株式会社ありがとうサービスの直近の決算が発表されました。売上高は前年同期比9.8%増の2,626百万円と好調な業績を確認できましたね。経常利益も5.9%増と収益性の向上が見られました。
企業情報
企業名: 株式会社ありがとうサービス
証券コード: E26821
決算期: 2024年2月期
株式会社ありがとうサービスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ありがとうサービスの決算日は2月末日となっています。毎年5月に第1四半期決算、11月に第2四半期決算、2月に本決算を行っているため、投資家の皆さんは年3回の業績開示に注目することができます。
主な事業
株式会社ありがとうサービスは、リユース事業、フードサービス事業、地方創生事業の3つの事業を展開しています。リユース事業ではブックオフやハードオフといったリサイクルショップを運営し、フードサービス事業ではモスバーガーなどのファーストフード店を展開しています。また、地方創生事業では地域の活性化に取り組む事業にも注力しています。こうした多角的な事業展開によって、売上の柱を複数持つことができています。
今期の業績と利益率は?
当期の売上高は2,626百万円と前年同期比9.8%の増加となりました。営業利益も266百万円と16.4%の増益となっています。これらの結果、営業利益率は10.1%と高水準を維持できました。売上増加と収益性の向上が同時に達成できた好業績と言えるでしょう。
売上・利益の推移
過去3年間の業績を見ると、売上高は着実に増加してきました。売上高は2023年2月期が9,730百万円、2024年2月期は前期比8.2%増の10,500百万円となる見込みです。また、経常利益も増加基調にあり、2023年2月期が358百万円、2024年2月期は前期比16.8%増の420百万円と予想されています。今期も引き続き売上と利益の両面で伸長が期待できそうです。
四半期連結貸借対照表について
当第1四半期末の連結貸借対照表を確認すると、総資産は6,048百万円となっています。前期末から約629百万円増加しており、主に現金及び預金が大幅に増加したことが要因です。一方、負債は3,201百万円と増加しており、借入金が増えたことが背景にあります。純資産は2,847百万円で、自己資本比率は43.9%となっています。健全な財務体質を維持しつつ、成長に向けた投資も行えている状況だと言えるでしょう。
資産の部
資産合計は6,048百万円となっており、前期末から約629百万円増加しています。流動資産は3,107百万円と増加し、現金及び預金が大きく伸びました。一方、固定資産は2,941百万円とほぼ横ばいです。設備投資が順調に進んでいるものと推察されます。
負債の部
負債合計は3,201百万円と前期末から約526百万円増加しています。流動負債は1,296百万円で、1年内返済予定の長期借入金が大きく増加しました。固定負債も1,905百万円と増加しており、長期借入金が伸びています。事業拡大に向けた設備投資資金の調達が進められているようです。
純資産の部
純資産は2,847百万円と前期末から約103百万円増加しました。利益剰余金が増加したことが主な要因です。自己資本比率は43.9%となっており、安定した財務基盤を維持できています。
ROAとROE
株式会社ありがとうサービスのROA(総資産経常利益率)は4.7%、ROE(自己資本当期純利益率)は6.5%となっています。ROAは前年同期から若干低下したものの、依然として良好な水準を保っています。一方、ROEは前年同期から0.7ポイント改善しており、株主価値の向上につながっています。今後も安定した収益性と効率的な資本活用を続けることが期待されます。
キャッシュフロー
当第1四半期のキャッシュフローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは285百万円のプラスとなりました。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは54百万円のマイナスで、設備投資などに資金を充当したことがわかります。財務活動では借入金の増加などにより406百万円のプラスとなりました。全体としては572百万円の現金及び預金の増加が確認できます。安定的な営業キャッシュ・フローの創出と、戦略的な投資が行われている印象を受けます。
配当の支払額
株式会社ありがとうサービスの年間配当金は、前期が110円、当期は125円と15円の増配となりました。配当性向は約30%となっており、株主還元も着実に行われていることがわかります。今後も適切な利益配分を行っていくことが期待されます。
今後の展望
株式会社ありがとうサービスは、主力のリユース事業やフードサービス事業の拡大に加えて、地方創生事業にも注力しています。前述の通り、売上や利益は順調に推移しており、今後も事業拡大と収益性の向上が見込まれます。また、着実な設備投資を背景に、さらなる成長が期待できそうです。株主還元も積極的に行われているため、株主としても期待が持てる企業だと言えるでしょう。
編集部のまとめ
株式会社ありがとうサービスの決算では、売上高、営業利益ともに前年同期比で増加するなど、順調な業績を確認できました。リユース事業やフードサービス事業を中心に、事業基盤が着実に拡大しているようです。また、財務面でも健全性が保たれていることから、今後の成長が期待できそうです。株主還元の面でも、配当の増額が行われており、株主の皆様にも好感触を与えられているのではないでしょうか。
株式会社ありがとうサービスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ありがとうサービスの決算日は2月末日となっており、毎年5月、11月、2月に業績を発表しています。また、年間配当金は前期から15円増配の125円となり、株主還元にも積極的に取り組んでいることがわかります。今後も事業の拡大と収益力の向上が期待される同社の動向に注目していきたいと思います。