株式会社ディア・ライフは不動産関連の事業を展開する企業で、堅調な業績を受けて、株主の皆さまに配当を行うことができました。今回の決算は前年同期比で売上や利益が増加しており、事業が順調に推移していることが分かります。中期経営計画の達成に向けて、今後も不動産ビジネスの強化を図っていく予定です。
企業情報
企業名: 株式会社ディア・ライフ
証券コード: 32450
決算期: 2023年9月30日
株式会社ディア・ライフの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ディア・ライフの決算日は9月30日です。第1四半期の決算は12月31日に実施しており、四半期毎に決算を行っています。
主な事業
株式会社ディア・ライフは、リアルエステート事業とセールスプロモーション事業の2つの事業を展開しています。リアルエステート事業では、主にマンション開発用地や収益不動産の取得、開発、販売を行っています。また、セールスプロモーション事業では、人材派遣やマーケティング支援などのサービスを提供しています。これらの事業を通して、不動産開発からプロモーションまで、幅広い領域でビジネスを展開しています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の業績は、売上高が4,493百万円、営業利益は235百万円となりました。前年同期と比較して、売上高は8.2%減少しましたが、営業利益は5.9%減少にとどまっています。これにより、営業利益率は5.2%となり、堅調な利益水準を維持しています。
売上・利益の推移
直近1年間の売上と利益の推移をみると、売上高は6,181百万円、経常利益は404百万円と、前年同期から増加しています。不動産市況の回復を背景に、リアルエステート事業の収益が好調に推移したことが主な要因です。今後も安定的な収益基盤の拡大が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
当第1四半期末の連結貸借対照表を見ると、資産は41,111百万円、負債は18,648百万円、純資産は22,463百万円となっています。このうち、流動資産は38,788百万円と全体の94%を占めており、主に不動産開発用の販売用不動産や仕掛販売用不動産が含まれています。一方、固定負債は15,435百万円と増加しており、不動産開発資金の調達が進んでいることがうかがえます。
資産の部
資産の部では、現金及び預金は15,571百万円と大きな割合を占めています。一方で、販売用不動産や仕掛販売用不動産が合計で21,710百万円と、不動産開発に関連した資産が多数含まれています。これらの資産が、ディア・ライフの事業の中心となっていることが分かります。
負債の部
負債の部では、長期借入金が13,052百万円と大きな割合を占めています。これは、不動産開発のための資金調達が進んでいることを示しています。一方で、支払手形及び買掛金は185百万円と少額となっており、仕入先への支払いが順調に行われていると考えられます。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が13,490百万円となっています。これは、前期の利益を内部留保し、財務基盤の強化に努めていることを示しています。また、自己資本比率は53.7%と、健全な水準を維持しています。
ROAとROE
ディア・ライフのROA(総資産経常利益率)は2.6%、ROE(自己資本利益率)は3.1%となっています。前期と比較して、ROAは0.4ポイント増加し、ROEは3.9ポイント減少しています。これは、利益の増加と同時に、資産や自己資本の増加も進んでいることを示しています。今後は、更なる収益力の向上とともに、財務体質の強化にも注力していく必要があると考えられます。
キャッシュフロー
当第1四半期のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは-5,324百万円と大きなマイナスとなっています。これは、不動産開発のための支出が増加したことが主な要因です。一方で、投資活動及び財務活動によるキャッシュ・フローは、それぞれ-30百万円、-957百万円となっており、全体的にキャッシュ・ポジションが減少していることがわかります。今後は、不動産開発を計画的に実行し、キャッシュ・フローの改善につなげていく必要があるでしょう。
配当の支払額
ディア・ライフは、株主への利益還元を重要な経営課題の1つと位置付けています。当第1四半期は、1株当たり41円の配当を実施しました。この配当額は、前期の年間配当額44円を上回る水準となっています。今後も、収益力の向上と財務基盤の強化を両立しつつ、株主還元の充実に努めていく方針です。
今後の展望
ディア・ライフは、中期経営計画「突破2025」の達成に向けて、リアルエステート事業とセールスプロモーション事業の強化に注力しています。リアルエステート事業では、都市型レジデンス開発用地の仕入を積極的に進めることで、収益の拡大を目指します。一方のセールスプロモーション事業では、事業領域の拡大により、さらなる成長を図っていきます。こうした取り組みを通して、ディア・ライフは持続的な企業価値の向上を目指していきます。
編集部のまとめ
株式会社ディア・ライフは、不動産デベロッパーとしての強みを生かし、堅調な業績を維持しています。特に、リアルエステート事業の好調な推移が、全体の収益を下支えしています。今後も、中期経営計画の着実な実行により、収益力と財務基盤の一層の強化につなげていくことが期待されます。株主還元も充実しており、株主の皆様にとっても魅力的な企業といえるでしょう。
株式会社ディア・ライフの決算日や配当についてまとめました。
ディア・ライフの決算は9月30日が決算期末で、四半期毎に決算を行っています。今回の第1四半期の決算では、売上高は4,493百万円、営業利益は235百万円と前年同期比で減少したものの、依然として高い収益力を維持しています。また、1株当たり配当金も前期より増額の41円を実施するなど、株主還元にも注力しています。今後も不動産開発と人材事業の2つの柱を強化し、企業価値の向上に努めていくことが期待されます。