と前期末比で減少しています。これは主に、短期借入金の減少と仕入債務の減少によるものです。固定負債も18億48百万円と前期末比で減少しています。
純資産の部
純資産の部では、90億42百万円と前期末比で54百万円減少しています。これは主に、利益剰余金の減少によるものですが、自己資本比率は39.9%と高水準を維持しています。
ROAとROE
黒谷株式会社のROAは前期8.5%から当期7.5%に低下しています。これは、総資産が減少したものの利益が伸び悩んだことが影響しています。一方、ROEは前期2.9%から当期1.4%に低下しており、株主資本の効率性が若干低下したものと考えられます。今後は、利益率の向上や資産効率の改善に取り組む必要があると思われます。
キャッシュフロー
当第2四半期の連結キャッシュ・フローでは、営業活動によるキャッシュ・フローが18億99百万円の収入となっています。これは主に売上債権が減少したことによるものです。一方、財務活動によるキャッシュ・フローは24億円の支出となっており、主に短期借入金の返済によるものです。全体としてキャッシュポジションは堅持されていると言えます。
配当の支払額
黒谷株式会社は、株主の皆様への利益還元を重視しており、当期の期末配当は1株当たり10円を予定しています。また、当第2四半期においても10円の中間配当を実施しました。今後も安定的な配当を目指していく方針です。
今後の展望
黒谷株式会社は、国内外の非鉄金属需要に加え、アクセサリー関連の需要も堅調に推移することで、着実な業績回復が期待されます。特に、海外市場での販売強化に取り組むことで、更なる成長が見込めるでしょう。また、新分野への進出など、新たな収益源の開拓にも意欲的に取り組んでいく方針です。
編集部のまとめ
黒谷株式会社は、非鉄金属事業と美術工芸事業の2つの柱を持つ老舗企業です。直近の決算では、海外需要の取り込みにより増収増益を果たし、財務基盤も健全に維持できています。今後も新分野への挑戦を続けながら、安定的な成長を遂げていくことが期待されます。
黒谷株式会社の決算日や配当についてまとめました。
黒谷株式会社の決算期は9月1日から翌年8月31日までの1年間です。第2四半期の決算は2024年2月29日に行われています。また、同社は株主還元にも積極的で、期末配当は1株当たり10円、中間配当も1株当たり10円を計画しており、安定的な配当を目指しています。