この度、三重交通グループホールディングス株式会社の最新の決算報告書が公表されました。業績は好調で、通期の営業収益は697億4百万円と前年同期比で6.2%増加しています。
運輸や不動産、レジャー・サービス事業などで需要が回復し、各セグメントで利益を計上できたことが要因です。今後は環境負荷の低減にも取り組むなど、様々な展開が期待されます。
企業情報
企業名: 三重交通グループホールディングス株式会社
証券コード: 32320
決算期: 2023年3月期
三重交通グループホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
三重交通グループホールディングス株式会社の決算期は3月期で、定時株主総会は6月に開催されます。中間配当は11月に支払われる予定となっています。
主な事業
三重交通グループホールディングス株式会社は、三重県を基盤とした持株会社です。主な事業セグメントは運輸、不動産、流通、レジャー・サービスの4つです。
運輸事業では路線バスやタクシー、不動産事業では分譲や賃貸、レジャー・サービス事業ではホテルの運営など、幅広い事業を展開しています。
今期の業績と利益率は?
三重交通グループホールディングスの当第3四半期連結累計期間の業績は好調でした。
営業収益は697億4百万円と前年同期比で6.2%増加し、営業利益は63億48百万円と43.8%増となりました。
経常利益率は9.4%と前年同期比で2.4ポイント改善しており、収益性も高まっています。
売上・利益の推移
三重交通グループホールディングスの売上高は新型コロナの影響を受けましたが、徐々に回復してきています。
営業利益も前年同期比で33.7%増加するなど、着実に業績を伸ばしています。
特に不動産事業や、ホテルを中心とするレジャー・サービス事業の収益力が高まっていることが好業績の背景にあります。
四半期連結貸借対照表について
三重交通グループホールディングスの四半期連結貸借対照表をみると、資産合計は1,740億50百万円と前連結会計年度末から61億48百万円増加しています。
一方、負債合計は1,161億54百万円で、前連結会計年度末から10億31百万円増加しています。
資産の部
資産の部では、棚卸資産や建設仮勘定が増加しており、不動産事業での新規開発プロジェクトの進捗が反映されています。
また、現金及び預金も増加傾向にあり、財務基盤も強化されつつあります。
負債の部
負債の部では、借入金が増加しています。新規開発投資に伴い資金需要が高まっている様子がうかがえます。
ただし、自己資本比率は33.1%と一定の水準を維持しているため、健全な財務状況だと言えるでしょう。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が増加し、578億95百万円となっています。
親会社株主に帰属する四半期純利益が順調に積み上がった結果です。株主還元も着実に行われています。
ROAとROE
三重交通グループホールディングスのROA(総資産経常利益率)は3.8%、ROE(自己資本利益率)は12.8%となっています。
前年同期と比べROAは0.7ポイント、ROEは2.4ポイント上昇しており、経営効率と株主還元の両面で改善が進んでいます。
収益性の向上と自己資本の有効活用により、企業価値の向上につながっているといえるでしょう。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況は、営業活動によるキャッシュ・フローが80億円の増加、投資活動によるキャッシュ・フローが122億円の減少、財務活動によるキャッシュ・フローが42億円の増加となりました。
営業活動での収支好調と、投資活動における新規開発投資の増加が特徴的です。
配当の支払額
三重交通グループホールディングスは、年2回の配当を実施しています。
当第3四半期累計では、1株当たり11円の配当を実施しており、配当総額は11億円となっています。
株主還元に積極的に取り組んでいる様子がうかがえます。
今後の展望
三重交通グループホールディングスでは、不動産事業の成長ドライバー化を目指しており、名古屋市内や三重県内での大型開発プロジェクトを進めています。
また、ビジネスホテルの新規出店やカーボンニュートラルLPガスの取り扱いなど、環境対応にも注力しています。
今後も、収益力の向上と持続可能な経営基盤の構築に向けて、各事業領域での攻めの戦略を展開していくことが期待されます。
編集部のまとめ
三重交通グループホールディングスの決算は、コロナ禍からの着実な回復が見られ、通期業績も好調な結果となりました。
とりわけ不動産事業やレジャー・サービス事業の収益力向上が目立っています。
今後は、新たな開発プロジェクトの推進や環境対応への取り組みなど、更なる成長が期待されます。
三重交通グループホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
三重交通グループホールディングス株式会社の決算期は3月期で、定時株主総会は6月に開催されます。
また、年2回の配当を行っており、中間配当は11月に支払われる予定となっています。
今期の業績は好調で、営業収益は697億4百万円と前年同期比6.2%増加しました。収益性も高まっており、今後も持続的な成長が期待されます。