株式会社アーバネットコーポレーションの決算報告書から、同社の業績と将来性をお届けします。投資用ワンルームマンションを主力事業とし、好調な業績を収めてきた同社。今期は前期より大幅な増収増益となり、さらなる飛躍が期待できそうです。
企業情報
企業名: 株式会社アーバネットコーポレーション
証券コード: 32420
決算期: 2023年6月期
株式会社アーバネットコーポレーションの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社アーバネットコーポレーションの決算期は6月です。決算発表は例年8月ごろに行われます。
主な事業
株式会社アーバネットコーポレーションは、投資用ワンルームマンションの開発・販売を中心事業としています。東京23区や主要駅至近の物件を開発し、主に投資家向けに一棟まとめて販売しています。また、不動産仲介やホテル事業なども行っています。
今期の業績と利益率は?
今期の同社は、売上高114億21百万円、営業利益8億28百万円と、前年同期に比べ大幅な増収増益となりました。主力の不動産事業が好調で、売上高、セグメント利益ともに大幅に増加しています。利益率も7.2%と高水準を維持しています。
売上・利益の推移
過去2年間の同社の売上高と利益の推移を見ると、前期は第4四半期に偏重していたのに対し、当期は各四半期の業績が比較的バランス良く推移しています。通期での増収増益も期待できそうです。
四半期連結貸借対照表について
同社の直近の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産が423億52百万円と、前期末比で18億84百万円減少しています。これは、販売用不動産が減少したことが主因です。一方、純資産は155億65百万円と、前期末比3億72百万円増加しており、財務体質は良好といえます。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が94億67百万円と、前期末比3億36百万円増加しているほか、仕掛販売用不動産が減少しています。これは、計画通りに物件の販売が進んだ結果です。
負債の部
負債の部では、長期借入金が163億67百万円と、前期末比19億92百万円減少しました。これも物件の売却に伴う返済が進んだことによるものです。
純資産の部
純資産の部では、親会社株主に帰属する四半期純利益が5億10百万円と増加したことから、純資産が前期末比3億72百万円増加しています。
ROAとROE
同社のROA(総資産利益率)は1.20%、ROE(自己資本利益率)は3.30%となっています。前年同期に比べ大幅に改善しており、収益性が向上していることがわかります。今後も事業拡大に伴い、収益力の強化が期待できそうです。
キャッシュフロー
キャッシュフローでは、営業活動によるキャッシュフローが20億79百万円の増加となりました。投資活動では3億72百万円の増加、一方で財務活動では21億15百万円の減少となっています。結果として、現金及び現金同等物は94億67百万円と、前期末比3億36百万円の増加となりました。
配当の支払額
同社は第2四半期末と期末の年2回、1株当たり10円の配当を実施しています。今期は設立25周年記念配当1円を含む年間20円の配当を行う予定です。安定した高配当も同社の魅力の一つです。
今後の展望
同社は、今期の651戸の販売計画を立てており、今後も投資用ワンルームマンション開発事業を中心に、着実な成長が期待できます。また、2023年12月には建設・不動産業のケーナイン社を子会社化するなど、事業領域の拡大にも取り組んでおり、さらなる飛躍が期待されます。
編集部のまとめ
株式会社アーバネットコーポレーションは、投資用ワンルームマンションの開発・販売を中核事業として、着実に業績を拡大してきました。今期も大幅な増収増益を果たし、財務体質も健全化が進んでいます。今後も豊富な開発案件を背景に、さらなる成長が期待できるでしょう。高い収益性と安定した配当も魅力といえるでしょう。
株式会社アーバネットコーポレーションの決算日や配当についてまとめました。
同社の決算期は6月で、8月ごろに決算発表を行っています。配当は年2回、1株当たり10円を実施しており、今期は設立25周年記念配当1円を含む年間20円の配当を予定しています。安定した高配当も注目ポイントです。