株式会社サンワカンパニーの2023年10月期第2四半期決算が発表されました。売上高は8,430百万円と前年同期比9.0%の増収となり、営業利益は622百万円と3.6%増益となりました。この決算内容について分析してみましょう。
企業情報
企業名: 株式会社サンワカンパニー
証券コード: 31870
決算期: 9月30日
株式会社サンワカンパニーの決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社サンワカンパニーは9月30日を決算日としており、11月下旬に通期の業績を発表し、5月中旬に第2四半期の業績を発表しています。
主な事業
株式会社サンワカンパニーは、住設・建材EC事業と住宅事業を展開しています。住設・建材EC事業では、オンラインストアを通じて洗面台や水栓金具などの住設・建材商品を販売しています。また、住宅事業では、自社の設計デザインを提案しながら、加盟の工務店と連携して高品質な注文住宅の販売を行っています。
今期の業績と利益率は？
2023年10月期第2四半期の業績は、売上高8,430百万円(前年同期比9.0%増)、営業利益622百万円(同3.6%増)と増収増益となりました。利益率も高水準を維持しており、営業利益率は7.4%と健全な経営状況にあります。
売上・利益の推移
過去3期の売上高と営業利益の推移を見ると、売上高は15,495百万円(2022年9月期)、8,430百万円(2023年10月期第2四半期)と順調に拡大しています。営業利益も1,038百万円(2022年9月期)、622百万円(2023年10月期第2四半期)と好調に推移しており、企業の収益力の高さが窺えます。
四半期連結貸借対照表について
2023年10月期第2四半期の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は8,759百万円と前期末から343百万円減少しました。一方、負債合計は5,383百万円と665百万円減少し、純資産は3,376百万円と322百万円増加しています。財務体質は良好に推移しているといえます。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が2,000百万円と前期末より326百万円減少しましたが、売掛金が1,153百万円と186百万円増加するなど、全体としてバランスの取れた資産構成となっています。
負債の部
負債の部では、短期借入金が2,166百万円と465百万円減少し、未払法人税等が132百万円と142百万円減少するなど、確実に返済を進めています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が2,040百万円と270百万円増加し、新株予約権が108百万円と27百万円増加するなど、着実に内部留保を積み上げています。
ROAとROE
ROAは前期末の4.8%から当期第2四半期は4.6%と若干低下しましたが、ROEは前期末の17.3%から18.4%に上昇しており、会社の収益性と資本効率性がともに高い水準にあることがわかります。これは、EC事業の売上拡大と、住宅事業での高収益物件の販売が寄与していると言えるでしょう。
キャッシュフロー
当期第2四半期のキャッシュフローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは484百万円の収入となり、前年同期の77百万円の支出から大幅に改善しています。一方で、財務活動によるキャッシュ・フローは739百万円の支出となり、借入金の返済などに充てられました。全体としては、現金及び現金同等物の残高は2,000百万円と健全な水準を維持しています。
配当の支払額
2023年11月には、期末配当として1株当たり10円の配当を実施しています。この配当水準は過去3期一貫しており、株主還元にも力を入れていることがわかります。
今後の展望
株式会社サンワカンパニーは、2024年10月を目標に社名変更を予定しており、それに伴いマス広告などの積極的な認知広告を実施していく方針です。また、デザイン性の高い住宅設計サービスの拡充や、海外事業の成長拡大にも注力していく計画です。これらの施策を通じて、さらなる業績拡大を目指していきます。
編集部のまとめ
株式会社サンワカンパニーの2023年10月期第2四半期決算は、売上高、営業利益ともに前年同期比で増加し、収益性と効率性も高い水準を維持しています。また、財務体質も健全で、株主還元にも積極的に取り組んでおり、今後の更なる成長が期待できそうです。来期の社名変更や新たな事業展開にも注目が集まるでしょう。
株式会社サンワカンパニーの決算日や配当についてまとめました。
株式会社サンワカンパニーの決算日は9月30日で、11月下旬に通期決算、5月中旬に第2四半期決算を発表しています。また、株主還元にも力を入れており、期末配当として1株当たり10円の配当を実施しています。今後も安定した経営基盤の下、積極的な事業展開が期待されます。
