株式市場に注目が集まる中、夢展望株式会社(証券コード:31850)の直近の決算情報が公開されました。夢展望株式会社は、ファッションアパレルやジュエリー、玩具などの企画・製造・販売を手掛ける企業です。今回の決算レポートでは、同社の業績や財務状況、今後の展望などをご紹介していきます。
企業情報
企業名: 夢展望株式会社
証券コード: 31850
決算期: 2024年3月期
夢展望株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
夢展望株式会社の決算日は、3月31日です。決算の発表は、翌年の5月頃を予定しています。今回の四半期報告書は、2023年12月期第3四半期(2023年4月1日~12月31日)の業績をまとめたものとなります。
主な事業
夢展望株式会社は、アパレル事業、ジュエリー事業、トイ事業の3つの柱を中心に事業を展開しています。アパレル事業では、自社ブランドの衣料品やアクセサリーなどを企画・製造・販売しており、主にECサイトで展開しています。ジュエリー事業では、婚約指輪や結婚指輪、その他のブライダルジュエリーなどを主力商品としており、全国各地に直営店を展開しています。トイ事業では、国内玩具メーカーからの受注に基づき、玩具を企画・製造・販売しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間(2023年4月1日~12月31日)の売上収益は3,471百万円と前年同期比12.9%減少しました。一方で営業損失は200百万円、親会社の所有者に帰属する四半期損失は255百万円と前年同期より大幅に悪化しています。この主な要因として、原材料価格の高騰や物流費の上昇、長期化する円安の影響などがあげられます。
売上・利益の推移
最近3年間の売上高の推移を見ると、2023年3月期が5,184百万円、2022年3月期が4,774百万円、2021年3月期が4,293百万円となっています。利益面では、2023年3月期が△132百万円、2022年3月期が△302百万円、2021年3月期が△113百万円と、直近の2年間は損失を計上しています。
四半期連結貸借対照表について
資産の部
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は2,695百万円となっています。前期末比385百万円減少しており、主な要因は現金及び預金が112百万円減少、棚卸資産が138百万円減少したことなどが挙げられます。
負債の部
負債合計は2,620百万円となっています。前期末比189百万円減少しており、主な要因は有利子負債が111百万円減少したことなどが挙げられます。
純資産の部
純資産合計は75百万円となっており、前期末比196百万円減少しています。この主な要因は、親会社の所有者に帰属する四半期損失を255百万円計上したことなどによります。
ROAとROE
直近のROA(総資産利益率)はマイナス4.6%、ROE(自己資本利益率)もマイナス33.6%と、いずれも低水準にあります。収益性の改善が急務であり、経営効率の向上や投資の見直しなど、収支構造の改善に取り組む必要があります。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローでは、営業活動によるキャッシュ・フローは11百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローは4百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは123百万円の支出となっています。現金及び現金同等物の期末残高は677百万円となっています。
配当の支払額
夢展望株式会社は、配当を実施していません。業績が低迷していることから、内部留保の確保が優先されているものと思われます。今後の業績回復に合わせて、株主還元策の導入も検討されると考えられます。
今後の展望
同社は、新型コロナウイルス感染症の影響や原材料価格高騰、円安の影響など、収益圧迫要因が多い状況が続いていることを認めています。ただし、販売費及び一般管理費の削減や金融機関からの借入、親会社からのファイナンス支援などに取り組むことで、収支構造の改善を図っていく方針です。今後の業績回復に期待が寄せられています。
編集部のまとめ
今回の四半期決算では、夢展望株式会社の業績が大幅に悪化しており、四半期損失255百万円の計上に至っていることが明らかになりました。主な要因は、長期化する原材料高騰や物流費上昇、円安の影響などが挙げられます。財務体質の悪化も深刻で、現時点では株主還元も見送られています。しかし、同社は収支構造の改善に取り組むとしており、今後の業績回復が注目されます。
夢展望株式会社の決算日や配当についてまとめました。
夢展望株式会社の決算日は3月31日で、決算発表は翌年の5月頃を予定しています。また、同社は配当を実施していません。業績が低迷していることから、内部留保の確保が優先されているものと考えられます。今後の業績回復次第では、株主還元策の導入も検討されるかもしれません。