株式会社プロパストの最新の決算報告が発表されました。不動産業界の中心企業であるプロパストは、売上高、営業利益、純利益がいずれも前年同期比で増加したようです。賃貸開発事業や分譲開発事業など、同社の主力事業が好調に推移していることがうかがえます。
企業情報
企業名: 株式会社プロパスト
証券コード: 32360
決算期: 2024年5月31日
株式会社プロパストの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社プロパストの決算日は5月31日で、この度の決算は第38期第3四半期(2023年12月1日~2024年2月29日)の業績報告となっています。
主な事業
株式会社プロパストは主に不動産事業を行っており、具体的には賃貸開発事業、分譲開発事業、バリューアップ事業の3つの事業セグメントに分かれています。賃貸開発事業では首都圏を中心に用地取得から建築、販売までを手がけ、分譲開発事業では分譲マンションの企画・建設・販売を、バリューアップ事業では中古マンションの購入・改修・販売を行っています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期累計期間の業績は、売上高が20,663百万円(前年同期比20.9%増)、営業利益が3,058百万円(同22.6%増)、経常利益が2,713百万円(同26.0%増)、四半期純利益が1,892百万円(同17.9%増)と、いずれも前年同期を上回る好調な結果となっています。
売上・利益の推移
過去3年間の推移を見ると、売上高、営業利益、経常利益、純利益のいずれも着実に増加傾向にあります。特に当第3四半期累計期間は、前年同期比で大幅な増収増益を達成しました。このようなペースで業績が伸び続けることが期待されます。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期末の総資産は28,301百万円で、前事業年度末(2023年5月31日)比2,648百万円減少しました。一方、負債は17,782百万円と4,401百万円減少し、純資産は10,519百万円と1,752百万円増加しています。
資産の部
資産の部では、販売用不動産と仕掛販売用不動産が合計で21,512百万円と、前事業年度末比489百万円減少しており、保有物件の売却が進んでいることがわかります。また、現金及び預金が3,985百万円と前事業年度末比1,442百万円減少しています。
負債の部
負債の部では、借入金が13,213百万円と前事業年度末比3,870百万円減少しており、積極的な返済が進んでいることがうかがえます。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が8,116百万円と前事業年度末比1,823百万円増加しており、着実に利益が蓄積されていることが分かります。
ROAとROE
ROAは前事業年度末の5.1%から当第3四半期末は6.7%に上昇しています。また、ROEは同様に前事業年度末の18.2%から当第3四半期末は18.2%と高水準を維持しています。これらの指標の改善は、同社の資産効率や資本効率が高まってきていることを示しています。
キャッシュフロー
当第3四半期累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが2,052百万円のプラス、投資活動によるキャッシュ・フローが215百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローが3,292百万円のマイナスとなりました。借入金の返済が進んでいることから、財務活動によるキャッシュ・フローがマイナスとなっています。
配当の支払額
直近の配当は、2023年8月29日開催の定時株主総会の決議に基づき、1株当たり2円の期末配当が支払われています。今後も、業績に応じた適切な配当を実施していくことが期待されます。
今後の展望
プロパストは、賃貸開発事業と分譲開発事業を中心に引き続き順調な業績拡大を目指していくと見られます。また、バリューアップ事業においても、中古物件の再生を通じた収益源の確保にも注力していくことが期待されます。さらなる成長と企業価値向上に期待が高まる決算内容だと言えるでしょう。
編集部のまとめ
株式会社プロパストの2024年5月期第3四半期決算は、売上高、利益ともに前年同期を大幅に上回る好調な結果となりました。不動産業界のリーディングカンパニーとしての地位を さらに固めつつあるプロパストは、今後も着実な成長が期待されます。賃貸や分譲といった主力事業を中心に、収益基盤の強化を続けていくことが予想されます。
株式会社プロパストの決算日や配当についてまとめました。
株式会社プロパストの決算日は5月31日で、直近の配当は1株当たり2円の期末配当が支払われました。今後も、業績に応じた適切な配当を実施していくことが期待されます。