株式会社プレサンスコーポレーションの2023年度第1四半期決算が発表されました。同社は分譲マンション開発・販売を中心とした不動産開発会社で、主要地域である近畿圏・東海・中京圏・首都圏などで事業を展開しています。前年同期比で売上高4.6%増、営業利益14.4%増、経常利益13.6%増、純利益13.4%増と好調な業績を記録しました。事業環境は住宅需要が安定しており、積極的な用地取得と開発によりマンション分譲が順調に推移したことが業績アップに貢献しています。
企業情報
企業名: 株式会社プレサンスコーポレーション
証券コード: E04047
決算期: 9月
株式会社プレサンスコーポレーションの決算日・決算時期(スケジュール)は?
同社の決算期は9月で、第1四半期は2023年10月1日~12月31日の期間となります。
主な事業
株式会社プレサンスコーポレーションの主力事業は不動産販売事業で、主にマンションの開発・分譲を手がけています。ファミリーマンション「プレサンスロジェシリーズ」やワンルームマンション「プレサンスシリーズ」など、都市部を中心としたマンション開発に注力しています。その他、不動産賃貸やリフォーム事業なども手掛けるなど、不動産関連分野を幅広く手がける総合デべロッパーです。
今期の業績と利益率は?
同社の当第1四半期の業績は、売上高40,960百万円(前年同期比4.6%増)、営業利益7,786百万円(同14.4%増)、経常利益7,712百万円(同13.6%増)、純利益5,319百万円(同13.4%増)と、いずれも前年同期を上回る好調な結果となりました。主力の不動産販売事業の売上及び利益が好調に推移したことが業績アップの主な要因です。
売上・利益の推移
最近3年間の連結売上高は161,311百万円(2022年9月期)、161,311百万円(2023年9月期)と、ほぼ横ばいで推移しています。一方、連結経常利益は25,322百万円(2022年9月期)、25,322百万円(2023年9月期)と年々増加基調にあり、収益性が向上してきている様子がうかがえます。
四半期連結貸借対照表について
同社の2023年12月末の連結貸借対照表を見ると、総資産は264,669百万円となり、前期末比約2.1%減となっています。これは主に、現金及び預金が減少したことによるものです。一方、負債は84,454百万円と前期末比12.1%減となり、金融機関からの借入金や未払法人税等が減少しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が96,555百万円と減少しましたが、棚卸資産が139,210百万円と増加しており、積極的に不動産開発用地を取得しているようです。
負債の部
負債の部では、借入金が64,260百万円と減少し、買掛金や電子記録債務も減少するなど、財務体質の改善が進んでいます。
純資産の部
純資産は180,214百万円となり、自己資本比率も68.0%と高水準を維持しています。利益剰余金も増加傾向にあり、財務基盤は健全化しているといえます。
ROAとROE
同社のROA(総資産経常利益率)は、2.9%(2022年9月期)、2.9%(2023年9月期)と推移しており、安定した高水準にあります。またROE(自己資本当期純利益率)も10.1%(2022年9月期)、10.1%(2023年9月期)と、高い水準を維持しています。不動産開発の収益性の高さと、財務体質の健全性が高収益につながっているといえます。
キャッシュフロー
当第1四半期のキャッシュフローは、営業活動で4,530百万円の資金減少となりました。これは主に、積極的な用地取得等による棚卸資産の増加と、仕入債務の減少によるものです。一方、投資活動と財務活動で、それぞれ1,036百万円、4,810百万円の資金が減少しており、全体として10,376百万円の現金が減少しています。
配当の支払額
当第1四半期では、1株当たり21円、総額1,450百万円の配当を実施しました。前期より1円増配となっており、株主還元の強化を図っています。
今後の展望
今後も、同社の中心事業である不動産販売事業を中心に、都市部の立地に特化した物件開発を進めていく方針です。人口集中が続く都心部での需要は堅調に推移していることから、将来にわたる成長が期待できるでしょう。また、その他事業の拡大にも取り組み、収益力の向上を目指していきます。
編集部のまとめ
株式会社プレサンスコーポレーションは、都市部での分譲マンション事業を中心に好調な業績を維持しています。当第1四半期決算では、売上高、利益ともに前年同期を上回る好結果となりました。財務体質も健全で、高いROAやROEを実現しています。今後も都市部の住宅需要を取り込んでいく方針で、引き続き高収益が期待できそうです。株主還元も強化されており、同社の業績に期待が高まっています。
株式会社プレサンスコーポレーションの決算日や配当についてまとめました。
同社の決算期は9月で、第1四半期決算は2023年10月1日から12月31日までの期間となります。当第1四半期では、1株当たり21円、総額1,450百万円の配当を実施しており、株主還元の強化に取り組んでいます。今後も都市部を中心とした不動産開発に注力し、収益性の向上を図っていくことが期待されます。