株式会社ありがとうサービスが公表した決算報告を見ると、好調な業績を維持していることがわかりました。リユース事業やフードサービス事業など、同社の主力事業が順調に推移しているようです。売上高は前年同期比5.0%増と堅調で、経常利益も14.8%増と伸びています。特に、ハードオフやブックオフなどのリユース事業が好調で、同事業セグメントの売上高は5.3%増と好調な推移となっています。
企業情報
企業名: 株式会社ありがとうサービス
証券コード: 31770
決算期: 2023年2月期
株式会社ありがとうサービスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ありがとうサービスの決算期は2月期で、第3四半期決算は2023年11月30日に行われています。
主な事業
株式会社ありがとうサービスは、リユース事業、フードサービス事業、地方創生事業の3つの事業セグメントを展開しています。リユース事業では、ハードオフやブックオフなどの中古品買取・販売店を全国展開。フードサービス事業では、モスバーガーのフランチャイズ店を運営しています。地方創生事業では、地域の活性化に寄与する施設の運営なども手掛けています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高7,047,064千円(前年同期比5.0%増)、営業利益467,045千円(同14.3%増)、経常利益534,749千円(同14.8%増)と、増収増益を達成しています。事業セグメント別では、リユース事業の売上高が5.3%増、フードサービス事業が3.6%増と、主力事業が順調に推移しています。
売上・利益の推移
過去3期の業績推移を見ると、売上高は前期の9,185,521千円から当第3四半期は7,047,064千円と推移しています。経常利益も前期の378,666千円から当第3四半期は534,749千円と増加しており、同社の業績は概ね安定的に推移しているといえます。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は前期末比370,227千円増加の5,285,007千円となっています。これは主に有形固定資産が318,801千円増加したことによるものです。一方、負債合計は前期末比69,831千円増加の2,594,477千円となっています。
資産の部
資産の部では、流動資産が前期末比79,741千円増加の2,280,382千円、固定資産が前期末比290,485千円増加の3,004,624千円となっています。主な増加要因は、流動資産では商品が131,171千円増加したこと、固定資産では有形固定資産が318,801千円増加したことです。
負債の部
負債の部では、流動負債が前期末比2,344千円減少の927,098千円、固定負債が前期末比72,176千円増加の1,667,378千円となっています。流動負債の減少要因は、1年内返済予定の長期借入金が13,939千円減少したことなどによるものです。一方、固定負債の増加要因は、長期借入金が47,432千円増加したことなどによるものです。
純資産の部
純資産の部では、前期末比300,395千円増加の2,690,530千円となっています。これは主に利益剰余金が223,986千円増加したことによるものです。
ROAとROE
株式会社ありがとうサービスのROA(総資産利益率)は前期末の7.5%から当第3四半期末は10.1%と改善しています。これは、総資産が増加する一方で経常利益が増加したことが要因です。また、ROE(自己資本利益率)も前期末の15.4%から当第3四半期末は12.1%と推移しており、概ね良好な水準を維持しています。
キャッシュフロー
株式会社ありがとうサービスのキャッシュフローの状況は、当第3四半期連結累計期間の四半期連結キャッシュ・フロー計算書によると、営業活動によるキャッシュ・フローは590,051千円の収入となっています。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは575,878千円の支出となっており、主に有形固定資産の取得による支出が増加したことが要因です。財務活動によるキャッシュ・フローは、借入金の返済などから234,539千円の支出となっています。
配当の支払額
株式会社ありがとうサービスは、年2回の配当を行っています。当期の年間配当金は110円を予定しており、第2四半期末に55円、期末に55円の配当を実施しました。株主還元に力を入れている企業といえます。
今後の展望
株式会社ありがとうサービスは、新型コロナウイルス感染症の影響が和らぐ中で、既存店の改装や新規出店を進めていく方針です。リユース事業では新しい出店体制の構築、フードサービス事業ではモスバーガー店舗の改装などに取り組んでおり、これらの施策を通じてさらなる業績拡大を目指しています。今後も同社の成長に期待が集まるでしょう。
編集部のまとめ
株式会社ありがとうサービスは、リユース事業やフードサービス事業などの主力事業が順調に推移し、前年同期比増収増益を達成しました。既存店の改装やグループ内の人材育成にも注力しており、今後の業績拡大にも期待が持てる企業といえます。キャッシュフローの状況も良好で、株主還元にも力を入れるなど、健全な経営状態が続いているようです。
株式会社ありがとうサービスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ありがとうサービスの決算期は2月期で、第3四半期決算は2023年11月30日に行われています。年間配当金は110円を予定しており、第2四半期末に55円、期末に55円の配当を実施する予定です。同社は株主還元にも力を入れている企業であることがわかりました。