株式会社サンワカンパニーの四半期決算が発表されました。同社は住設・建材ECを中心に事業を展開する企業で、前年同期比で売上高7.4%増の堅調な業績を収めています。特に住設・建材ECの売上が好調で、当セグメントの売上高は前年同期比5.6%増となりました。企業の収益基盤が強化されている様子が見て取れます。今後も新商品の開発や既存顧客の囲い込みなど、積極的な事業展開が期待されます。
企業情報
企業名: 株式会社サンワカンパニー
証券コード: 31870
決算期: 9月
株式会社サンワカンパニーの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社サンワカンパニーの決算日は9月30日です。決算期は年1回の単一決算で、四半期ごとに四半期報告書を提出しています。
主な事業
株式会社サンワカンパニーは「住設・建材EC事業」と「住宅事業」の2つを主力事業として展開しています。住設・建材EC事業では、インターネットを通じて洗面化粧台やキッチンなどの住宅設備機器を販売しており、国内でトップクラスのシェアを誇っています。また、住宅事業では、自社ブランドの建築サービス「ASOLIE」を提供し、デザイン性の高い注文住宅の建築支援を行っています。
今期の業績と利益率は?
当四半期の業績は売上高4,023百万円と前年同期比7.4%の増収となりました。利益面では、営業利益265百万円と前年同期比3.8%の減益となりました。これは、販売費及び一般管理費の増加によるものです。利益率は営業利益率6.6%となっています。
売上・利益の推移
過去3年の売上高と営業利益の推移を見ると、売上高は年々増加傾向にあり、前連結会計年度は1,495億円と過去最高を記録しました。一方で、営業利益は52億円となっており、売上高の伸びに対して利益の伸びが若干鈍い状況です。今後は売上の増加に合わせて利益率の改善にも注力していく必要があると考えられます。
四半期連結貸借対照表について
当四半期末の連結貸借対照表を見ると、資産合計8,558百万円、負債合計5,506百万円、純資産3,051百万円となっています。資産では現金及び預金が減少した一方で、売掛金や棚卸資産が増加しています。負債では短期借入金や未払法人税等が減少しています。全体としては前期末から資産が544百万円、負債が542百万円それぞれ減少しており、財務体質の改善が進んでいる様子が窺えます。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が1,915百万円と前期末比443百万円減少しています。一方で、売掛金が980百万円、棚卸資産が2,852百万円と増加しています。これは事業の拡大に伴う資金の使用と営業活動の活発化を示しています。
負債の部
負債の部では、短期借入金が2,375百万円と前期末比256百万円減少し、未払法人税等が21百万円と大幅に減少しています。また、買掛金が948百万円と前期末から80百万円減少しています。全体的に負債が圧縮されており、財務体質の改善が進んでいると言えます。
純資産の部
純資産の部では、資本金が805百万円、資本剰余金が755百万円と変動はありません。利益剰余金は1,757百万円と前期末から13百万円減少しています。自己資本比率は34.6%となっており、財務の健全性が維持されています。
ROAとROE
ROA(総資産利益率)は前期9.5%から当期7.5%に低下しています。これは総資産が増加した一方で、利益が減少したためです。一方でROE(自己資本利益率)は前期17.3%から当期11.2%に低下しています。これは自己資本が増加したものの、利益が減少したためです。今後は利益率の改善に向けて取り組んでいく必要があると考えられます。
キャッシュフロー
当四半期のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが89百万円のプラスとなり、投資活動によるキャッシュ・フローが134百万円のマイナスとなりました。財務活動によるキャッシュ・フローは256百万円のマイナスとなっています。全体としては443百万円の減少となっており、現金及び預金が1,915百万円となっています。今後の事業拡大に向けた設備投資などで投資活動によるキャッシュ・フローがマイナスとなっている様子がうかがえます。
配当の支払額
当期の1株当たり配当金は10円となっています。前期の年間配当金10円と変わりありません。この配当水準は現在の業績水準に見合ったものだと考えられます。今後も一定の配当を継続していく方針のようです。
今後の展望
今後の見通しについては、国内景気の先行き不透明感はありつつも、同社の主力事業である住設・建材EC事業と住宅事業が引き続き好調に推移していくことが期待されます。特に住設・建材EC事業では、オリジナル商品の開発強化やコンテンツ充実により新規顧客の獲得とロイヤルカスタマーの育成に取り組む方針です。また、住宅事業では経営体制の刷新や原価管理の徹底などにより収益性の改善が進んでおり、今後の伸長が期待できます。
編集部のまとめ
株式会社サンワカンパニーの当四半期決算は、売上高の増加と利益率の改善が見られ、順調な業績推移となりました。今後も住設・建材EC事業と住宅事業の両柱を伸ばしていく方針で、新商品開発や経営体制の強化など、着実な成長が期待されます。株主還元面では一定の配当水準を維持しており、投資家にとっても魅力的な企業だと言えるでしょう。
株式会社サンワカンパニーの決算日や配当についてまとめました。
同社の決算日は9月30日、年1回の決算で、直近の四半期決算では売上高4,023百万円、営業利益265百万円と堅調な業績を収めています。配当金は1株当たり10円と前期と変わらず、株主還元も安定して行われています。今後も主力事業の成長と収益性向上に取り組み、さらなる発展が期待されます。